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文学・評論

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日本人の美徳 誇りある日本人になろう (宝島社新書 262) やっちまったよ一戸建て!! (1) (文春文庫PLUS) 失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3 雄気堂々〈上〉 (新潮文庫) 伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて コバルト文庫 プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫) 窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫) 東京物語 (集英社文庫) リプレイ (新潮文庫) エス 咬痕 (SHYノベルス 133)
日本人の美徳 誇りある日本人に.. やっちまったよ一戸建て!! (.. 失楽園 下  岩波文庫 赤.. 雄気堂々〈上〉 (新潮文庫) 伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛を.. プリズンホテル〈2〉秋 (集英.. 窓ぎわのトットちゃん (講談社.. 東京物語 (集英社文庫) リプレイ (新潮文庫) エス 咬痕 (SHYノベルス ..

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日本人の美徳 誇りある日本人になろう (宝島社新書 262)

[ 新書 ]
日本人の美徳 誇りある日本人になろう (宝島社新書 262)

・櫻井 よしこ
【宝島社】
発売日: 2008-02-08
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
日本人の美徳 誇りある日本人になろう (宝島社新書 262)
櫻井 よしこ
カスタマー平均評価:  4.5
古き良き日本を伝える本
著者はメディアでも講演でも著書の中でも、対外姿勢として歴史を知り国益を考え毅然とした態度の必要性を主張する。今の国の姿勢を正すには、まず日本の古き良き伝統を学び日本人の風習に備わった一つ一つの所作であったり礼儀を知ることであると説く。まさに温故知新の言葉そのものといっていい。 この本には著者の人生の糧となっている著者が幼少から学んだ茶道、海外でのホームステイ、そして外国人記者の上司との経験を通して学んだ事が書いてあり、著者の現在の決してぶれることのない凜とした姿勢の根源を少しだけ垣間見ることができる。 「はしたない」という言葉の意味が薄れつつある日本への危機感。というメッセージが心に響く一冊。 また目を引くのが、家族関係と躾の章である。 夫婦同士で「パパ」「ママ」と呼び合うことのおかしさ。核家族化が進む中で子供が人の生と死を感じられなくなっていることの危うさなどが述べられており、今の教育問題を知る上でいいヒントになると感じた。 本書は読みやすく行間もあるため、短時間で読む事ができる。難しい専門用語などが書かれていなく、なるべく易しく多くの人に伝わりやすいように書いてるが、各章でされている様々な問題提起はそれだけに深くまで考えさせられる。
今こそ読むべき1冊
 ”日本人の美徳”というタイトルに疑問を抱き購入しましたが、想像していたよりもわかりやすい内容でした。困難な時代の今こそいかにして私たちは姿勢を正して立ち向かうべきかが伝わってきます。中学生にも理解できる易しい文体なので是非おすすめしたい。  
さすが櫻井さん!
含蓄ある言葉で読んでいてさわやかな気持ちになりました。 日本・欧米という国境感よりかは、保守か革新かという概念を天秤に、保守思想を礼賛する日本を至上せよというメッセージとして受け取りました。かといって他国やリベラルをむやみに貶めるような傲慢さも無いあたりこれこそ国粋主義かと思います。 「女性の品格」よか品格を感じさせる読後感です。櫻井さんのような人になりたいなぁと思わせてくれました。期待を超える良書をありがとうございます。
日本人のお手本
のような人ですてゆうかあの顔であの品格は反則ですね当たり前すら喪失した現代日本人私達は安易なサヨクイデオロギー等に騙されてはいけないのです
言うまでもなく
聡明な方ですねこの人は最も尊敬する人の一人です日本人なら日本を愛す人なら必読です絶対後悔はしませんよ!私にとっては教科書の様な著書です日本はとてつもなく美しい!

やっちまったよ一戸建て!! (1) (文春文庫PLUS)

[ 文庫 ]
やっちまったよ一戸建て!! (1) (文春文庫PLUS)

・伊藤 理佐
【文藝春秋】
発売日: 2005-09-02
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
やっちまったよ一戸建て!! (1) (文春文庫PLUS)
伊藤 理佐
カスタマー平均評価:  4
住宅には何の興味も無いけれどおもしろい!
伊藤理佐さんの漫画も初めて、住宅に何の興味も持っていない私が読んでも ものすごくおもしろかった。 この方の漫画で読んだことがあるのは歯医者に置いてあったハムスターの 漫画くらい。それも数ページぱらぱらと。 内田春菊さんの自宅を建設する本を読んだら(春菊ファンなので)、 この本がすごく参考になったという描写があり、興味を惹かれて購入。 本当に最後の最後までおもしろかった!!! 設計士さんや工務店さん、不動産屋さん、皆おもしろ過ぎです。すっかり 不動産屋の星さんファンになりました(^^) (しかしトイレが吹き抜けというのが未だに想像力が働きませんが?) きっと伊藤さんの持つキャラクターがこういった楽しい面子を呼ぶのでしょうね。 まったく同じチームで家を建てたいという人がいるというのもうなずけました。 (そして本当に建てたというのがまたすごい) 月収20万弱の私には一戸建てをゼロから建てるなんて夢物語ですから いい意味で夢を見させてくれるれる本でもあり、家を建設することがこれほど 複雑で、でも楽しくてしょうがない事なんだと少しでもふれさせてもらった ありがたい本でした。 (おまけに女独りというところに激しい親近感が。春菊さんのは家庭があったから)
これは実に面白いぞ
家を建てるつもりがあろうとなかろうと、これは実に面白い。 実際、家は一生に一度のお買い物、とよく言うように、ヒトの一生にそう何度もない大イベント。 そんなものは他には、結婚とか、離婚とか、出産とか、入院手術、お葬式。 ま、他にもあるかも知れないけど、とにかくなかなか事前に練習できない、習うこともできない、 って言うことが、人生にはいくつかあると思われる。 伊藤理佐は、この人生一大いべんとに、独身女性として、言わば一人立ち向かう。 彼女には、それをマンガとして書き残す技量があった。これは素晴らしい。 だから、私達は、この一人素人が立ち向かうには、なかなか大変な、おまけに何千万と言うお金を 必要とする、大事件を、まぁ他人事だから笑って楽しめる。 ありがとう、けなげな伊藤理佐。 おぢさん達には、君の本当に正直な心の動きがとてもとても好感を呼んでいる。 まだ第1巻で、家は建ってませんが、建つまで一緒にはらはらドキドキ致しましょう。 これからに、乞うご期待。 ☆一個減なのは、ちょっと値段の割に、薄いから。。。
家を建てる予定のないオバサンが読んでも面白い
30歳,独身の漫画家が東京に(?)家を建てる,この無謀さ. 一人用一戸建て,吹き抜けのトイレ. 夫婦でローンを組み,必死で建てるものといった常識をはるかに超えている. でも家を建てるなんて慣れないことに挑戦したら,きっとドタバタしてこんなものでしょうね. ミサワホームで家を建てたいか,この漫画のトリオに頼みたいか.(実際頼んだ読者がいたとか) 自分ならどうすると,考えながら読んでも楽しい. 伊藤さんこんなに苦労したのに,もう一回建ててみたいと最後に言っている. エキサイティングな人生のお祭りだったんですね.
家をもちたい独身女性に。
バツイチ、一人暮らし。案外こういう人に描いたエッセイコミックまだ少ないですね。でも、29歳マンション持ちなのに、何故、それを売ってまで家を建てようとしたのか・・。思い立ったら吉日、なのかな。不動産屋さんって独身女性の敵が沢山いますよね?。その中で、ちゃんと家をゲットしていく様子がとても楽しくかかれています。「家作りは自分が作り上げてきた人生の価値観を振り返る事?」
共感
7千万円の家を30歳前後の人が建てるというお金持ちの話なので、平均以上に腹黒い人でなくても庶民にはあまり共感できる内容では無いと思います。 著者も最初に断っているように、家作りについて有用な情報を記すことを目的とはしていません。それでも、まったく知識のない人にとっては一通りの流れとそれにまつわるあれこれを知ることは出来ます。色んな状況(時間帯、天候など)で土地を知るために、何度も通うべしというところは、良いポイントだと思いました。 もっとも、家作り(購入も)は運に大きく左右されるでしょうから、ハウツーなんてあまり意味がないものです。不運をカバーできるのは表面的な知識ではなく、もう少し突っ込んだ知識に基づく価値観ですから。普通の人にとっては「三度建てなければ満足する家は出来ない」と言われるゆえんです。 そんなことよりもやはり、面白さやなにげない共感を目的とした本でしょう。 絵は特別上手いとは思いませんが、プロですから表現において不足無い画力だと思います。 自分も猫が好きだし買って損ではなかったけど、お得感も無いというまさにゆるい印象の本でした。 そういう意味で5段階では3を付けざるを得ません。自分を基準にすれば、こんな上手く絵やストーリーを自分が描けるわけもないので5なのですが、既にファンでもない人間が「商品」を中立に評価するとこんなもんだと思います。

失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3

[ 文庫 ]
失楽園 下  岩波文庫 赤 206-3

・ミルトン
【岩波書店】
発売日: 1981-01
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3
ミルトン
John Milton
カスタマー平均評価:  4.5
近代文学と聖書、現代文学と聖書――あるいは、芥川、太宰と町田――
 ミルトン『失楽園』を読み、近代・現代の作家三人に思いをはせた。  『失楽園』。本書は、ミルトンによる『聖書』翻訳である。少なくとも私は、そう読んだ。学生の頃、『聖書』を読んだつもりになっていたが、全然理解できていなかった。天上で起こった出来事、その似姿が地上で繰り返される、予徴論という概念を知り、『聖書』に対する知識が少し身についた。言われてみると、旧約における神(とその子イエス・キリスト)とサタンとの対立は、新約におけるイエス・キリストとユダとの対立に一脈通じているような気がする。引用は避けるが、サタンの神(とその子イエス・キリスト)への嫉妬の念は、太宰の短篇「駈込み訴え」に描かれた、ユダのイエス・キリストへの嫉妬の念を彷彿とさせるのである。  (柴田敏氏によりすでに指摘済みだが、)十字架につけられ、命を落としてから三日目に復活する、という挿話は、太宰「走れメロス」では、メロスが王のもとに戻るまでの猶予期間に、ノアの方舟の洪水のイメージは、太宰「惜別」における、「周さん」が目の当たりにした<文芸書の洪水>にメタモルフォーゼされる。  本書によって、天使というのは、男性だけである、という事実を知った。そこで私は思いついた。太宰治の小説「人間失格」のなかに、葉蔵が、女性のいないところに行きたい、と嘆く場面がある。女性のいないところとは、実は、天国なのではないか。葉蔵は、そして太宰は、天国に憧れていたのではないか、と。  偽善こそ神のみを除く誰の眼にも見えず、神の黙認によって天と地を横行闊歩する唯一の悪である(『失楽園 上』より)  イエス・キリストが地上で行われていた偽善を暴き、キリスト教を生み出したのは、やはり、彼が神の子に他ならなかったからなのだろう。私の好きな太宰もまた、偽善に対して戦いを挑んでいった作家だった。彼は、イミタティオのイエス・キリストになろうとしていたのである。彼はその一方で、自身にサタンを感じてもいた。    二つ名のある、といふのが日本の歌舞伎では悪党を形容する言葉になつているやうだが、サタンは、二つや三つどころではない。ディアボロス、べリアル、ベルゼブル、悪鬼の首、この世の君、この世の神、訴うる者、試むる者、悪しき者、人殺し、虚偽の父、亡す者、敵、古き蛇、等である。(太宰治の短篇小説「誰」より)  町田康さんの長篇小説「宿屋めぐり」、その主人公〈鋤名彦名〉は数々の偽名を用いている。彼はどうやら、サタンの末裔らしい。〈鋤名彦名〉。この名はどうやら、スクナビコナをもじったものらしい。しかし、それだけではない、と私は思いたい。  彼をあの園から他の所に追放し、彼がそこから取り出された、(中略)土を耕させることにしたいと思う。(『失楽園 下』より)  〈彼〉とはアダムのことである。ようするに、〈鋤名彦名〉は、楽園を追放されたアダムの末裔としてもあるのではないか。土を何で耕すか、といえば、それは〈鋤〉にすがるほかないからである。〈鋤〉をとり、土を耕す。それが、人類の救いの道として示されたことだった。よって、〈鋤名彦名〉という名には、救いを求める者、という含意があることが推察されるのである。「宿屋めぐり」は、町田さんが日本の神話とキリスト教とを自然に結びつけ、アウフヘーベンした見事な作品、と言えるだろう。  そのほか、こんなことも考えた。  伊藤一郎氏に、芥川の短篇「河童」において、老人として生まれ、年を経るごとに若返っていく河童に着目し、「河童」に〈寓話〉を見出した論文がある。伊藤氏は、この特殊な生をおくる河童には、〈母胎回帰〉のイメージが漂う、と述べている。そこで私は思うのだが、〈母胎〉とは必ずしも河童のそれではないのではないのか。芥川は太宰に先んじて『聖書』に強い関心を示した作家である。その彼ならば、人類のはじめの〈母胎〉としての〈塵・土〉を、〈母胎〉としてとらえていた可能性も、あるのではないか。神は土くれから、アダムを作り出したからである。芥川は「河童」という<寓話>の世界に、救いの道を託したのかもしれない。  附記。土を耕すのは、<鋤>ではなく、<鍬>らしい。とっちばれっこ。   
あらゆる意味でヨーロッパの古典なのですがー
“失楽園”は私にとって読みにくい作品でした。 聖書には簡潔に記されている天界の戦い、天地創造、アダムとイヴの楽園からの追放が叙事詩として書かれているのですが、上巻の大戦争などは、サタン以外の大天使たちは皆“造物主たるあのお方に逆らったお前が100%悪いのだから”と、完全に絶対正義の側にある、こちらが共感をよせられないロボット的性格で、そういう人物たちの繰り広げる戦争絵巻に私は興奮することが出来ません。 まったく痛みの伝わってこないハリウッドのCG大作を見ているような気がするのです。  この作品で感情移入出来るのはむしろサタンの方なので、これは筋金入りのクリスチャンが読んでも奇妙な齟齬を感じるのではないでしょうか? 他のレビュアーの方々も口をそろえて“一敗地にまみれたからといってそれどうだというのだ!?”というサタンの台詞に感動していますが、クリスチャンにとってサタンとは感動すべき存在なのでしょうかー? キリスト教の本でありながら、それと何の関係も無い古代ギリシャの神々の名が随分出てきますし、天界の大戦争もむしろギリシャ神話的で、この辺、なにか奇妙な分裂を感じさせます。 やっと佳境に入ってくるのは第9巻以降で、特にアダムとイブの罪のなすり付け合いなどはすごいです。 他にもキリスト教の本質にまつわるミルトン自身の熱い信念がかいま見られます。 ただし、そこに述べられている事(肉欲に溺れてはならないとか、神の摂理に逆らってはならない、など)は、キリスト教徒の専売特許ではないはずだと私は思います。   結局、古代ギリシャ世界、聖書の世界、すでに分裂してしまった近代人の心(サタンを前半の主役にしていることからしてもそれは明らかです)を全て含んだ、まさに正統派近代ヨーロッパ文学の古典なのですが、やはりキリスト教文学と世界文学(人種や宗教を超えて、あらゆる人間にアピールできる)の中間点にある作品なのでは?と私自身は感じました。 
日本語訳(というか研究)がすばらしい。天使と天使の力のぶつかり合いが一番おもしろかった。
非常に評価が高いのは、読んでみてわかるが、まず日本語訳がすばらしい。というか、ただの訳者ではなく、あきらかに研究者である。本の5分の1程度の頁が、訳注にあてられており、聖書との関連性をはじめ作者の意図を読み込んだ訳作りがありありとわかる。 僕は普段あまり難しい本は読まないのだけれど、この本については、少しのがんばり程度でよめる。なぜ「少しのがんばり」かというと、「詩」であるので、ものすごい技巧的な表現が多い。とても普段使わないような修飾語が多く、それをじっくり味わうつもりで読まなければ、この本の真価はわからない。 そういう意味で、自分がこの作品に5つ星をつけるのはあまりにおこがましいので、4つ星にさせていただいた。 この作品は、1600年台なので、もちろん聖書がかかれた年代から考えれば、その創世記に新たな息を吹き込んだその試みは、現代で聖書をとりあげるのとそんなにかわらないのではないか。特に面白かったのは、ミルトンはガリレオと交流があったようで、その影響か、アダムと天使の会話に、天体の話がでてくるところだ。天動説か地動説かはっきりとは書いていないけれど、要するに、神が設計した宇宙の神秘を、愚かにも人間が解き明かそうなどと考えず、神が人間に期待したように信仰にいきるのが大切だという主旨になっている。 また、上巻の善と悪の天使軍団の戦いは、日本語が超一流なので、まるで舞台か映画をみているようだ。天使が力と力でガチンコ勝負するなんていままで考えたこともなかった。漫画デビルマンの最期をつい思い起こしてしまう。というか、永井豪さん、絶対これ、よんでると思う。 もひとつ面白かったのは、アダムとイブが禁断の果実を食べた後、仲がよかった二人が、責任転嫁をし合うくだり。想像力豊かな聖書からの肉付けが楽しめる。
生きる勇気を与えてくれる
「一敗地に塗れたからといって、それがどうだというのだ?すべてが失われたわけではない」 そう喝破する盟主サタンに生きる勇気を与えて貰いました。 一敗地に塗れたら立ち上がるのさえままらないのに、完膚無きまで負けたサタンの何という雄々しさ! その反面反乱を悔やんだり人間に対し愛憎入り交じる想いを吐露するその姿には、万人が共感を覚えると思います。 作者ミルトンは目を病みしかも政権争いに巻き込まれ失墜したのに朗々と神の栄光を讃える本書は生涯のうちに一度は読んで欲しいと思っています。 人間の善性を信じるというのはこういうことなんでしょうね。 惜しむべきは、ミルトンがサタンとルシファーを同一人物(同一魔王?)と書いてしまったため後世に置いてまでこの2人が混同されいることです。
ヒロイックファンタジー。
初めて読んだ時は難しいのかな?と構えていましたが、文体が簡潔かつ美しく、スイスイと読み進められました。こんな読みやすい邦訳の古典は余りないと思います。 小難しく考えずに、男前堕天使サタン様の活躍を応援しつつファンタジー感覚で読んでみては? 因みにストーリーの面白さ、という点に置いては上巻が断然勝っています。 今後ますます認知度が高まるかもしれません。

雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)

・城山 三郎
【新潮社】
発売日: 1976-05
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)
城山 三郎
カスタマー平均評価:  5
実業家・渋沢栄一の波乱万丈の前半生を描く
渋沢栄一=明治の実業家…歴史好きでありながら恥ずかしながらこの程度の知識しかなかった私ですが、本書でその人生が波乱万丈であることを知りました。明治人のなかでもかなり特殊な経歴の持ち主ではないでしょうか? 埼玉豪農の家に生まれ(つまり農民)、養蚕などで商いを覚え、今度は幕末の志士として幕府転覆のために挙兵を思い立ち(断念)、幕府の追ってから逃れて命からがら一橋家に厄介になり慶喜の知遇を得て、フランスに留学…。 いかに幕末?明治が世の中が大きく変わる時代とはいえここまでの経歴だけでもすごいのひとこと。また、栄一が窮地に追い込まれるたびに有能さを発揮して新たな道を切り開いていくのも読みどころのひとつです。どこかドライでありながら、なんとなく愛嬌のあるキャラクターを、城山氏が瑞々しくうまく描いています。
渋沢栄一の半生を描く名作
「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一(1840?1931)。合本組織(現在の株式会社)の理念を日本に普及させ、自ら、第一国立銀行、王子製紙、日本郵船といった、生涯500以上もの企業の設立に尽力した日本を代表する経済人である。 本書は、血洗島(現在の埼玉県)の一農夫から身を起こし、一橋家幕臣、新政府役人、民間経済人と、その立場を時代と共に変化させながら、やがては明治の元勲達と肩を並べるまでになった栄一の半生を鮮やかに描きだす。 渋沢栄一という一人の人物を通じて、幕末?明治という近代国家成立の過程も伺い知ることができ、単なる伝記に留まらないところが、特に魅力的である。
渋沢栄一伝
日本のためにやらねばならぬ。その一念で片田舎から飛び出した渋沢栄一は徳川慶喜に仕えフランス留学、そして政府高官、銀行頭取へと立場を変えつつ日本のために懸命に働く。 何の資本も持たず、藩の援護もなく、その志だけをもって生きた渋沢栄一。一人の人間の意志の力とはかくも偉大なものかと驚嘆する。
圧巻でした!
とても面白く読ませていただきました。作者は異なりますが、「竜馬が行く」や「坂の上の雲」よりもよかったのではないでしょうか。その理由はテンポのよさかもしれません。 渋沢栄一がどのようにして日本の資本主義を成り立たせていったのか、またその成功の秘訣は何なのか、ビジネスにも役に立つ内容盛りだくさんです。
志を遂げること
渋沢栄一の伝記です。  幕末の志士が志を立て、散っていった中  その志を遂げていった人物として尊敬しています。  ただ、真っ直ぐに死に急ぐ「志士」への憧れから、  この人のように、  その時々によって「変節」しているかのように見えても、  志を遂げていくことが大事かな?  と最近では考えるようになって来ました。  精神だけではダメで、実が伴わなければうそだと考えていた  渋沢栄一の  この効果の吟味を忘れぬ態度こそが、「老練」である。  「大いに老練用ゆるところこれある人物」  いつも、方法を、効果を問題にして生きていくことが  老練であり、  志を遂げるために必要なことなのでしょうね。

伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて コバルト文庫

[ 文庫 ]
伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて コバルト文庫

・谷 瑞恵
【集英社】
発売日: 2005-09-01
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて コバルト文庫
谷 瑞恵
高星 麻子
カスタマー平均評価:  5
目覚め始めた「本気」への戸惑い
シリーズ5作目。 通称「ナイトメア」と呼ばれる呪いのブラックダイヤを手に入れたエドガー。 自分の復讐にリディアを巻き込むことに不安を感じ始めた彼は、リディア抜きで復讐を画策する。 そんな彼の態度や、絶えない女性の噂に疎外感を覚えたリディアは、またもや一人暴走します。 エドガーがリディアの“妖精博士”としての利用価値を重視していた頃は、いつもエドガーペースで、 リディアは彼に振り回されっぱなしでしたが、このあたりから少しずつ立場は逆転していきます。 どんな時も人より優位に立ち、何より合理性を求めてきたはずの計算高い彼が、たった一人の 女の子の行動や言動一つで振り回され、自分の感情さえ満足にコントロールできない。 そんな自分自身の心境の変化に戸惑うエドガーの様子が、人間味があってとても温かいです。
最高!!
マジでこの伯爵…シリーズはいいですよ。なんといってもエドガーとリディアの駆け引き?がおもしろくてどきどきしますよお☆
高星麻子さんのイラストも綺麗で、さらに物語りを盛り上げてます。
ただ、はやくこの二人の関係がはっきりしてほしいかも
少しずつ明かされていく謎・・進展していく2人は?
この作品何度読んでも面白いです。
タイトルと絵に惹かれて買いましたが・・・かなり満足できるシリーズです。

今まで読んできたものの中で一番面白いと思います。何度読み返しても面白い。ストーリーもテンポがいい。絵も綺麗で可愛いです。キャラも魅力的です。

何より主人公のリディアと伯爵であるエドガーの2人の関係には毎回目が離せません!焦れったい!と読んでて思う方がいるかもしれませんが、それが醍醐味です。少しずつですが確実に進展していく2人を読むのはとても楽しいです。
また、エドガーの口説きっぷりも必見です!
ですが、ただ2人の恋愛?だけで話は終わりません!エドガーの宿敵との戦い?も楽しみの一つです。

今回は呪いのダイヤモンド。ある意味リディアがサービスしてくれました(笑)エドガーの出生も少なからず明かされました。やはり貴族の生まれです。レイヴン、いい味出してます。ほかは・・・読んでからのお楽しみです!

なにか本を手に取りたい!と思う方がいるなら、このシリーズを手に取ることをおすすめします!
一歩進展出来たかも!
『伯爵と妖精』シリーズの第5巻です。 エドガーに雇われている妖精博士のリディア。 彼女は根がとてもお人好し。しかし、エドガーの前ではなかなか素直になれずにいます。 青騎士伯爵という名の称号をもつエドガー。 彼は相当な女好き。そのせいか、リディアからの信頼が何時まで経っても得られずにいます。 今回もエドガーに振り回されっぱなしのリディアですが、少しずつ二人の距離は縮まりつつあり、 この巻では二人の間にあった隔たりが除々に和らいでいる様に感じられました。 エドガーの口説き台詞も相変わらず健在です。 リディアも頑固なまでにエドガーに心を開こうとしません。 すれ違ってばかりの二人の気持ち。 各巻、事件の結末にも期待は出来ますが、エドガーとリディアの関係の進展にも大いに期待が出来ると思います。 その他に、エドガーとリディアの取り巻き達の発言や行動も見所です☆ 恋愛、ファンタジーものがお好きな方には一押しの一冊です。


プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)

・浅田 次郎
【集英社】
発売日: 2001-07
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫)
浅田 次郎
カスタマー平均評価:  4
おもしろすぎる。。。
夏編に続いて、秋編も読みました。 とにかく、面白すぎる。 少々、付添いの女性とその子供に対して、異常ともいえる冷たさ、暴力が「ちょっと、、、」って感じはするけど、それは、作者のわざと読者に毒をもっておいて、余計に後から心に響かせるという反則スレスレの技と言うことで納得しています。 今回は警察と任侠団体の宴会が重なり、はたまたその中に売れない歌手の悲哀な物語もあり、 この何重にも絡まった話を一気に読ませる作者の力量には相変わらず敬服します。 実際の世の中は、人情が薄くなっているけど、この小説を読むと人情は日本社会にはとても重要な要素、また、日本人が世界に誇る文化だなあ、、、とつくづく思います。 人情味のある人間になりたいと思う 小説です。 ドタバタ小説ですが、お薦めですよ。
おとぎばなし
このシリーズは、現実にありえそうで実はどこにもないおとぎばなし だと思う. ガラの悪いトンデモホテルなのに、人生に行き詰まった宿泊客に救済を与える。登場人物に本当の悪党がいない(多くの登場人物がカタギでないのにもかかわらず)そして、コミカルなドタバタ劇の中に、どこか性善説のような宗教的な趣きさえ感じられる。 読み進めていくうちに、多くの登場人物の人生の光と陰を見いだし、その中にかならず自分と重ねられる部分を見つけて、読者自身も救済されていく、そんな不思議な本でした。 冬、夏、春、秋と順不同に読みましたが個人的には秋がいちばん印象深かったです。ミカが描く秋の絵がビジュアルとして脳に焼き付けられたからでしょうか。 なんとなく手がのびなかった浅田次郎の作品ですが、これを読まないのは人生の損失だと思います!
更なる奇想天外な設定で笑って泣かせる傑作
シリーズ第二作。シリーズの中で最長を誇ると共に、奇想天外な設定で大いに笑わせてくれる。笑いと共に泣かせ所を心得ているのは、浅田氏ならではであろう。最終巻(春)の結末以外は浅田氏特有の"あざとさ"がないので素直に楽しめる。 ヤクザが任侠専用ホテルを経営すると言う設定自身が奇想天外なのだが、今回は馴染みの任侠一家と共に、警察署の一行も同泊すると言う設定で笑いを飛躍させる。この対応に右往左往する従業員の姿がオカシミを誘うが、支配人花沢は相変わらず毅然とし、若頭の黒田の渋さも相変わらず。従業員のうち、アニタなど外国人は平然としていて、当然とは言え、皮肉が効いている。一見、荒っぽい設定の中で、登場人物一人々々に細かい気配りをしているのだ。そして、互いに相手に気付いた警察署一行とヤクザ一家の振舞いも抱腹絶倒。警察組織とヤクザの組織の体質が似ている事への痛烈な風刺が効いている。サブ・ストーリーで語られる元アイドルと愛人の話は泣かせるもので、物語にアクセントを付けている。私がシリーズの主人公と思っているエキセントリックな小説家木戸は本作では影が薄いが、やはり木戸とその愛人の清子、そして叔父でホテルのオーナーの大親分仲蔵と木戸の母。この四人の関係がシリーズの主旋律を奏でている事が窺える。 全体の構想がズバ抜けている上に、木戸や花沢の性格設定、登場人物間の錯綜した関係、客達の秘められた事情、小刻みなギャグの連発によって無条件に楽しめる娯楽小説になっている。特に本作は警察署一行の来泊と言うトンデモナイ設定を加え、ずば抜けた面白さを誇るエンターテインメントの傑作。
傑作
シリーズものはとかく2作品目が1作品に比べ面白さがダウンするものであるが、本作品は前作品並もしくはそれ以上の面白さ。 やくざと警察がプリズンホテルで隣り合わせて宴会してしまうという発想はかなり面白い。 ボリュームがあるが短編集のような構成になっているため、途中で読むのを中断し数日後再び続きを読み出しても問題ない点が良い。 途中で挫折のない作品です。 シリーズ3作目となる「プリズンホテル3 秋」を早速読み始めた。
パワーダウン、さびしい。
 夏から始まったこのシリーズの第2段。  警察とやくざの微妙な接点は、作者の実体験によるのかもしれないが、この作者には「きんぴか」と言うこの問題を扱った完璧な作品が存在するのであるから、それを読んでる人間には、二番煎じ、、三番煎じとしか思えない。  非日常を日常に取り込む稀代の話術氏も、同じ題材で何度も、同じ話を作り替えるには、無理があったようである。  残念だ。

窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)

[ 文庫 ]
窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)

・黒柳 徹子
【講談社】
発売日: 1984-04-15
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
黒柳 徹子
カスタマー平均評価:  5
教育,学校の本質を捉えた名作
1980年代のベストセラーです。 たまたま読み返すきかいがありました。 いや感動します。 学校、教育の本質と言っていい、 大事なことが書かれた本だと思います。 トモエ学園というファンタジーのような学校の意味を本書で考えて欲しいと思います。 校長先生や父兄の意志が学校を作るし、 その目的が子どもひとりひとりの成長を目指すことだと、 トットちゃん(黒柳徹子)が回顧しています。 教育関係を目指す方にぜひ読んでもらいたい1冊です。
独創的な学校と型破りなトットちゃん
黒柳徹子の幼少時の自伝ではあるが、血の通った学校教育はこういうものだという事を知らされる本だ。 トモエ学園は1937?1944年という太平洋戦争の最も激しい時期にだけ、短い期間だが存在したユニークな教育方針の学校で、身体の不自由な子や問題児などが多く入って来たらしい。黒柳トットちゃんもその自由奔放な言動が災いして、小学1年にして退学処分!となりここに入る事に・・・ 50人足らずの学校だが、素晴らしい教育者である小林校長の下、座席も勉強も自分の好きな所、好きな学科をやっていい。午後は大体散歩。でもそこでは花や虫、お寺を見て生物や歴史の勉強にするという風に、今のサラリーマン目的の詰め込み教育とは正反対のものだった。 しかしあとがきにもあるように、ここを巣立った人達は黒柳始め皆立派な人間に育ったようだ。この本は単にトットちゃんの奇矯な言動を記したものではなく、愛のある教育についての思いを綴った一書である。いわさきちひろの挿絵とそれにまつわる話も素晴らしい。
トットちゃんが転校したトモエ学園の宝物のような思い出
窓際のトットちゃんはいわずと知れた、時代を超えたベストセラーですが、数年前にもリバイバルヒットしていたのをご存知でしょうか。特殊支援教育や発達障がいの概念が広まった頃、この本の中のトットちゃんはもしかして…?ということになり、ご本人もそれをTVなどでお話されていたように思います。仲間内でも、今これ読んでるの」と鞄から出す方も多かったのです。読む人の知りたいことによってさまざまな側面を見せてくれる本だと思います。  内容としては、小学校を1年生で退学になったトットちゃんが転校したトモエ学園の宝物のような思い出が描かれています。「畠の先生」の一説はわたしの小学校の教科書にも載っていました。その後母親の持っていた全編を読んだように思うのですが、子供のころはトモエ学園の楽しい習慣に夢中でした。お弁当の海のものと山のものなんて今でも魅力的です。またおさげや、外国製のリボン、ブルマのプルルンへの憧れ、も大好きで。大好きで。時代は違うのに、この本に描かれる人々は、古臭くなく、本当に普遍的なことが書かれているんだなぁと思います。そして、初めて出会った子供の頃と違って大人になってから読むと、視点もトットちゃんからトットちゃんのお母さんや、校長先生に移す事もできるようになり、気がつかなかったことに気がつくようになります。最後まで読むといつも涙ぐんでしまう。 
涙が溢れた。
普通に考えれば一風変わった子。トット。 よく話を聞いてくれた先生の言葉は「君は本当はいい子なんだよ」その教育者としての大きい優しさと温かさにぶわっと涙が滲んだ。 難しい言葉の羅列は一切なくても感覚に訴える凄さがトットちゃんの言葉にはある。
温かさと優しさにあふれています
今の時代に忘れられてしまっている、温かさと優しさにあふれています。 小林先生も、とっとちゃんのご両親も本当に温かい。 その温かさと優しさに触れるだけでも、この本を読む価値があります。 これから小学校へあがる我が子にもこんな素敵な学校があればよいのにと思いました。 ともえ学園はとても素敵だけど、少人数でこそ成り立ったもので 日本中の小学校が「ともえ学園」になることは難しいですね。 世間では、教育改革、いじめ、いろんな問題がさけばれています。 教育に問題があることはみんな気付いている。 個人としては小林先生のような立派な志を持った人たちが、たくさんいるはず。 でも日本という国としての教育制度を実際に変えて行くことは難しいのですね。 理想と現実のギャップがもどかしくなりました。

東京物語 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
東京物語 (集英社文庫)

・奥田 英朗
【集英社】
発売日: 2004-09
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
東京物語 (集英社文庫)
奥田 英朗
カスタマー平均評価:  4.5
すぎさぁったむかしがぁ、あざやかぁによみがえる?
主人公久雄とは5歳違い、社会に出るのも4年ぐらい遅いので、 彼が経験するかれこれは、私とは10年ぐらい違うのだけれど。 なんか、あったなぁ、と。かなりコンテンポラリってしまいました。 キャンディーズ解散・ジョンレノン暗殺・江川卓の初登板・名古屋五輪落選・ 北の湖引退そしてベルリンの壁崩壊と 世界史的に重いものも今や忘れ去られているできごとも、 昔を思い出すときって、そういうエピソードとリンクしてるものです。 あるなぁ、あるよ この頃、同業の人間とよく交わすのは、 コンピュータが来て、返って仕事がきつくなったよね、ってぇのと、 昔はこういう制作現場は超ヒエラルキーで、ってやつ。 年寄りは若い人に、若い人はなんでも喰ってやろうと、 手ぐすね引いてピラミッディな関係式があったものです。 いまやパソコンがベテランの自信も技術もないがしろにしているところは 事実ある。 おかげで烏口のひけない私がいまだに業界に残れているのだが。 久雄はあの80年代の徒弟制を生きてやがて一人前になっていく。 途中寄り道した恋が実らないのもミソである。 いまどき、多くのプロダクションの社長はこんな感じだろうなぁ。
昔の記憶を呼び覚ましてくれた
奥田英朗氏とはほぼ同世代だが、出身地も違うし東京で青春時代を過ごしたわけでもなく(あ、いや23?24歳の2年間だけ浦和在住東京通勤をしたことがあるな)、コピーライターをしたこともない。しかし、主人公の言動や気持ちに共感できるところが多く、懐かしい気持ちで読んだ。6つの短編がほぼ年代順に収録されているのだが、ジョン・レノンが死んだ最初の第1話だけが順番が繰り上がっている。作者の思い入れなのだろうか? 当時のできごとをあちこちに登場させて、昔の記憶を呼び覚ましてくれた。ノグチユミコ氏の表紙のイラストも感じが出ていて非常に良い。
出来が軽い
恐らく、書かれている年代と同じ時代を過ごした方には感動もひとしきりなのだろうが、 冷静に読み進めると内容は薄く、ちっぽけな悩みや苦労だけの話で、さして愕くことも得ることも少ないことに気がつく。 半自伝的な内容を読むに、 筆者の青春時代に、もっと人に言えぬような苦悩や激しい憤りなどはなかったのか? と思えるほどの平々凡々は中身は、さらりと考えもなく読めるため、 暇つぶしにはもってこいかもしれない。 話の進め方はまあ上手いが、それは文体の巧さとは別物で、 上手い日記やブログに剛毛が生えた程度。 そのため、今まで深く物語を読み進めたことがない方には、非常にお勧めかもしれない。
本書は青春小説でもあり時代小説でもある―作家・奥田英朗の誕生史!
 本書の主人公・田村久雄は、著者である奥田氏と同じ1959年生まれ。巻末の「解説」も指摘するように、主人公はある意味で著者自身である(決定的に異なるのは、久雄が岐阜市でなく名古屋市出身になっていること)。ゆえに本書は、1980年代を時代的背景として、作家である奥田英朗の誕生・形成史として読み進めることができる。90年代に大学に入学したわたしにとって、本書で描かれている6編に登場する話題にはピンとこないものもただあったが、それでも読んでいて懐かしい感覚に浸ることができる。「古き良き時代」をノスタルジックに想起するというわけではない。ただ、自分史において鮮烈な記憶がない諸事実を知ることで、思わず自分が詳しく知らない時代にタイプスリップしたような感覚になったのであろう。88年のソウル五輪の対抗地が名古屋市であったなんて、今までついぞ知らなかった。  時系列的にいえば、第2編の「春一番」が1978年4月4日で最も古く、締めの作品である第6編の「バチェラー・パーティー」が1989年11月10日で最も新しい。上京してから10年以上に及ぶ久雄の20代を多角的に描き出した一連の作品は、自らの青春時代とのズレがあったにせよ、多くの読者の心をくすぐるのではないか。地方から東京に「上京」すること自体、1つの大きなイベントである。6つの作品のなかで、特に印象に残ったのは、楽しくも淡い学生時代を綴った「レモン」、母親が強引にお見合い女性を連れてきたことから始まる濃厚な一日を扱った「彼女のハイヒール」の2作品。ここでいう学生時代とはむろん大学時代のことだが、この4年間というのは、人生において特別な意味を持っているように思う。卒業してすぐには分からないが、次第にその貴重さを実感できる。いずれにせよ、作家・奥田英朗が生まれるまでの一端を知りたい人は、本書を是非とも読まれたい。その息吹を感じることができる。
テンポよくユーモアが散りばめられた一冊
コピーライターとして活動している主人公の上京、大学時代、広告代理店時代、企業時、お見合いの話などを収録。 テンポとユーモアがあって読みやすい。 そして、主人公の『誰に気を使うのでなく、素直に生きている』ところに共感と魅力を感じた。

リプレイ (新潮文庫)

[ 文庫 ]
リプレイ (新潮文庫)

・ケン・グリムウッド
【新潮社】
発売日: 1990-07
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
リプレイ (新潮文庫)
ケン・グリムウッド
カスタマー平均評価:  4.5
この程度の本で満足するな
とあるネットで、アマゾンで高評価なので買ったと聞いて失望してレビューすることにした。 この「リプレイ」は時間ループものとしては何の斬新さもない凡作である。 時間をくり返す人がみんなギャンブルや投資で確実に大儲けできるだろうか。 おれはギャンブルの大穴を一つも記憶していない。 実際に人生をくり返しても大金持ちにはなれない。 断言する。「リプレイ」は駄作である。 時間ループものの最高傑作はスチャリトクルの短編「しばし天の祝福を遠ざかり」絶版 絶版を除くなら、「七回死んだ男」がおすすめだ。
読後、「今」と「次の瞬間」が大切に思えます。
翻訳の日本語は綺麗じゃないのであまり好まないのですが、 昔SF好きの父の猛烈な勧めに負けて読みました。 なんとも壮大なテーマ。 ラストは目を見張り息を止めたような状態で一気に読み、 読後には?っと深く息を吐いたのを憶えています。 重さがあります。でも爽快感もある。 しっかりとした手応えが残る作品
人生観
タイムトラベルもので いいなー、人生やり直したい!と思うことはあっても やり直したくない・・・ってのは中々ない。 そういう意味で異質だった。 主人公ジェフ、43歳。 心臓発作で死ぬと18歳に戻っていた。 やりたい放題だが、また43歳で死んでしまう。 3度、4度とやり直すうちにリプレイ時間が短くなっていると気付く。 彼の子供や周りの人への愛が随所にある。 やり直しの人生の中で、前回の人生の妻や子供がいなくなる恐怖。 リプレイは一体何によって引き起こされているのか。 時間軸の話で考えなければならないことが、しっかり詰め込まれている。 些細な矛盾、ある程度の強引さは愛嬌。 作者の人生観が、所々で出ていた。
リプレイの果てに見える人生哲学
何度人生を構築しても、また途中からやり直し。いくら素晴らしい人生を送っても、いずれご破算・リプレイ。こうなるともはや拷問です。生きることの意味そのものがだんだん分からなくなっていく繰り返し地獄。しゃれにならないぐらい恐ろしい世界です。 その一方で、人生を何度もやり直せるとして、じゃあ自分は世界に対してどれだけの影響を与えうるでしょう?自分の可能性を最大限に世界に開いたとして、結局どれほどの存在になりうるでしょう?このことを真っ正面から見つめるのも、これまたしゃれにならないぐらい恐ろしいことです。 このなんとも不条理な世界に対して、なんとかして自らの存在の意義を探ろうとする主人公。そしてその繰り返しの中から見えてくる新しい人生哲学。 非常に深い作品です。抜群に面白いSF小説であると同時に、抜群に意味深い文学作品です。これだけ見事に構築された世界を持つ作品には久しぶりに出会いました。
大いに悩んで下さい
アレェ??オカシイゾォ??リプレイだそうだが、 どのゲームのリプレイ小説か、どこにも書かれてないゾォ?? 何のリプレイか判らないのに、買うゲームファンがいると思っているのか? 冗談はともかく、「翻訳の世界」の1990年度翻訳SFベスト2になっただけの面白さはあります。 (ちなみに一位はステープルトンの「スターメイカー」でした) もし、人生を何度でもやりなおせたらというワンアイデアを徹底的に消化してます。 貴方が考え付くあらゆる人生は描写されます。 (シミュレーションゲームをやり狂う人生がないのはおかしいが) そして、感動的なラストの後のエピローグに大いに悩んで下さい。

エス 咬痕 (SHYノベルス 133)

[ 新書 ]
エス 咬痕 (SHYノベルス 133)

・英田 サキ
【大洋図書】
発売日: 2005-05-28
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
エス 咬痕 (SHYノベルス 133)
英田 サキ
奈良 千春
カスタマー平均評価:  4.5
単純ではない愛情・・・私にはできないけど惹かれる
私は単純で、わかりやすい愛情しか理解できないんだけど、こういう想いもあるのだと思った。私だったら欲しくていろんなものをすぐ求めてしまうのだけど、求めないし与えない・・っていうか素直に振舞えない気持ちは確かに、自分の中でもこと重大さはさておいてひとつくらいある。きっと誰しも多少はあると思う。でも、それは平凡な日常でのこと。エスの世界は違う。命を賭けるような生活で、相手を愛してしまったときやっぱりそれを「知られまい」と思うんだろう・・・。前作はところどころ、クスッと笑ってしまう箇所があったのだが、今回はまるでなく思いっきりまじめでシリアスだった。温度も激しいはずなんだが、クールさを失わず読めました。椎葉というフィルターが猛烈な寂しさと激しさの中にやさしさを落としてくれてそこで私も、なんともいえない事件の終わりにも、静かに「そうか・・」とつぶやけました。まだまだ椎葉の捜査は続いてく・・長い長い道程を思い知らされました。
緊張感がたまらない!
「エス」の二巻目です。「咬痕」の意味は本文を読んでいくと「なるほどな」って腑に落ちます。今回は同僚の「ちょい悪おやじ」ならぬ「超悪おやじ」永倉さんがからんできて、また抱えるものがおおきくなってゆく…、って感じです。椎葉が刑事としてこうあろうとする距離感、でも宗近に惹かれてゆく自分との葛藤。事件性の緊張感と、彼の精神的緊張感がたまらなくよくて、一巻に負けず劣らずすばらしい出来だと思います。大人のエロさもいい。 奈良さんのイラストとも合っていて、想像力をかきたてられます。「裂罅」「残光」も、必ず読みたくなると思います。
永倉に軍配。
1冊目を読んでかなり期待しすぎたせいか、ちょっと拍子抜け。 もっともっとドロドロを期待していたのですが、攻の宗近が意外に お行儀が良いので、ドロドロの割にはあっさりとしています。 同じ立場にある永倉に自分を投影し宗近との関係に椎葉が苦悩するのは よいのですが、永倉に全部話を持っていかれちゃった感があります。 椎葉が気持ちを自覚する上で永倉の存在は必要には違いありませんが そのせいで肝心の主役の二人の描写が弱くなってしまった印象です。 1冊目が88点なら2冊目は80点というところです。
切なさ倍増
待ってましたの第二段、前回の主人公椎葉と彼のエスとして協力する事になった宗近の他に、椎葉の同僚である永倉刑事とそのエスの小鳥遊真生(たかなしまお)と言う人間がストーリーに深く絡んでいます。

本当なら相容れてはいけない相手であるエスに並々ならぬ想いを抱いてしまっている永倉の気持ち、彼の持つ辛い過去を知っていくうちに自分と同じ部分を見つける椎葉の苦悩が胸に痛い、一旦は突きつけられた自分の弱さから目をそらしかけた椎葉が、永倉とのかかわりによって次第に自分を取り戻し、これからも宗近をエスとして一緒にやって行こうと決意するシーンに涙しました。

第三弾が来年の春だそうですがそれも楽しみです。
刑事、ますますエロい・・・やくざ、ますますつ・よ・い
完成度の高い作品を読むと次に対する期待が大いに高まる反面、もし、期待はずれだったらという不安はつきまとう。
前作がすばらしい出来であるだけに、続編のレベルが低かったら面白すぎる前作の感動にも差しさわりが出ると、実はおそるおそる入手したのですが。
面白かった。
前作の衝撃を超えたかどうかは微妙であるが、それは前作が100パーセント面白いなら、次は120パーセントのものを提供しないと人は満足しないと言う法則に従えばの話。
続編として、ここまでレベルを保って登場したことに一種感動しました。
全編をとおしてエロい濡れ場のシーンがあるのだが、これがまた本当に色っぽい。
垂れ流しのエロ満載の話が結構多くてうんざりすることも多い昨今、緊張感を保ちながらのプライドや本音の部分がきっちりと描かれているから濃さも、長さも計算され、無駄なシーンがひとつもない。

前作では、孤独に研ぎ澄まされた存在である刑事と、エスとの関わりの非情性、林立する刃を抜けてゆくような危険で複雑な展開が見事すぎる描かれ方をしているせいで、今回の同僚の刑事の闇は比べてみればちょっと迫力不足な気がするが、同僚の闇に己の闇を見てしまう刑事の葛藤と彼のエスとなった迫力ありすぎのやくざの存在がそれを救う。

前作から引き続き、このやくざの右腕の存在と、刑事の義兄の存在がやけに気になるのですが、今回も放置プレーですか…。
3巻目もあるというので、それも含めて期待を高めて待っています。
でも、来年ですかー!?


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク