新書と文庫本の専門店です。Amazon売上ランキング順にレビュー付き!

新書☆文庫ランキング

1,500円以上で送料無料! ※一部大型商品を除く     カートをみる |  ヘルプ
文学・評論
思想・人文
政治・社会
歴史
地理 ビジネス・経済 科学・テクノロジー アート エンターテイメント ヤングアダルト ノンフィクション 新書・文庫 全般
 

文学・評論

アイテム一覧
251 252 253 254 255 256 257 258 259 260
地獄変 (集英社文庫) 詩学 (岩波文庫) 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) 世に棲む日日〈4〉 (文春文庫) 創造者 (岩波文庫) 半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫) 犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫) ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫) アイヌ神謡集 (岩波文庫) ナイフ (新潮文庫)
地獄変 (集英社文庫) 詩学 (岩波文庫) 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文.. 世に棲む日日〈4〉 (文春文庫.. 創造者 (岩波文庫) 半分の月がのぼる空〈2〉wai.. 犯人のいない殺人の夜 (光文社.. ファウスト〈第一部〉 (岩波文.. アイヌ神謡集 (岩波文庫) ナイフ (新潮文庫)

  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36 
26 / 50


地獄変 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
地獄変 (集英社文庫)

・芥川 龍之介
【集英社】
発売日: 1991-03-20
参考価格: 360 円(税込)
販売価格: 360 円(税込)
地獄変 (集英社文庫)
芥川 龍之介
カスタマー平均評価:  5
表紙でダウン
地獄変はあまり読んだ事はありませんがたしか、娘が火に包まれるのを見て父親が絵を書くという内容だと記憶しておりますけして、この表紙のようなオサレキャラは出て無いはずちなみに表紙の人物は蜘蛛の糸のカンダタらしいですわたしは買いません、買うなら普通の地獄変を買います
表紙の価値は
さてこの地獄変ですが中身の評価は今更語る必要はないでしょう。 ただし表紙で勘違いされそうですが、この作品は表紙の人物がいまにもドン!っと攻撃を繰り出したり、ドン!っと卍解を発動して10?20週間、同じ敵と戦うといった話はありません。 また、表紙でこの作品を手に取った方は表紙と本文のギャップに何・・・だと・・・?といった感想を持つかもしれません。 このような形でも古典作品に興味を持ってくれる方が増えるなら良いですが、表紙買いはしたが読んでない。といった状態は避けてほしいですが。 最後に、この作者がこの作品を読んだことがあるかは知りませんが、この表紙の人物はだれなのでしょうか? もしかしたらこの作者の空想上の人物かもしれません。 誰か私に教えてください。
地獄変
地獄変、暗っ!!読んでて昔の人の口調がうつります。文章に引き込まれるね?
再読して初めて分かる芥川の魅力
 私の芥川体験は、中学時代に教科書で「羅生門」を読み、高校時代に「河童」を読んだというだけのものである。「羅生門」は童心にも名作だと映ったが、「河童」は理解できず、それ以来10年以上も私は芥川の作品を1つも読んでこなかった。   今般、随分久しぶりに芥川を読んだのだが、彼の天才をようやく理解できたような気がしている。知的だが冗長ではなく抑制のとれた文章、そして作品によって万華鏡のように変化する文体はそれ自体天才の証拠であるし、それぞれの作品のモチーフも人間と人生に対する彼の洞察力を窺わせてくれるものばかりである。  本書には彼の傑作ばかりが収められているが、特に「地獄変」は圧巻。芸術とエゴイズムの葛藤を描いたこの作品はいかにも三島由紀夫が好きそうだ。ただ、実際に三島が芥川の最高傑作と評したのは「舞踏会」であり、この作品も本書に収められている。三島の「鹿鳴館」の着想ももしかしたら芥川の「舞踏会」から得られたものなのかもしれない。「奉教人の死」も普遍的な魅力を有している作品である。本書は200ページ強であるが、これほど文学的魅力が濃縮されている文庫は他にない。  
地獄変は圧巻!
この集英社文庫の「地獄変」は、芥川龍之介の 代表作がまとめられており、非常にお得感ある 文庫本です。 有名な「羅生門」「蜘蛛の糸」も。今一度読むの もいいもんですね。 「蜜柑」などは情緒的な素敵な描写作品書かれている と認識もできまし、タイトルになっている「地獄変」は、 気持ちが悪くなるぐらいの 描写で世界に引き込まれてしまいました。 集英社文庫の読みやすい行間とレイアウトで 今までスタンダード文学を敬遠されていた方にも 読みやすい印象があると思います。

詩学 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
詩学 (岩波文庫)

