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[ 文庫 ]
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殺戮にいたる病 (講談社文庫)
・我孫子 武丸
【講談社】
発売日: 1996-11
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
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・我孫子 武丸
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カスタマー平均評価: 4
活字ぐらい読みましょう。 自分は根っからのゲーマーで、PS2のサウンドノベル「かまいたちの夜2」の、おまけシナリオを見て、我孫子武丸のあまりの馬鹿さ加減に大爆笑し、この人はどんな小説書いてるのだろう?と思い、とりあえず一番売れているこの作品を見てみる事にしました。 さっそく読んでみると…、あれ、作者間違えたかな?と思うほど“グロい”作品でした。 しかし、続きが気になり最後まで読み終わった時…、はい?なにが起こった?と思い、生まれて初めて小説を最初から読み返しました。 2周目を読み終わった時、この作者天才だ。と思い、さっそく、同じゲームをやった友達に、我孫子武丸って、ただのアホなおっさんじゃなかったよ!と報告して、是非読めとすすめた所、活字読むのめんどくさいから、映画もしくはゲーム化したら見ると断られました。 その友達は、一生この凄い作品を見ることは出来ないでしょう、何故ならこの作品は、いろんな意味で映像化が不可能ですから。
正直イマイチ… 評判が良いのでこの作品を読んでみましたが…正直なところイマイチというのが感想です。
こういう小説好みには合わず、嫌だからという理由でサクサク読む。ラストを読んで、意味が分からなかったからパソコンで調べて、やっと分かった真相はアレ。
正直なところ「へぇ?、そうなんですか」としか思いませんでした。
大体こういう小説は好きではありませんでしたし、この小説がこんなイヤらしいと知ったのは本書を読んで初めて知りました。
確かに作者は面白い方法で読者を騙してくれましたが、「もっと他の方法でもこういうの書けたでしょ」って思っても不思議じゃありあません。
デビュー作は面白かったんですけどねぇ…。
人を、読み方を選ぶ傑作 我孫子武丸氏の最高傑作と名高い作品。ですが、そんなことはつゆ知らず、まったく先入観などは持たずに普通に読み進めていきました。
犯人の異常行動の描写がすさまじく、人によっては読み進める事ができないかもしれません。
その文章に引き込まれ、人間が狂っていく様にスリルを覚え、最後にはどう破綻するのか?
それだけに気を奪われ、完全に見落としていました。
これは推理小説です。能動的に楽しむことができれば、ただ読むだけよりも数倍面白い作品であることは間違いありません。
友人に読ませたい 「かまいたちの夜」で作者の名前を知って、試しに読んでみました。
最後の1行ですべてをひっくり返されました。
犯人の日常やグロいシーンなど、すべてがラスト1行の伏線になっています。
いろいろなどんでん返しの小説を読みましたが、
これほど鮮やかなどんでん返しは他に知りません。
必ずもう一回始めから読みたくなる小説です。
この作品だけは、、、。 いつも小説を読むときは、先入観を持たずに読むように心がける。
だから、いろんなトリックにだまされる。
それが小説を読む時の醍醐味と思っている。
もっとも最初から頭の弱い俺は、なぞ解きを構えても分かるものは少ないのだが。
しかし、みんなが絶賛しているこの作品は、残念ながら、1/3ほど読んだところで、
あれ、これは、きっとこうだろうと分かってしまった。
非常に残念である。
ただ、こういうグロイ小説は嫌いではない。
また、確かに、よく考えられた小説であることは認める。
これが、途中で気がつかなければ★5だったのになあ。
ネタバレを避けたので、分かりにくいレビューで、申し訳ない。
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[ 新書 ]
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詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)
・茨木 のり子
【岩波書店】
発売日: 1979-01
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・茨木 のり子
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カスタマー平均評価: 5
本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる 冒頭著者は「詩は人のこころを解き放ってくれる力がある」と書いている。
本書を読めば、この一文の意味することに納得する。
音楽や詩を鑑賞するというのは、きまった手順や方法があって、こうしなけれ
ばならないなどといったことはなく、自由に感じるままに反応すればよいのだ
けれど、本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる。
ジュニア新書ということで中学生くらいを対象に書かれたものであろうけど、
大人の世界にはなかなかこういうすばらし本は見あたらないので、大人もぜひ
一度手に取ってみて頂きたいと思います。
ずっと手元に置いておきたい本です ジュニア用に出版された本ではありますが、詩についてかなり深く
書かれており、内容はとても充実しています。
最初から丁寧に読まずとも、何気なくパラっと開いたページの詩を読んでも、
心に残る詩がとても多く、本のレベルの高さがわかりますね。
茨木さんの解説は読みやすく、ジュニアの方々にも理解しやすいでしょう。
平易に分かりやすく書く、というのは簡単そうで実は難しいことなのです。
茨木さんの愛情を感じる文章です。
私は個人的に、詩と呼べる詩が最近少なくなったように思っていました。
でも、この本の中には本当の詩があります。
読んでいるうちに、眠っていた詩心が揺り動かされるような感覚を
覚えました。
すばらしいのだと思います。 アマゾンの書評を読んで、購入しました。しばらく本棚にありましたが、たしかに一気に読む本ではありません。思い出したときにぱらぱらと詩をめくりゆっくり味わう時間(習慣)?がありませんでした。もしかしたら私がまだ人生経験が浅いか、感性が発達していないのかもしれません。老後などにじっくり読んだらきっと感動できるかもしれません。ただ、ジュニア文庫だからといって、簡単な内容ではないことは確かですし、内容のレベルが高いことも確かです。日本人の詩に興味がある方には、ぜひお勧めします。
小さな宝物のような本 詩は仲介者なしに自分の心で読むもの味わうものという人が多い.しかし、感動するものに会えばそれを人に伝えたいように、好きな詩は人にも勧めたい.この本では、一流の詩人が、忘れがたい詩を詩人の感性と言葉で紹介してくれる.言葉の背景にある詩人の感動が、行間を通して読む者にも伝わってくる.ジュニア新書の中から偶然みつけたこの本は宝物のような本だった.この本が四半世紀以上も前に出版されて、60版を重ねて、いまも愛されているのがよくわかる.何でいままでこのような本があることすら知らなかったのだろうと後悔した.
著者である詩人は、詩を紹介する文がとてもすばらしい.私はご本人の詩に若い時から傾倒しているが、他の詩人や詩を紹介する著書も大好きだ.この本が好きな人には、「うたの心に生きた人々」もおすすめ.
なお日本の詩には「哀」に傑作が多く、「喜」や「楽」にもみるべきものがあるが、「怒」の部分が海外にくらべて非常に弱い(151頁)という著者のことばに、この詩人のめざすものが表れているような気がした.
詩・文学への優しい優しい招待状 これは良書です。
現代詩が50編ほど掲載されていて、それに茨木のり子氏がとっても優しい語り口で思うところを述べています。
「はじめに」を読むだけでも、茨木氏の詩への思いがあふれ出てくるように感じます。よ。私には。
それまで年に1冊本を読むかどうかだった大学1年の私が、この本をきっかけに芋づる式に本を読み出した、そういう本です。
「文学ってイイなぁ?」「芸術、ポッ(*σ_σ*)」と思い出したのです。
「食わずには生きてゆけない。」(『くらし』(石垣りん))とか、「生れるってな、つらいし/死ぬってな、みすぼらしいよ―/んだから、?まえろよ/ちっとばかし 愛するってのを/その間にな。」(『助言』(ラングストン・ヒューズ 木島始 訳))とか、もうね、震えますよ。
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[ 新書 ]
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恋について (Holly NOVELS)
・木原 音瀬
【蒼竜社】
発売日: 2006-07-20
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
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・木原 音瀬 ・大竹 とも
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カスタマー平均評価: 4.5
後半はハラハラ ノンケ同志。
序盤は「ホントにこの二人くっつくのかな?」って思ったほど普通にお話はすすんでいきます。
木原さんは友情から恋に移り変わる過程が本当に自然でうまいです。
後半は付き合ってからのお話。
このお話がもー!ハラハラドキドキしながら読みましたよ。
ようはすれ違いになってしまうんですけど、攻めが「美しいこと」の廣末とかぶるヘタレ攻めでイライラさせられました!
けど一気読みしちゃいました。おもしろかったです。
ノンケで大人でヘタレで・・・ 美形でない、エリートでない、金持ちでない、ゲイでもない。
しかも大人同志。さらに片方は結婚1年目(少なくとも最初はそう思われている)。
これで一体どこがドラマになるのでしょう。
しかしさすがは木原さん、じんわりと良いお話になってます。
男女の恋愛でもあるような、臆病な大人の恋愛模様のお話です。
非常に心理描写が巧みで、笹川も朝霞も、本当にいる人みたいにしっかりと実在感があります。
仕事での担当とお客の関係から始まり、一度は接近したものの、すれちがいばかりの二人。
ヤキモキさせます。朝霞を見つめる笹川のギリギリさが切ない。
木原さんのお話の中では一番身近に感じられ、読後感もよいので、何度も読み返しています。
大竹ともさんのあっさりとした絵柄も、とてもよくマッチしていると思いました。
巻末に大竹さんのミニ漫画もついてます。いい感じです。
これで大竹ともさんのコミックスを探し回るハメに陥りました。
心がほかほかになります。 社会で働きながらも大切な人を見つけていくお話。ヘタレ攻様の煮え切らなさに本気で腹が立ち、一度目の読後感は最悪でしたが、そこまで心乱されるなんて、木原さんが本当にすごい証拠!ついつい気になり2度3度と読み返す度に色々な真実や味わいを見つけさせられてしまい、気付けば毎日読んでしまってました。やたらに不幸とか、突出した人物設定などなくとも木原さんの小説に対する真摯さがどこまでも丁寧な情景描写に現れていて心に染みます。初めて二人がキスしてしまうシーンは、絵空事ではなく現実の誰かの日常を見ている気がする程すごく良い意味でリアルです。素朴で、ほのぼの。幸せ。読みおわるとこっちがほかほかになります。大好きな作品です。
タイトル通り『恋について』書いてある小説 所謂、激情を交わすタイプのものではなく、劇的な展開もアクの強いキャラも激しい性描写も全く出て来ない、男同士ということを除けばごくごくありふれたどこにでもあるようなお話、という感じです。なので“木原さんらしさ”とか、一般的なBLを求めていると肩すかしに合ったような気がすると思います。
それでも恋というのは本来こういうもので、うだうだぐだぐだ煮え切らない感情や状況を抱えていて、相手の気持ちがわからなくて、疑い出したらキリがなくて、苦しくて切なくて…。一本のメールや電話で一喜一憂したり、相手のせいにしたり周りのせいにしたり。精神的な距離の問題をクリアしたと思ったら物理的な問題が出来たり、またその逆だったり。そうやってぐだぐだ疲れてしまうのが恋の醍醐味だとも思うんです。そういう煮え切らない感情を抱えているということは、そんなに悪いことではないのだな、恋はひとりでするものではないのだな、と思わせる小説だと思います。
色っぽいシーンも抑え気味なのが妙にリアルだったと思いますし、挿絵の大竹さんのイラストも合ってると思いました。彼女はもっと評価されてもいい漫画家さんだと思います。へタレ攻が好きな方にはお薦めです。ergo -木原音瀬コレクション- でコミック化され、オマケにショートがあります。あの空気をまんま、目に映る漫画にするのは凄いな…と思いました。静かで内に秘めた恋情をしっとりと読みたい方に。
CPをまだ詳しく知りたくない人は抜かして下され まさに恋についてのとてもリアルな話でした。この一作中のCPは同世代の公務員×ブライダルコーディネーターですが、メンタルをどこまでも深く描いた話なので、気持ちの面や収録シーン外での受攻は断定できません。二人の気持ちも展開ごとに襲い攻的だったり誘い受的だったり、最後まで先が読めずハラハラドキドキ…胸が本当に痛くなります。でも今回は木原サンにしては痛シーン無しです。胸は打たれても衝撃は少ないので、いつもながらの文章表現の秀逸さを新ためてゆったりと楽しめます。一気読みせずにはいられない逸品だと思います(>_<)
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[ 文庫 ]
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パレード (幻冬舎文庫)
・吉田 修一
【幻冬舎】
発売日: 2004-04
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
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・吉田 修一
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カスタマー平均評価: 4.5
おもしろい…とおもう 深層心理、というか…、人間というものを透かして見たような物語です。
登場人物はどれもそこまで深い描写をされているわけではないけれど
なんとなくの雰囲気でしょうか?なぜか現実味があるのが面白い。
文字面は非常にステレオタイプなのですが、なんかわかる。
空気感のみで表現されているというか…。
でもこれを理解できるのは世代によるかもしれません。
ある程度現代っ子(笑)でないと感じないかも。
非常に映像的です。空間と時間を切り取る描写、でしょうか。
物語は最後に別視点が登場することで大きく転換するわけですが、
この作品の(というかこの作者の、でしょうか)の私が好きなところは
それでも、それまでの視点を否定しないところです。
なんというか、それはそれ、これはこれ。みたいな。
物事は何でも、別の視点から見れば別なものに見えるのは当然のこと。
どちらかが正しいとかではなく。
これで別視点だけがホンモノだとか言うとただのニヒリストですが
そうではないところがとても好感が持てました。
吉田さんのほかの作品も、全体的に同じ姿勢な気がします。
これでもっと成長されたら、すごい作家さんになりそうです。
描写とか、表現とか。
楽しみ。
上辺の付き合いの落とし穴 都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまった。
その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」と言う者もいる。
家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できる。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が最もしっくりくるな、と最後に思った。
「こわい小説だ。」(川上弘美の解説より) 様々な事情から独りでは生活していくことができないため本当の自分を隠しながら「この部屋用の私」(130頁)として共同生活に入り、自己を抑制しつつ他の同居人に一応上辺だけは合わせて、しかしそれはそれで何となく充実的に生きてきた4人の人生の実相が、トリック・スターの登場で、暴露されるというストーリー。読み始めてすぐ何か背筋に寒いものが走りつつも、途切れのない緊張感をもって一気に読まされ、最終章でガツンと頭をぶん殴られたかのような刺激作。多くの現代人が多分抱え込んでいる筈のボッカリとした「虚無の世界」の存在を赤裸々に感得させる作品である。(タッチとしては、昔読んだJeffrey Eugenidesの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を思わせた。)
結局、相馬未来はハワイへ、杉本良介と大垣内琴美は故郷へ、それぞれ散って行くのであろう。(にしても、良介が持っていた五本目の鍵(275頁)は、どこを開けるためのものだったのか。)
カバーに記された粗筋に目を通さず、先入観なく虚心にそのこわさを味わってほしい。(但し、正直いって伊原直輝の人物描写から得られるその人物像と作中行為の必然性(連関性)は今一つよく分からないところがある。)
ある意味では、「ホラー」 まあ、それなりにいろいろ事情があって、同居することになった5人の若者の、
本音と建前
重たくもあり軽くもあり、
大変でもあり、何てことないようでもあり、
第15回山本周五郎賞受賞作なんですが、
ある意味では、「ホラー」のような気もしましたよ。
読んで損はないと思います。
そう来たか・・・ 読み終わって、思ったのは。「はぁ、なんだ。そっちで落としたか。」ということ。
意外といえば確かに意外だけど、唐突といえば唐突。
川上弘美が解説でいうほど「怖い」とはおもわない。どちらかというと
「そう来ましたか・・」
カタストロフィをもっともっと心理的なところに持って行くことも出来たのでは
ないかなぁ。そっちのほうが多分怖い。というか、結局また血に逃げたな。
という気がした。
そのこと(読まないとわからない)が明らかにされた後の同居人たちの行動に
関しては、家の中で起きたことに関しては敏感な彼らは、それを離れたところで
起きたことに関しては、踏み込んでこない。その線を越えることはない。という
ことを考えれば、納得がいく。
とはいえ、部屋を共有する彼らの付き合い方は決して上辺だけではないとおもう。
ただ、芯に踏み込まないだけ。
芯に踏み込まないというと、上辺だけというのとは絶対ちがう。
本人にも分からないその「芯」には、それゆえ本人ですら踏み込めないのだ。
人間は、ある場所にいればある役割・機能を果す。それは演じているのでは
なくて、それは生きているということだとおもう。
会社の自分、恋人との自分、一人の自分、家族の中の自分。
全部ちがう自分。でも全てが自分なのだ。
自分の知っている自分。他人の知っている自分。それはちがう自分。
でもどちらも自分なのだ。この相対化された世界に中心なんてない。主人公も
脇役もいない。みんな、ただその役割・機能を果しているだけ。
そんな世界では、自分らしさも絶対的なものではなく、ある役割・機能の中に
存在する相対的なもの。そして、その役割・機能は「場」が代われば
自分らしさも変化する。変化することに自分の意思は必要ない。必要なのは受容。
そういう文脈で読むと、我々読者の知っている彼らは、吉田修一の知っている彼らと
もちがうし、彼ら自身の知っている彼らともちがうんだ。
吉田修一がいくら登場人物の言葉を借りて繰り返していたのは、そういうことの
ような気がする。
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[ 文庫 ]
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名人誕生―面白南極料理人 (新潮文庫)
・西村 淳
【新潮社】
発売日: 2009-06-27
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
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・西村 淳
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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裏庭 (新潮文庫)
・梨木 香歩
【新潮社】
発売日: 2000-12
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・梨木 香歩
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カスタマー平均評価: 4.5
「裏庭」をめぐる不思議な話 古い洋館とそこに暮らしたバーンズ家にまつわる秘密の「裏庭」を描いたファンタジー。近所に住む主人公の少女照美やその家族、バーンズ家の人々の過去と現在が、「裏庭」を介して不思議な糸で結ばれている話。
私の場合は、「裏庭」の中の世界の部分は余りに荒唐無稽でついていきにくかったが、現実の世界の部分は、謎めいたバーンズ屋敷の雰囲気や登場人物の配し方、話の展開が上手だなあと感じた。
私のような中高年男性も、たまにはこんなミステリアスな話を読んでみるのもいいのかもしれませんね。
傑作 宮崎駿を超えるんではないか?と思えるほど、想像に富んでいて、内容の濃い、こどもが主人公の本だった!
宮崎駿さんに頼んで映画化して欲しいと思う。
三世代の傷の物語 生きるということ自体に向き合うならば、それは矢張りどうあっても、繰り返し傷を抉るような過酷なものにならざるを得ず、多くの青少年のための文学がそうであるようにこれもまた矢張り過酷な物語です。
主人公は三世代分の傷を無自覚に背負っており、だからこそ恐らくはあの旅をする資格を得た。多くの人々がたどり着けなかった、あの終わりの場所に彼女が到達したのは、それらの三世代分の痛みと傷を引き受けて自己を構築することに成功した結果なのだろうと思います。
そこへついにたどり着けなかった多くの死者たちが居て、痛みに蓋をして魂の死者のように生きてきた大人たちが居て、
けれどそれらはひとつも無駄にならなかった。
そこへたどり着けなかった死者達の残したものを手繰って、彼女はすべてを終らせる場所へと辿りついた。その果てへついにたどり着けなかった多くの人々が居て、しかしその多くの人々の残したものは、確実に彼女の足許を照らす明かりになっていた。
だから結局この物語のなかでは、
無駄に終った旅はないし、意味のない命もなかった。
意味のない想いもまたなかった。
実際にわたしたちは、多くの言えなかった言葉や果たせなかった抱擁、届かなかった手、流すことのなかった涙を無数の傷のように絶えず葬りながら生きている。それらは決してゆくべくところに届くことなく、二度と開くことのない墓場に永遠に埋葬されてそして無となる。
わたしたちはそのようにして生きているのだけれど、この物語のなかでは、それら無数の果たせなかった物語が、根の国でひそかな水脈となり、すべてが行き着くべきとことへと行き着いた。こんなことは本当はありえないのだけれど、わたしはそれが本当に嬉しかったのです。
主人公を導き最後の場所へと辿りつかせたのは、他でもない、そこへ辿りつくことの出来なかった人々だった。三世代分の傷は三世代分の力であり手がかりであって、その傷ゆえに「テルミィ」は世界を蘇らせる最後の場所へ辿りつくことができた。
だから彼女の旅の終わりは、周囲の大人たち、分けても彼女の両親のひとつの旅の終わりとなったのだと思います。
この物語のために作者はとても優しい嘘をついた。このうえなく巧妙に、やさしい嘘をついた。出来ればこれが嘘だと気づけない年頃のうちに、つまりは小中学生の間に、出会ってほしい本ではあります。
他者への想いは決して無駄にならない、言えなかった言葉もいつか届く、それは確かに嘘なのですが、この嘘をまづ信じることも、これから生きてゆくなかで身を切るほどの哀しみを怒りを悔恨をやまほど経験するだろう、年若いひとには必要だと思うのです。
ココロの庭。 丘の麓の無人屋敷には、
現実世界と“裏庭”とをつなぐ大鏡があります。
“裏庭”は死の世界にとても近いところ。
照美は、偶然、否、必然的にも
その鏡をくぐり、その異界へと足を踏み入れるのだ。
そして荒れた“裏庭”を修復させるため冒険の旅に出る。
双子の弟の悲劇的な死。
そして、自分を見ようとしない
両親との希薄な関係。
それは、現実世界において
自分の価値を見出せずにいた彼女の
成長と自立の旅でもあったのだ。
“裏庭”には
様々なジブリ的、ドラクエ的な生物が登場し
テルミィ(照美)を助け導いてくれる。
地中に棲む不吉なモノもいる。
くろみみず、とかね。
そして彼女が訪れる街は
どこもバランスがくずれ、ねじれが生じている。
例えば、チェルミラ。
ここでは、ヒトは絶えず傷つき血を流している。
そして癒し手と呼ばれる人たちが、
ほつれた袖を繕うかのように
簡単にその傷を癒していく。
その繰り返し。
唯一正気を保つ“おばば”は言う。
「あらわになった傷は、その人間の関心を独り占めする。
傷が、その人間を支配してしまうのだ。
本当に、癒そうと思うなら、
決して傷に自分自身を支配させてはならぬ」
さるきちは、その言葉に胸がチクリとしました。
魚の骨が喉に刺さったみたいに。
さるきちのココロの傷も、
ともすれば、さるきちを支配する力を持っているのだ。
「真の癒しは鋭い痛みを伴うものだ。
傷は生きておる。それ自体が自己保存の本能をもっておる」
ただ馴れ合いの癒しは“癒し”に非ず、
それこそ、病気に依存しているコトなのだ。
テルミィはね、そうやって
多くの不可解な体験を通じ、
自分を深く、深く掘り下げていくのです。
自分の傷とは?
癒しとは?
時に、仲間に刃を向けるほどの
激しい憎悪の念に襲われたり、
実際に暴力に及んだりもします。
一方で、子ども泣きに泣いたりする。
それってね、
現実世界では忘れていた感情だったのね。
無意識に、ココロの奥に
押し込めていた感情だったのよね。
そして、最後に彼女は言う。
私は、頭のてっぺんからつま先まで、
ぴっちり私になりきりたい。
さるきちも、同じように叫んでた。
さるきちも、さるきちになりたいのだ!!
照美の母は、愛情を受けずに育ちました。
アダルトチルドレンであったともいえるでしょう。
だから照美に対してもうまく愛情が注げなかったのです。
冒険を終えた照美は、
一歩も二歩もおとなになり、
そんな母をも受け入れ、
家族のつながりを回復させることができるのでした。
さるきち、この本をベストタイミングで
読むことができたように思います。
ココロの井戸に降りる勇気をもらい、
さらに、その先にある希望を感じさせてくれる、
そんな素敵な小説でした。
ヒトってね、きっと誰しもココロに“庭”を持っていると思うの。
庭ってね、手入れをしないと荒れ果てちゃう。
でも、一方で、手を加えすぎても
整然としすぎて魅力がないのかもしれない。
草木に愛情をもって応援し、
隆盛も衰退も積極的に見つめてあげる
秩序通りに植えてなくたって、
ちょっとぐらい雑草が生えていたって、
バナナの木があったって、
それも愛嬌。
自分なりの“庭”であればいいのよね。
ジブリ好きならきっとハマります 昔、英国人一家の別荘だった洋館。世代を超えて様々な物語を紡ぎ出してきたこの洋館の「裏庭」に、主人公の少女、照美は入り込んでしまいます。
裏庭の世界は、世にも不思議な異次元世界。不思議なものとの出会い。不思議で危険な体験。そして、自分自身を見つめる旅。
照美の魂の成長と、世代を超えた「つながり」の恢復が大きなテーマになっています。
「千と千尋の神隠し」をもう少しだけ複雑な世界に仕上げた感じ、というのが一番ぴったりくる案内ですかね、個人的には。
#なんとなく日本の神話がモチーフになっている感じも似てるし。他にもいろいろと。
それにしても、日本人にもこんなファンタジーを書ける人がいるんですね。さすがは梨木香歩さん。
ちなみに本作品は、1995年に第1回児童文学ファンタジー大賞を受賞しています。おそらく他作品を寄せ付けない圧勝だったことでしょう。
この作品、非常に重層的な構造をしているファンタジーなので、大人でも十分満足できる深い内容になっています。僕も一回読んだぐらいじゃまだまだ消化しきれないぐらい、いろんなものが詰まった濃度の濃い物語。でも、だからといって、重々しい雰囲気は全くありません。むしろふわふわと清々しい空気が全体に満ちていて、とても気持ちがよい。そして最後は、ぽろぽろと涙がこぼれる・・ (;u;) あぁ、ホントに素敵。
#ちょっと傷ついたり落ち込んだりしたときには、また読み返したいな。
まあとりあえず、ジブリが好きな人は読んでみましょう♪特に「千と千尋」好きなら絶対に読むべし。
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[ 文庫 ]
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新選組血風録 (角川文庫)
・司馬 遼太郎
【角川書店】
発売日: 2003-11
参考価格: 860 円(税込)
販売価格: 860 円(税込)
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 5
のめりこむ本 読んでいると血が熱くなります。
常に死を背負って戦っている。
なのに買い物にでもでかけるような
気軽さがあり、同時にギリギリの
緊張感があります。
読み始める前に
一気に読む覚悟をしてください。
のめりこむ本です。
2番目以降に読んで欲しい本 新撰組の生い立ちから終わりまで時系列で押えてから読んだ方がより楽しめると思います。
内容はそれぞれの新撰組隊士のエピソードや生き様が描かれてます。
まず、時代の流れを押さえ、時代上の働きを押さえた後、これを読むとより勉強もさせられ、
ますます新撰組にはまってしまうほどの良本です。
修羅場をくぐる人間の凄み。 司馬さんの立ち回り(戦闘シーン)の描写は見事の一言に尽きますね。読んでいて背筋がゾク
ゾクしてくるのは私だけでしょうか?
新撰組、以前は単なる殺人集団みたいなあまり良いイメージを持っていなかったんですが、
この15の短編作品の中には個性的な人間が描かれております。
やはり、組織づくりと人事の天才土方なくして新撰組は成り立たなかったでしょう。
もともとは武州の田舎流儀の百姓あがりのような人々が時代の流れに乗って最後は幕臣にまで
成り上がる。
日本間者史上に残ると言われる富山弥兵衛、天才沖田総司、不本意ながらも仇を打ちに行く長
阪小十郎、脇を固める個性的な人たちもしっかり描かれています。修羅場をくぐってきた人た
ちの凄みを感じますね。
それにしても血なまぐさい、読んでいると血の匂いを感じてくるんですけど。
殺戮集団の中の血の通った人間のドラマに、胸が熱くなりました 新しい時代の足音が聞こえる幕末の京都を舞台に、新選組隊士たちのエピソードを描いた作品が15編、収められています。
京洛を戦慄させた殺戮集団・新選組の峻烈さがひしひしと伝わってくる作品の緊迫感。血煙をあげる争闘の日々の背後で、確実に移り変わっていく時の歯車の音を聞くような臨場感。そして、恐るべき殺人組織を構成する有名無名の隊士たちの、血の通った人間のドラマ。頁をめくるうちに本の中の世界に吸い込まれていくみたいな、無類の読みごたえに夢中にさせられましたね。
局長・近藤勇の名刀への執着(「虎徹」)、副長・土方歳三の粛清の苛烈さ(「鴨川銭取橋(ぜにとりばし)」)、一番隊組頭・沖田総司の哀しいほどに澄み切った明るさ(「沖田総司の恋」「菊一文字」)など、新選組の面々の性格がその行動とともに、話の中に鮮やかに描かれていたところ。見事だったなあ。それぞれの作品の主人公となるほかの隊士たちにも魅力的な人物が多く、なかでも、「胡沙笛(こさぶえ)を吹く武士」の鹿内(しかない)薫、「弥兵衛奮迅」の富山(とみやま)弥兵衛の人間味に惹かれました。
作品の配置では、「油小路(あぶらのこうじ)の決闘」が冒頭に置かれているのが引っかかりました。第一番目の話としては唐突な感じがしたんですね。おこがましい申しようですが、「弥兵衛奮迅」の話の後に置いたほうが、作品の読みごたえがより増すような気がしました。
15編の中、特に気に入った作品は次の三つ。主人公の妖しい美貌にぞくりとした「前髪の惣三郎」、主人公の心境と行動の変化に強く共感させられた「胡沙笛を吹く武士」、一輪の野の花のような、はかない恋の切なさが胸にしみた「沖田総司の恋」。
自分の中での司馬ベスト1 「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など司馬遼太郎の代表作は大体読んでいるが、
おそらく本書が自分の中での司馬ベスト1です。
本書をきっかけに新撰組ファンとなり、「壬生義士伝」「燃えよ剣」などの新撰組関連の小説も何冊か読んだ。様々な人物のエピソード、薀蓄が詰っているので、新撰組の入門書としてもお勧めです。
本書は連作短編集の形式をとっているので、どこから読んでも良いのだが、
「油小路の決闘」が先頭にあったりして年代順に並んでいないのが難点だろうか?
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[ 文庫 ]
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しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
・泡坂 妻夫
【新潮社】
発売日: 1987-07
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
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・泡坂 妻夫
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カスタマー平均評価: 4
ぶっ飛びました 内容は普通。
オチも普通だな…と期待ハズレな感じを受けていたのですが、最後の数ページで度肝を抜かれました。
この本に仕掛けられた企みに衝撃を受けました。
こんなのあるんですね。
二回読もうとは思わないですが、この衝撃は皆さんに味わっていただきたいと思います。
深く考えずに、取り敢えず最後まで読んでみてください。
”ある企て”のために書かれた本 一般的な推理物(殺人事件がおこり探偵が殺人のトリックを暴いて犯人を突き止める物語)ではありません。本書には著者による”ある企て”があり。。。と記述されてありますが、これを事件解決への”トリック”であると思い込んでいたため、肩透かしを食ったような印象でした。
”ある企て”は前代未聞ですが、それを意識して読まないほうが良いでしょう。そのほうが、読み終わった後に「そうだったのか。。。」と驚くことができます。
最後の1ページで驚く 人の死なないミステリー。ガンジー先生や同行の二人もキャラがたっていて面白かった。はらはらするような場面もあるので、ただのミステリーではないと思いました。
本の内容はまぁそんなに特筆すべきことはないのですが、話がもし自分と合わなかったとしても最後までしっかりと読んでいただきたい。最後の1ページで驚愕します。そして読み終わったあと必ずすべてのページを見直さずにはいられなくなると思います。
こういう本の作り方があるのか 本というのは、考えを文字で表して伝え、読み手の想像力を刺激するものだとばかり思っていた。しかし、こういう本の作り方もあるのかと驚いた。このカラクリに気づく前は、「なんか2時間ドラマの筋みたいな本だなあ・・・」と思っていた。著者は、とても苦労してこの本を作ったのではないか。とにかく、すごい。
新興宗教 『ヨギ ガンジーの妖術』につづくシリーズ第2弾。長篇ミステリである。
ある新興宗教の後継者争いに巻き込まれたヨギ ガンジーたちを描いている。候補者たちに断食をさせて、勝ち残ったものを選ぶというのだが…。
この発想そのものが面白い。いったいどんな展開を見せるのか、思わず引き込まれてしまう。あちこちで小ネタも効いていて、著者らしい独特の作品に仕上がっている。
ただ、全体としてはいまいち。ストーリー展開にぎこちなさがあり、結末も予想通りというか。
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[ 文庫 ]
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さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)
・乙一
【角川書店】
発売日: 2002-12
参考価格: 480 円(税込)
販売価格: 480 円(税込)
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・乙一
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カスタマー平均評価: 4.5
なんだか いつもとちがう さみしい さみしい せつない かなしい
「おまえ、探しているんだろう、清水のこと」 未来予報 あした、晴れればいい。
「また未来が見えた……」給食のパンを届けに行く清水と一緒にあがりこんだ大人びた転校生・古寺の家。清水は古寺の予言に興味を持ち3人で過ごすうち意外な予言を聞く。そして僕と清水は気まずくなって…
手を握る泥棒の物語
俺は腕時計のデザインをしながら小さな会社を友人と運営している。新しいデザインの腕時計を作るためには資金が足りない。叔母のバッグを盗むことにして旅館の外側を壊しバッグを掴むはずが、掴んだのは女性の腕で…
フィルムの中の少女
人と接することの苦手な私は一大決心をして入部した映画研究会で一本のフィルムを見つける。そこに写る少女はフィルムを回すたびにこちらへと振り返ってくる。どうやら殺されたらしいこの少女の身元を捜すうちに…
失はれた物語
自分は事故にあい右腕の感覚以外失ってしまう。五感は全て失われ人差し指で意思の疎通を図る。昔音楽教師であった妻は日々の出来事を腕に綴ったり、鍵盤に見立てて演奏したりする。ある日自分は自殺の方法を思いつく。
相変わらずの乙一でございます。今回は「せつない」特集。イラスト付でまるで少女小説の様。「未来予報」は「自分が人より劣っている閉塞感」でいっぱいです。自分は駄目人間なんだ…誰もが時に(やまねはいつでも)抱く感情ですが「普通」に暮らしているへの憧れ、妬み。鬱屈した心情がリアルです。清水は病気で死んでしまうのですが「結婚した未来」と「死ぬ未来」は混在していました。古寺の予言は「おまえたち二人、どちらかが死ななければ、いつか結婚するぜ」だったのです。
ライトノベルの範疇に留まっておりません 短編を書くのに長けた(長編はアレな)著者の小説の中でも、とくにオススメなんじゃないでしょうか。
教科書に載ってしまいそうな綺麗な物語の雰囲気と文章。
登場人物の想いだったり願望が、成就したようで成就し切っていないような……。その塩梅が絶妙で、しつこいくらいに残る余韻が何ともいえず良いです。
「失はれた物語」とかたまらないですよ。
初 乙一 4つの短編集のうち好きなのは最後の「失われた物語」
交通事故で右手の皮膚の感覚しかなくなってしまった男の話です。
奥さんを思う切ない物語。
表題作は「おまえら、いつか結婚するぜ」と自称未来予想のできる友人に言われ、
幼なじみの女の子を意識してしまう青年の物語。
心を切なさで癒したい人へ 乙一の作品に含まれるどことない切なさが自然と心にしみてきた。
特に失われた物語は、読み終えた後なんともいえない切なさと、でも愛のあるつながりを
自然と自分にも置き換えてしまい、ボーッとしてしばらく時間がすぎていた気がする。
他の短編もすばらしいですが、失われた物語は特に心にきます。大切な人がいる人は
なおさらです…
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[ 文庫 ]
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涙の色はうつろいで (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
・キャサリン・コールター
【二見書房】
発売日: 2009-07-17
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
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・キャサリン・コールター
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カスタマー平均評価: 0
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