・アリストテレース ・ホラーティウス
【岩波書店】
発売日: 1997-01
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
詩学 (岩波文庫)
アリストテレース
ホラーティウス
カスタマー平均評価:  4.5
『知の世界遺産』
 本書は、アリストテレス(B.C.384-322)の『詩学』とクイントゥス・ホラーティウス・フラックス(B.C.65-8)の『詩論』とが、カップリングされている。何故時代も異なる二人の著作が一冊に収められているかというと、両作とも、後世の(もちろん現代の)、美学に大きな影響を与えているからにほかならない。  特に、アリストテレスの『詩学』は、「悲劇論=文学・演劇論」という射程だけではなく、広く「美学芸術論」において重要であり、そしてさらに(過去から争点である)、「カタルシス(浄化)」と「ミーメーシス(模倣)」については、「美学芸術論」以上の広い意義を、現代になって特に、投げかけているように思われる。それは、先の語を、精神医学や一般会話の中においても、時々用いられている点から窺えよう。  アリストテレスの翻訳は、読み下すとなると、骨が折れることもあるが、本書の訳文は、とてもスムーズで良い。さらに、他のレヴュアーの指摘どうり、訳文・訳注・解説が非常に良いことも、付け加え大いに強調したい。  美学はもちろんのこと、「心がなにかを感ずる」という現象に興味を抱く方に、ぜひとも手にとってもらいたい、重要な古典である。
優れた解説が魅力です。
アリストテレスの悲劇論として有名な詩学が収められています。
訳のすばらしさもさることながら、それ以上に驚かされるのは
目が眩むような注の量と、巻末の分厚い解説です。
アリストテレスのような極めて難解で時代背景も全く異なる哲学者は、
単に原文を読んだだけでは理解できないことが多いですが、この解説は、
つまらない史実を列挙して、誰でも分るように<大意を要約するというような従来の付録の域を出ない解説とは違い、
詩学の本格的な注解として読めます。それでいて、文体は平易、かつ
明確で初心者でも十分理解できるように配慮されています。

この本のあとに、ニーチェの「悲劇の誕生」を読むと、二人の偉大な
哲学者の「悲劇」に対する考え方の相違が良く理解できると思います。
無題
a?Ra?aa?・a?¢a?2a??a?¨a??a?!a?-a?1a?Ra??ao?ecca?≪a?oa?\a??a?|e?°a?1a??a??a??a-?a-|c??e≪-a??a??a?3a?μa??a??a?-a?,a?c'a...?a??a?≪a?,a??a??a??a??a?Ra?§a??a??a?≪a??a??a??a??a??a??a??a??a??a?≪e??e|?e|-a??a??a?|a??a??a??a?Ra?§a?a??a?"a?≪a?,a??a??a?|a??a??c-?a?Rcμ?a??c≪?a?|a?c§cao?a?a§a??a??a??a?Ra-1a3?a?a?a?3a?ea?a3?a?a-?a?"a?a??a?¨a??a?°a?a?2a??a?¨a? ̄a?a,aR?a?Ra?§a??a??a?'a??a??aR?cμ?a?-a??e≪?e2'a?ae!?c?oa?Ra??c??i??a??a??a?!a??a?・a?1i??a?§a??a??a?≪a??a?1a??a?'a,?a??a??e¨e'?a?'a??c"¨a?-a?a?-a??a??a??a"?a?Re?¨a??e?¨a??a?≪a??a?£a?|a??a??a??a??a?Raa'a?"a?'a?\e?¨a?≪c"¨a??a?a??e?°a?≪a??a?£a?|a?§a? ̄a?aa??a?e!?c?oa??a??aooc?ce?"a?≪a??a?£a?|e!?a??a??a??a"a??a??a?¨a??a??a?'e?a??a?|a?a??a?Ra??a??a?aa??a?...a?Raμ?a?-i??a?≪a??a?≪a?・a?1i??a?'e?"a??a??a??a??a?Ra?§a??a??a?a?'a??a?≪a?-a?|a?a??a??a?-a?Ra?2a??a?a?'a?"a??e|?a??a??a?-a?≪e|?a??a??a?'a??a??a?'a?Rc?!a??a'3a?≪a??a?・c??a?ac??a≫£a?Ra-\a?¬a?Ra-?a-|a? ̄a?aa??e!"a??a?aa??a?a??a??a?≪a?aa??a?¨a?"a??a?aa??i?'i??a,-c'a!??a??a??a?|a?-a??a?£a??a?Ra??a??a?a??a??a?-a?|i?'i?'a,-c'a? ̄a?ca??a?aa?Ra?§a??a??a??.
この本について
 本書はアリストテレスの『詩学』とホラティウスの『詩論』が収められています。『詩学』の方は、叙事詩、悲劇、喜劇について書いています。しかし本書の中心は叙事詩と悲劇となります。この本は当時世に出ていた叙事詩や悲劇などに共通する属性を抽出しようという試みではありません。むしろ、優れた叙事詩とはこうあるべきであると著者が信じている事柄を列挙していくという形を取っています。
 『詩論』についても劇とはこうあるべきというホラティウスの思いがつづられています。また文章は読者に語り掛けるような書き方がなされています。

 この本を読んで最初に思ったのは、以外とスラスラと読めるということです。もっと抽象的なことがたくさん出てくるかと思っていたのですが、そうでもありません。この本の注はすばらしく、分からないことがあったらその注を参考にすることが出来ます。また、本書の最後にある訳者による解説は、『詩学』と『詩論』の理解を深めてくれます。訳者による解説は非常に勉強になりました。


文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

・京極 夏彦
【講談社】
発売日: 1998-09
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極 夏彦
カスタマー平均評価:  4
読み物としては面白い。ミステリとしてはどうだろうか。
簡潔なレビューにします。 レビュアーについて: -大学生 -文学好き -本格ミステリ好き -ミステリに関しては多くの作品を読んでいます。 本作を読むにあたって気になるかもしれない点: -読みづらい文章か?→確かに多少一般的ではない言葉などでてきますが、全体としては非常に読みやすいと思われます。中学生辺りからなら全く問題はないと言えます。 -長くて疲れないか?→京極氏の作品は長いので有名ですが、基本的には内容がとても魅力的なのでがんがん読んでいけると思います。 -怖い・グロテスク?→そういう描写は多少ありますがそれほどではありません。ホラーやグロ小説ではないのでご安心ください。 良い点: -題材が面白い。京極氏らしい和風で妖怪ちっくな(?)素敵な世界観があります。 -キャラクターが魅力的。漫画やアニメのキャラクターのように、とても個性的な登場人物が多いです。だからと言って非常に非現実的になるわけでもなく、読んでいてそれぞれの特徴が浮き上がって来るので非常に面白いです。 -小ネタ・うんちくが面白い。へぇ、とかほぅ、とうならせてくれる登場人物同士の会話が多いです。なるほどそれは考えたことはなかったなぁと思うような個所も多々あります。こういった小ネタも物語を暗示していたりするので後々気づいてにやりとします。 -すっきりしている。これはトリックなどとは別に、物語として完結しているという意味です。次の作品に続いている、ということはありません。安心してこの一冊だけを購入しても問題ありません。 残念だった点: -ミステリーらしさがあまりない。確かに物語冒頭あたりから「謎」は出てくるし、それを解くのが本作品の趣旨です。しかし、いわゆる典型的なミステリのように証拠品探しはありません。聞き込み捜査的なものはありますが、これも微妙といったところ。しいて言うならば、「読者参加型・挑戦型」のミステリーではないですね。 -超常現象的なところがある。リアル志向な方にはちょっとこの点は気になってしまうかもしれません。とはいえそこまで物語に影響を与えるわけではないのですが、本格的なミステリ志向の私にとっては「うーん、それってアリかなぁ?」と思ってしまいました。 総括: -読み物としては非常に面白い。楽しく読めますし、がんがんページが進みます。 -本格的なミステリーではないです。トリックは「なるほど」と思えれば、同時に「それってアリかなぁ」とやはり思ってしまうものでもあります。
一気に読ませるパワフルな小説です。
600ページを越える厚さで、読み手を威嚇しているように見えるかもしれません。 あまりの厚さ、重量感から、この本そのものが殺人事件の凶器になりそうで怖いです(?) 最初の100ページは、人間の意識の話です。 ここはある程度この分野の評論などを読みなれていないと難しいと思われます。 ただ、これは必要な枕なのです!この部分なくしては、謎解き部分の面白さが半減します。 ちなみに私は、ここを読んだ時に、自分の外界認識がぐらつかされ、 女の顔が隙間から覗いているのではないかという妄想に取り付かれ、少し怖かったです。 謎解きの部分は、20ヶ月妊娠している女、その姉、両親、同居人の 過去、生い立ちほとんどすべてが解明されます。そこで読み手は憤り、 また、極限の悲しさを体験することになるかと思います。 語られてきた要素が解決に向けつながっていくのを読む快感を得ることもできます。 特にこの部分は面白くて、飽きっぽい私ですが、夢中で読みました。話は悲しいのですが。 謎解き役の京極堂こと中禅寺秋彦は皮肉屋です。 しかし、彼の頭に入っている知識量、それをつなぎ合わせる的確かつ柔軟な思考力は 驚嘆に値しますし、読み進めるうちに、 皮肉屋の仮面をかぶっているだけで、とても優しいやつなんだと分かります。 1作目は特に、京極堂の魅力が炸裂しています。面白いです。
読者に対する憑物落とし?
分厚い本の多い人だな、という印象しかなかったこの作者の小説を、初めて読みました。まんまとアニメ(「魍魎の匣」)から入りました・・・。 この本も分厚いです。でも一気に読めました。冒頭で長々と続く認識論?からして、「へえー」と感心してしまいます。 日常と非日常、普通の人と「憑物筋」の人は、まったく別個にあるのではなくひとつのものの違った面にすぎない。だから「この世に不思議なことなど何もない」。 一見異常に見えるものも、単にそれ自身の論理に従っているだけで、存在する場所はみんな同じ「この世」・・・その主張は真摯なものだし、共感できました。まっとうです。 でも! だからこそ、事件のこの顛末はなんだかちょっと・・・。 トリックにあたるもの自体は当然の流れによるものです。でもそれがシステマチックというか。そういうことかと理解はできるだけに、重みを失ってしまうというか。 結局やっぱりこっち(探偵側と読者)の理屈で謎解き?と思ってしまうほどに、解説がわかりやすく、てぎわよく進む、ということなのか。 そもそも、「この世に不思議なことなどない」に限っていえば、謎が解かれることはこの話に本当にふさわしいのか? 陰陽師探偵・京極堂は、一貫して非日常的なものにフェアな態度を取りますが、認識を変えることによって不思議だったものが不思議じゃなくなる=憑物落とし・・・というのは、その不思議だったもの本人にとって救いになるの? そのあたりに思うところがあるからこそ、京極堂自身も謎解きに乗り出すのを渋るのだろう・・・ということは読み取れるようになっていますが。 いかに事件を解決するかが肝心のミステリであるにもかかわらず、そんなことを考えさせられてしまいました。もしかすると、読んでいるうちに事件の関係者たちに同情してしまうせいかも。 そういう意味では、無意識に持っている差別的な感情を読者に気づかせてくれる、啓蒙的な価値もある一冊です。読者も憑物落としされるといえるかもしれません。なんかちょっとすっきりしないものが残るにしても・・・。
六百ページ……
内容に深さもあり、謎解きも「なるほどね」と言わされる。序盤の認識論についての議論は、読書慣れしていないと辛いかもしれない。 難しいからと言って逃げずに中盤まで読むことが出来れば、最後までは一直線の流れにのって楽しむことが出来る。 読み切るのに、だいたい6?8時間は必要かなと思います。
横溝正史風ウンチク満載のミステリ小説
京極夏彦というと「妖怪」とか「おどろおどろしい」というイメージがあり、さけていましたが、あにはからんや「妖怪」はあくまで象徴的な存在であり、京極堂はあくまで、論理的に事件にいどみます。時代が昭和中期、戦後間もない時期ということ、また内容が結構陰惨なことから、横溝正史を連想させますが、妖怪のなりたちや歴史、史実など膨大な知識をベースに事件に挑むミステリ小説です。文系、森博嗣というかんじでしょうか。その厚さ故、レンガ本などと称されますが、ウンチク部分が多い分さほど苦もなく読めます。姑獲鳥の夏は、20ヶ月出産しない女性とその夫の失踪をあつかった事件ですが、事件のトリックは割とかんたんにわかります.とにかく京極堂のウンチクおよび人間そのもののおぞましさを楽しむ小説です。

世に棲む日日〈4〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
世に棲む日日〈4〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2003-04
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
世に棲む日日〈4〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
描写の温度差
吉田松陰と高杉晋作を例に、長州の人間を描く。 ただこの二人に対する作者のスタンスは異なっている。 高杉晋作が、ある種の共感をこめて描かれているのに対して、 吉田松陰は、距離を置いて冷めた視点から描かれている。 松陰と司馬遼太郎の温度差がとても面白い。
クリオの愛でし子
第4巻を深い読後感をもって読み終えた。歴史現象としての明治維新は高杉晋作なかりしといえどもいずれは生起したのであろうが、しかし本書を読む限り現実の歴史上は、諸勢力によって愈々追い詰められた長州藩に対する彼の捨身の革命的クーデターが、百姓や商人らを巻き込んでうねりを上げつつ佐幕派(俗論党)を一掃した瞬間が、正に歴史の転換点に他ならなかったように思えてならない。正に「その時歴史が動いた」のである。 山県狂介(有朋)の戦い方(外交交渉中の夜襲(69頁)や偽文書による煽動(76頁))も、彼の狷介な性格を物語っているようで興味深い。なお、三傑の一人であった桂小五郎(木戸孝允)の姿は、本書中には殆ど出てこない。(司馬氏は、幕末期の雄藩三藩(薩長土)を夫々『飛ぶが如く』『世に棲む日日』『竜馬がゆく』を通じて描いたことになる。) 「晋作にとっても、むろん最初は攘夷は思想であった。が、すぐ手段にすぎないと思うようになった。・・・・・・ これを鼓吹することによって日本人の正気をふるいたたせ、ゆくゆくは京の天子を中心とする統一国家をおこすてこにもなり、エネルギーにもなるものだとおもった。・・・・・・ もし長州藩が下関海峡で攘夷戦争をやらなければ、こんにちのように士農工商が一つになったこの天下に比類ない集団はできあがらなかったであろう」(173頁)。 高杉晋作の言葉「艱難ヲトモニスベク、富貴ヲトモニスベカラズ」(人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない、147?148頁)。正に至言である。
「松陰先生」にハマれる傑作
 内容は、ぶっちゃけて言えば、前半は「松陰先生」の、後半は高杉晋作の活躍を描いた物語。これを読んだ後は、とても「吉田松陰」とは呼べなくなる。この人は日本じゅうを歩いているが、どこでも(は言い過ぎか、全部はまだ行ってないから)「松陰先生」と呼ばれている。理由は読めばわかります。  これを読むと間違いなく萩を訪れたくなるが、そのときの注意事項その1「松陰先生」以外に「先生」はつけない。あくまで高杉さん、木戸さん、伊藤さん、山縣さん。その2「長州征伐」と口走ってはいけない、「四境戦争」と言うべし。  萩は遠いという方は、東京の松陰神社には「なんちゃって松下村塾」がある。中は公開しているときとしていないときがあるので、部屋を見たい方は事前にお問い合わせを。ここが松陰先生の本当のお墓で、松陰先生らしく、弟子達と同じ大きさの質素なお墓に眠っておられる。余談だが(司馬さんの真似)、「木戸日記」にはしばしば「若林墓参」という記述がある。妹婿の来原の墓もここにあるが、松陰先生のお墓参りだよね、多分。  
動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし
高杉を含めた長州藩士の行動の数々に眉をひそめたくなるようなことは数あれど、やはり司馬遼太郎が描く高杉晋作には惚れてしまう。 ・御成橋事件 ・白昼堂々、箱根の関所破りを行う ・将軍の行列にむかって「いよう、征夷大将軍」と掛け声をかける ・奇兵隊の創設 ・下関戦争講和交渉での宍戸刑馬 ・長州男児の肝っ玉を見せますという言葉通りに起こしたクーデター ・第二次長州征伐での活躍 等々・・・
奇兵隊
高杉晋作は、市民からなる奇兵隊を設立して士族の幕府軍に勝った。 四民平等が、明治維新がもたらした制度なら、そのきっかけを作ったのが奇兵隊であり、 高杉晋作である。 時代を先見し、決断し、行動する。 高杉晋作がいなかったら、長州は維新前に消滅していたかもしれない。 その功績はもっともっと評価されても良いと感じました。

創造者 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
創造者 (岩波文庫)

・J.L. ボルヘス
【岩波書店】
発売日: 2009-06-16
参考価格: 588 円(税込)
販売価格: 588 円(税込)
創造者 (岩波文庫)
J.L. ボルヘス
Jorge Luis Borges
カスタマー平均評価:   0

半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)

[ 文庫 ]
半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)

・橋本 紡
【アスキー・メディアワークス】
発売日: 2004-02
参考価格: 536 円(税込)
販売価格: 536 円(税込)
半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)
橋本 紡
山本 ケイジ
カスタマー平均評価:  4.5
どこに行ってしまったんだ、僕たちの月は―。
一巻を読んだ方なら誰でも知ってる【多田コレクション】!いや、あえてエザキコレクションと呼びましょう。 これをめぐってひと悶着ありますw この巻を読んでいるときっと「夏目うぜー」とか思う方がいらっしゃると思うんですが、巻を読み進めていくと夏目のかわいらしい部分が垣間見えます。その時まで夏目のする数々の行動の意味をご自身で考えてください。 こういうハプニングはまぁ所謂「ラヴコメ」にはありがちですが、里香の対応はそんな企画を度外視しまくってて読んでて苦笑が漏れてきました。 多田さんの遺産の終焉は何処に!? PS.多田さんの遺産も行動も意外と裕一に影響を与えていると思うため彼を批判しないであげてくださいw
物語はいいのですが…
重大なコレクションを里香に見つかってしまった?! そして戎崎祐一の甘酸っぱい日々は突如終わりを告げてしまいます。 どうにか里香に謝ろうと必死な祐一。 しかし、ショックのためなかなか許すことの出来ない里香。 何ともいえない空気が漂います。 そしてよりを戻そうとする時、「ある者」の邪魔が入るのです。 ただし、残念なのが 「暴力シーン」の描写がえげつないこと。 いい大人が病人を痛めつけるなんて医者として論外だと思います。 物語の土台がいいだけに、このシーンで不快になってしまいました。 そのため星は残念ながら3つにしました。
可愛いv
里香に見つかった戎崎コレクションとは・・・病院の中で育った純粋な里香にとって、それはとんでもないものでした。 物語の結末を知らない裕一は、脳天気に幸せを感じていて、それを眺める里香も楽しそうで、儚さがやるせないです。 ハッピーエンドになるといいなぁと、切に祈ります。
飽きずに読める一冊
今回は、裕一と里香の関係がぎくしゃくするお話です。私はこの作品を初めて読むとき分けあり2巻から読み始めたのですが 読んでいるうちにどんどん夢中になり、内容も飲み込みやすく肩の力を抜いて 楽に読め、次の展開が気になりどんどんページが進み、あっという間に読み終わりました。 最初の方は、ギャグ系(?)で裕一が里香と仲直りしようと必死になりながらも上手くいかず… ですが、この巻の最後の方になっていくとちょっとシリアスな部分もあり、いろんなジャンルが混ざってて、楽しいです。 ですが、やっぱり最初から読んだほうが設定が分かるので、この作品を読み始めるとしたら 1巻から読んでみてください。きっとハマると思いますよ。
裕一に訪れた波乱に苦笑
 この巻では、前巻のラストで裕一が相続(?)した「多田コレクション」が中心の話にな ります。読む楽しみがなくなるのでこれ以上書きませんが、ギャグあり笑いあり、シリアス ありの内容で飽きが来ませんでした。  これからもっと深まっていくだろう二人の絆に、ニヤリとさせられます。

犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)

・東野 圭吾
【光文社】
発売日: 1994-01
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
事件に隠された”本当の犯人”とは・・・
7作の短編集で各々の作品では、犯人とは別に事件自体の裏側に意外な事実、犯罪の呼び水になったともいうべき人間関係が隠されており、それこそが事件の伏線、原因でありつまり″真犯人″である。その意味では人間関係に焦点を当てる社会派ミステリー的な要素も多少含まれている。それでいて、得意の叙述トリックを駆使したり、時間差のある2場面を同時進行で交互に描くなど、様々な趣向やトリックで読者を飽きさせないところが作者の類まれな才能で、東野圭吾の本領は今回も存分に発揮されていると思う。個人的にはラストの結末で恐怖を与える「白い凶器」がヒッチコックのサイコを思い出させとても強く印象に残った。
全てが良作の短編集
殺人についてはこれは法律上、罪には問えないであろうものや過失致死か正当防衛ではないかというものも見られます。 しかし、この作品の最大のキモは「どうしてこんな悲劇が起きたのか」というもので、いわばミステリーとしての魅力よりもストーリーテラーの魅力だと思います。 無論、ミステリーとしてもトリッキーで意外な結末には驚かされます。 ただ、少々、後味の悪い部分がありますね。一部を除いては悲劇的な犯人ばかりですから。
ダークな後味の短編7本
本作は80年代半ばに著者が発表した短編推理小説を編んだものです。 活字であることを生かしたトリックが印象的な、 表題作と「白い凶器」。 また、未成年の危うい心理を織り込んだ、 「小さな故意の物語」、「闇の中の二人」、「踊り子」。 いずれも結末はダークといえるのですが、 読み応えのある粒揃いの短編集だと思います。
傑作揃いの短編集
意図的なのかどうかわかりませんが、この短編集には東野圭吾が初期に得意としていた青春ミステリ的な作品が数多く収められています。彼はその後、その手法を封印したので、彼の初期作品の味わいを求める向きにはこの短編集はぴったりです。特に冒頭の『小さな故意の物語』はタイトルも含めて、青春の儚さを感じさせる傑作だと思います。『踊り子』もかなり切ないです。青春ミステリとは呼べませんが、『エンドレス・ナイト』も悲しくて美しい物語です。 タイトル作の『犯人のいない殺人の夜』は、タイトルがカッコいい割にはいまひとつ内容との関連が薄いのが気になりましたが、内容的には見事な作品です。事件の概要をあからさまに読者に見せておきながら、見事などんでん返しを見せてくれます。詳しくは書けませんが、こういう人を語り手に設定するという技には度肝を抜かれました。
秀作短編集
 1985年?88年にかけて雑誌に発表された短編7本。  高校を舞台に親友の転落死の謎を描いた「小さな故意の物語」,東京?大阪間のアリバイ崩し「エンドレス.ナイト」などいずれも粒ぞろいの秀作。  特に「闇の中の二人」での赤ん坊の笑顔や,煙草の煙害で流産したと思い込んだ母の物哀しい復讐劇「白い凶器」のラストの子守唄などホラーの要素たっぷりで,読んでいてゾクッとする。  東野圭吾の作家としての懐の深さ,ストーリーテラーぶりを堪能できる好短編集。

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

・ゲーテ
【岩波書店】
発売日: 1958-01
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)
ゲーテ
Goethe
カスタマー平均評価:  5
歴史的創作物
今まで文芸に触れてきた中で、これほど天才的なものはなかった。といってもそれ程、名著を呼んできたわけではないですが。 作中でも作者がどれほど哲学や神学に通暁しているのか、その道に通じている人ほどわかると思う。そして面白いと思う。 物語をつづる上でも建前だけでは説得力に欠ける知識的なものを充分に補っているし、学者としてのファウストだけでもとても参考になった。 この物語の一番の魅力を取り上げるとすれば、やはりグレートヘンのほか無い。 これは幾多の創作家がファウストをつづってきた中で、ゲーテのオリジナルの設定であって、その内容といったら現代文学でもこれを上回るものはそうそう無いといっても過大評価ではないと思う。 個人的にその物語が非常に印象深かったせいか、当時の思想反映である饗宴などのシーンが少しもたついたけれど、創作家はかくあるべきと言わんばかりに作りこまれた内容である。 第一部の後の解説はネタバレなので全部読み終わってから読んでください。 個人的に現代人が「訳わからなかった」「あまり感動しなかった」などさもしい意見を聞くんですがそれが悲しいです。何に対して悲しいのかはおおっぴらには言いませんが。 余談ですが集英社のファウストの表紙が面白かったです。なんじゃありゃ
私は目もくらむほどの体験に身をゆだねたいのだ
・元々ドイツに伝わるファウスト伝説をもとに書かれた作品。ファウストという名の錬金術師と占星家が実在したらしい。同一人物との説あり。この件は、本書の約40ページに及ぶ詳しい解説にも書かれている。 ・ゲーテが若い頃から書き始めたライフワークで、最終的には人生経験豊富な老人ならではの視点も入った、練りに練られた傑作である。構成美の一方、人間の醜悪な部分の描写もある。さらに生命力溢れる民衆の楽しみに通じた点がにじみ出ており、作品の深さと広さを感じる。「隠し砦の三悪人」など、黒澤明のいくつかの映画を思い起こさせる。 (付記1)ロックバンドThe Policeの名曲“Wrapped Around Your Finger”の歌詞に、メフィストフェレスの名が出てくる。 (付記2)1938年に毒殺されたブルーズマンのRobert Johnsonには、ギターの上達のために悪魔に魂を売ったとの伝説がある。米国の黒人と共通するとは(キリスト教の影響があるにしても)、何か悪魔には人類共通の思い入れがあるのだろうか?
旧版 森 林太郎 (翻訳) はいずこへ
ファウスト 第1部 (1) 岩波文庫 緑 6-1
ゲーテ (著), 森 林太郎 (翻訳) ISBN: 4003100611 ; 1 巻

だと思っていたら、翻訳が違うのですね。森 林太郎 というは あの文豪、鴎外です。がっかりしていたが、ちくま文庫の森鴎外全集に入っていました。
もし、旧版の岩波文庫で読みたかった人はこちらをお勧めします。
新潮その他、翻訳者は異なりますのでお好きな本を。個人的に、手塚治虫のファウスト(朝日文庫)も好きです。
さすがゲーテさすがファウスト
やはりゲーテは言葉の美しさからしてなんかすごいですね。本当にその素晴らしさを語れといわれるとむずかしんだけど 感覚に訴えるっていうか言葉の美しさってこう言う感じなのかなと初めて思った作品ですね。想像してもきれいだし何よりセリフに臭さがないといったらいいか作品の雰囲気の中で自然と適切な言葉が出てきていると言うか・・・やっぱり説明すると難しいけど・・・

そして何よりもその発想力と構想力 (何かいまのSFにも十分通用するようなところありますよね) やっぱり悪魔と魂の契約をするという筋が何よりも魅力的(?) 手塚治虫がすきだったというのも納得。

あとできれば本によって訳のうまいへた、注釈とか、話の分かりやすさ結構違ったりしますので自分で少し見てみて選ぶのをお勧めします。
上演不可能の脚本に何故ゲーテが取り組んだのか
それ自身が既に降霊術の呪文のような、深遠で謎めいた長い前口上。そして現れるのは老博士の書斎。脚本という形式を取る事で、私達はゲーテ自身のト書きを通し場面をヴィジュアルに思い浮かべる事ができる。魔法陣の中と外の駆け引き、メフィストフェーレスの自在な変身など、言葉にされると多分救いようもなく陳腐な表現になってしまうだろう。だから、この戯曲が上演可能か不可能かは本質的な問題ではない。動員しうる全ての想像力を刺激して訴えかけてくる、ヴァーチャルな総合芸術。文豪をして数十年の歳月を要した超大作に、あなたはどの様に打たれるか?また、シューベルトやリスト、マーラー、手塚治虫などの、この作品に触発された創作に手を伸ばしてみるのも面白い体験かも知れない。


アイヌ神謡集 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
アイヌ神謡集 (岩波文庫)

【岩波書店】
発売日: 1978-08-16
参考価格: 525 円(税込)
販売価格: 525 円(税込)
アイヌ神謡集 (岩波文庫)
 
カスタマー平均評価:  5
アイヌのお茶目さ
 大正12年に郷土研究社から出た『アイヌ神謡集』を補訂して岩波文庫としたもの。  編訳者の知里幸恵さんは、石狩の近くの出身のアイヌの女性。本書を遺して20歳で亡くなったとか。  アイヌの神謡13篇のアイヌ語?日本語訳が収められている。  左頁にローマ字表記で原語が書かれ、右頁に対訳が載っている。  「神謡」とは神のユーカラのことであり、神や動物(アイヌでは動物は神とされる)がみずから語るという形式になる。  本書に収められているのは、「梟の神の自ら歌った謡」「狐が自ら歌った謡」「海の神が自ら歌った謡」「小オキキリムイが自ら歌った謡」「沼貝が自ら歌った謡」などである。  彼らが自ら歌うというところが面白い。  狐のならば、人間に悪戯をしたら捕まって殺されてしまったというような内容を、殺された後になって狐が後悔しつつ歌うのだ。しかし、陰惨なものではなく、むしろおかしみが強い。  神の概念、動物を神とすること、死んだ後に謡を歌うことなど、実に独特の世界だ。  金田一京助、知里真志保による解説が付いている。
経済・文化が曲がり角にいる現代に贈られたアイヌ神謡
「銀のしずく降る降るまわりに(Shirokanipe ranran pishkan)」というリフレインが印象的な冒頭の神謡をはじめ13編を、ローマ字によるアイヌ語と日本語を対訳にして収めています。 序において、著者は、アイヌがかつて自然のすべてと溶け合って日々を送っていた楽しく幸福な時代を想い、それらが失われつつある現代(大正時代)を憂えます。幸恵は、その楽しくも幸せな時代の謡を、後世に伝え、和人にも知らそうとこの書を編みながら、数え二十歳の生涯を閉じました。巻末に、彼女のことについて金田一京助の紹介があり、神謡について知里真志保の解説があります。 真志保(幸恵の弟、北大教授、文学博士)によると、アイヌ文学は、韻文物語(詞曲)と散文物語(酋長談)に分かれ、前者は神のユーカラ(神謡)と人間のユーカラ(英雄詞曲)に分かれ、さらに前者はカムイユカルとオイナに別れます。そして、それらがどんな背景のもとで生まれ、変化してきたかが解説され、中でも神謡について、その名称が各地で異なることとその意味と特徴が示されます。リズミカルで親しみやすいリフレインについても解説されます。二十数頁の論文ですが、アイヌ文学入門でもあります。 経済、文化が世界的に曲がり角にいる現在、このような神謡の世界に遊びながら、人間の未来、これからの自然と人間の関係などに想いを馳せることは意味のあることと考えられます。
アイヌの伝承
アイヌの伝承を知る貴重な資料である。 ローマ字の音表記と日本語訳がついている。 金田一京助の後書きと、著者の実弟の解説がついている。 この2つを読むと、本文の価値を再確認することができる。
美しい日本語に出会える本
北海道旅行の前に予備知識として読んだ本でした。 北海道は観光地としてとても魅力あふれる土地だけれど、序に寄せられている知里幸惠さんのかわりゆく北の大地を思うと、もう当時の北海道を偲ぶことは難しいことを痛感させられます。海も山もアイヌの人たちが行き交っていた頃のそれとは随分変わってしまったことでしょう。 けれども彼女は滅びゆくアイヌの文化、伝承を惜しむ心の強さから文字通り心血を注いで神謡集をまとめたのではないかと思うのです。この本の製作に携わった金田一京助も幸惠さんの弟の真志保さんもそんな彼女の思いにひかれ、引き継ぐようにしてアイヌを見つめています。殊に金田一京助の聡明な幸惠さんの死を悼む思いは痛切で物悲しく心に残ります。 ゆっくり、じっくりとユーカラを口ずさみながらはるかなアイヌの民の古代生活に思いを馳せることのできる良書です。
アイヌ民族の蒸留の一滴
ユーカラとは、アイヌ民族の口承文芸。 アイヌ民族にとっては道徳の教科書でもあり、神々の元を表す聖典でもあり、 その精神文化を知る上で大きなヒントを与えてくれる。 この本は、ユーカラの中から「カムイユカラ」と分類される (知里真志保氏の分類による)ものの中から、特に13話を選んで本に編んだもの。 フクロウやキツネの自然神の一人称叙述体で、彼らの体験を語るというのが基本的な特徴である。 ページの見開きの左にアイヌ語をローマ字で、右に対訳が日本語で書かれているので、非常に読みやすい。 アイヌの口承文芸を単に訳しただけにとどまらず、非常に美しい日本語を宛てられている。 「shirokanipe ranran pishkan」?銀のしずく降る降るまわりに? アイヌ語でも日本語でも神秘的な響きを奏でる上の一編は、特に有名。 美しい詩世界から、アイヌ民族の自然信仰の一部に触れられる。 著者、知里幸恵はアイヌ女性。 惜しいことにこの聡明なアイヌ女性は、生来心臓に持病を抱えており、 この神謡集一冊だけを残し、19歳の若さで他界した。死の間際まで原稿に向かっていたという。 (彼女の人生については、藤本英夫氏の「銀のしずく降る降るまわりに」 また「知里幸恵遺稿 銀のしずく」に詳しい) この本は、知里幸恵が19年の生涯全てをかけて送り出した、アイヌ民族の蒸留の一滴といえるのではないか。 「シサム」として、是非手にとって欲しい一冊。

ナイフ (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ナイフ (新潮文庫)

・重松 清
【新潮社】
発売日: 2000-06
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
ナイフ (新潮文庫)
重松 清
カスタマー平均評価:  4.5
胸の奥がぎゅっと痛む
いじめに関する、わりと短いお話が入っている。 読み進めると、心と胃が痛くなる。 でもきっと、現実はもっと悲惨で、哀しくて、怖いのだろうと思う。 親はサインを見極めたいが、子供は凄惨なコミュニティすら無くすのを怖がり、親に隠れて嘘をついてごまかして明るく振る舞って、見つからないようにしている。 だって、解決なんてしないし、あがけばあがくほど終わりが遠ざかっちゃうから。 この本の年代の子供たちがこれを読んで、どう思うんだろう。共感したり安心できたりするんだろうか。
それほどの傑作か?
この作品は、小中高生や教育関係者に非常に人気が高い作品である。 しかし、それほどの傑作であろうか? 確かに、緻密な文章で書かれていてテスト問題にはしやすく、一見いじめの現状を写し出しているかのように見える。 しかし、いじめ問題の現状とはずいぶんかけ離れている気がする。 文章がいささか甘いような軽いような気がする。 本当のいじめとは、ナイフで書かれているものよりも想像以上に過酷なのではないかと感じた。
イジメの現状
イジメには「ナイフ」のように、本人の努力とまわりの力添えでなんとかなる場合がある。実際、私(高校3年男子)はクラス中からハブや私物を隠される、靴の中に画ビョウ、と体験した。結局は無視し続け、一人だけこちらに付いてくれた友人にまわりを抑えてもらい一人で首謀者3人を叩きのめすことで落ち着いた。これはかなり極端な例になってしまったが、こうなるとやはりその首謀者がイジメに遭うわけなのです。そのような経験もあり、私には非常にリアルに感じられました。「嘔吐なんかするのかな」などと思わないでいただきたい。胃炎になりますし、潰瘍だってできる場合もあります。本人はじゃれてるつもりでも被害者にとっては、洒落になってない場合もあります。恐ろしいのが、作中にもあった教師や親のノープランでの介入なのだと身に染む思いで読ませていただきました。ここ数年のインターネットの普及によって陰湿化は進んではいますが、「あぁ、こう言うのあったな」と思える作品でした。
「切れるナイフ」と「切れないナイフ」
タイトル作含む5作の短編集。 どれもイジメが軸となっている。 イジメと言えば暗くジメッとしたイメージが強い。 目をそらすことなく、そのような世界が描かれているものの、 どの作品も、爽やかなエンディングを迎える。一部の作品では、 思わず、感動して涙があふれそうになるくらい。 文庫版、作品だけでなく、 筆者のあとがきも、お勧めです。 こちらでは、涙があふれそうになったのではなく、あふれてしまいました。
イジメ
少年少女が主人公。 行われているのは 悪質なイジメ。 私の知ってるイジメより 陰湿で陰険。 これが、今のイジメなの? って、思った。 不思議と 大人の社会は偽善で 満ち溢れていて ここまで、あからさまなのは 少ないんじゃないだろうか。 そんな考えの私は 幸せなんだろうか。 面白いとかってより 何か、つい、考えてしまう。 「いい解決方法あるのに」 なんて簡単に言えないけど。

  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36 
26 / 50

サブカテゴリ
    新書・文庫
   文学・評論
   日本文学
   外国文学
   古典
   エッセー・随筆
   詩歌
   評論・文学研究
   戯曲・シナリオ
   全集
   文学・評論 全般



特集
   恋愛



◇このサイトはAmazon.co.jpと連携しています。ショッピングカートはAmazonのものを利用しています。
◇販売事業者はAmazonとなりますが、商品選定等についてのお問い合わせがありましたら、フッターにありますメールリンクからご連絡下さい。



**お店のPR**
<相互リンク>
AmazonMall0
AmazonMall2
AmazonMall3
AmazonMall4
AmazonMall5
AmazonMall6
AmazonMall7
AmazonMall8
TomatoChips
MensWathch
LadysWatch
ShopResort
PremMarket
PremShop
SavePrice
限定ミッキー腕時計
オイルキャンドル
OMEGA格安
海外ブランド財布格安
グッチ格安
ブルガリ格安
プラダ格安
コーチ格安
お祝いに胡蝶蘭
逸品堂Mens支店
逸品道Ladys支店
羽根布団10点
羽根布団8点
AkiraZon
AmazonMall001
AmazonMall002
AmazonMall003
AyaZon
声優Zon
USBjunky
PC_LIFE
あかちゃんのおもちゃ
エレキギター
電車のおもちゃ
浄水器屋
何でも収納屋
電動工具屋
ラジコン屋
はんこ屋
防災防犯屋
サイエンス屋
ミニカー屋
ケース売り屋
G-SHOCK堂
kinsen.com
usb.kinsen.com
SavePrice

AmazonMall012
AmazonMall013
AmazonMall014
AmazonMall015
AmazonMall016
AmazonMall017
AmazonMall018
オススメ腕時計
オススメ羽根布団
オススメ!ミッキーマウス腕時計
オススメMP3プレーヤー
オススメ美容器具










Copyright © 2009 新書☆文庫ランキング. All rights reserved.    Program by 簡単アマゾンサイト作成ツール 4.1.2

 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク