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謎解き洛中洛外図 (岩波新書) 甘粕大尉 (ちくま文庫) 法隆寺の謎を解く (ちくま新書) 昭和史発掘〈3〉 (文春文庫) 昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫) 貧民の帝都 (文春新書) 日本人と日本文化 (中公文庫) 千字文 (岩波文庫) あの戦争になぜ負けたのか (文春新書) 完訳フロイス日本史〈2〉信長とフロイス―織田信長篇(2) (中公文庫)
謎解き洛中洛外図 (岩波新書) 甘粕大尉 (ちくま文庫) 法隆寺の謎を解く (ちくま新書.. 昭和史発掘〈3〉 (文春文庫) 昭和史発掘 (5) [新装版].. 貧民の帝都 (文春新書) 日本人と日本文化 (中公文庫) 千字文 (岩波文庫) あの戦争になぜ負けたのか (文.. 完訳フロイス日本史〈2〉信長と..

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謎解き洛中洛外図 (岩波新書)

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謎解き洛中洛外図 (岩波新書)

・黒田 日出男
【岩波書店】
発売日: 2003-03-20
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
謎解き洛中洛外図 (岩波新書)
黒田 日出男
カスタマー平均評価:  5
史料を読み解きながら推論を重ねていく面白さに満ちていました
岩波新書の歴史書は内容の確かさに定評があります。黒田日出男氏の文章は読みやすいので、堅苦しい専門書といったイメージはありませんでした。 米沢市上杉美術館が所蔵している有名な国宝「洛中洛外図屏風」についての研究史を通して、各人の学説のポイントを整理して伝えています。それぞれの成果と疑問点を分かりやすく提示し、批判しながらも丁寧に解説した良書です。 6曲1双の上杉本の「洛中洛外図屏風」には約2500人もの人々が描かれ、京都の様々なお寺や名所、祇園祭や当時の庶民の生活が精緻な絵で描かれています。戦国の世における洛中や洛外の風景描写が映し出されており、我が国の至宝と言えるでしょう。口絵としてカラーで紹介してありました。小さくて分かりませんが。 章立ては、「謎」としての上杉本洛中洛外図、洛中洛外図の探究案内、研究史とその諸画期、「1547年の京都」説と反論・批判、「公方の構想」説と推理の立脚点、貴人の大行列と最初の仮説―永禄四年十二月二十三日、疑問と再考、史料の発見と「謎」の解決―永禄八年九月三日と天正二年三月、結論と新たな旅立ち、です。 筆者の結論は199頁以降に記載してありますが、「将軍足利義輝が盟友上杉謙信に贈るために、永禄7年(1564)年末か同8年初めに、若き狩野源四郎(永徳)に命じて制作させていたもの」としています。史料を数多く扱ってきた東大史料編纂所教授ですので、その導きの過程で使用した「上杉年譜」の元となった「(謙信公)御書集」からの推論もまた見事でした。各種の洛中洛外図などを扱った経験に裏打ちされた深い洞察力と詳細な解説は知的好奇心をくすぐるものでした。

甘粕大尉 (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
甘粕大尉 (ちくま文庫)

・角田 房子
【筑摩書房】
発売日: 2005-02-09
参考価格: 882 円(税込)
販売価格: 882 円(税込)
甘粕大尉 (ちくま文庫)
角田 房子
カスタマー平均評価:  5
オリジナルと文庫の違い
満洲の歴史を知る上で、甘粕正彦を避けては全く語れませんし、表面の史実だけでなく、日中戦争の裏面史を知る上でも、彼の闇の行動を知ることによって旧日本軍の狙いが見えてきます。それだけ重要な人物ですし、闇の部分が多いが故に神格化され、恐れ崇め奉られたのだと理解しています。 近代史の知られざる一面に対して多くの関心を払ってきた角田房子の渾身の著作です。特に「満洲国のボス」ではなく、「忠君愛国の士」であり、天皇への凄まじいばかりの畏敬の念を抱いた日本人の典型として甘粕の姿は実に新鮮に映りました。本書に書かれているように「天皇と一体である国家に身命を捧げる」という目標を生きがいとした甘粕はある種のストイズムを感じさせるものでした。 ただ、惜しむらくは、この文庫には写真が1枚しかありませんが、1975年刊行のオリジナルには、9ページに渡って17点の写真が掲載されていました。特に大正12年10月8日の軍法会議の写真や、自決した彼の入棺直前の写真など非常に興味を覚える写真まではずされているのは大変惜しいと感じました。 本書が、当時の資料をおいながら丹念に人間像を浮かび上がらせようと努力した労作であるだけに、その内容の理解を大いに助けるであろう写真の存在は大きく、それがないのは画龍点睛を欠くと思われます。 とはいえ、執筆から30数年経った今でも、甘粕を語る上で本書の存在は外せないもので、この労作を読むことで、知られざる日本近代史の奥底を理解できるように感じました。
複雑で魅力的な人物
 「満州」というと個人的には石原 莞爾に惹かれるのだが、石原と対立した「満州の夜を支配する男」甘粕もまた充分魅力的な男だということがわかった。   角田氏は当時の関係者に丹念に取材し、一般にイメージする「主義者」大杉栄の幼い甥まで惨殺した「残虐な憲兵」というイメージを払拭する。(大杉栄の妻伊藤野枝の話は瀬戸内寂聴氏の「美は乱調にあり」が抜群に面白いので参照されたい)    恐らく軍上層部の命に従って罪をかぶったことであらわされるように骨の髄まで軍人で、天皇を頂点とする日本に命を捧げた男は、大杉一家虐殺事件を機に闇の世界に足を踏み入れる。  後半生は傀儡国家満州国の実力者として辣腕を振い、満映では経営者としても指導力を発揮。一方「趣味は国際的謀略」と称される裏の部分については謎が多くあまり記述されてはいない。  甘粕の魅力は一方で現実主義・合理主義で時には冷たい面もありながら、満州人や中国人も庇護し(あくまで主=日本、従=満州という範囲の中でだが)、北京の街路樹を伐採しようとした軍に対し「戦後日本が野蛮な国と誹(そし)られる」と主張しそれを忌避するなど、広い視野に立っていたことだろう。  角田氏の筆致はあくまで冷静で事実を追っているが、文庫版の最後にある中国人留学生虐殺事件(これは甘粕とは関係ないが)についてはかなり感情を込めて書いている。朝鮮人虐殺については有名でも、これは今では大部分の日本人が知らないことだろう。
虚々実々の人物像
映画「ラストエンペラー」で坂本龍一が演じていた人物は、実物の甘粕正彦氏とは全く違うことがよく分かる本です。甘粕氏が「大杉栄を殺害したのか否か」という謎は解けぬままなのに、この事件が彼のその後の人生観を決定付け、そして陸軍の甘粕氏に対する負い目が、満州国における彼の暗躍・権力へと繋がっていく過程が、よく分かりました。合理主義者であるのに絶対的天皇崇拝を捨てなかった二律背反、畏怖されながらもいつしか人を惹き付ける不思議な存在感が、彼と接した人々の証言などから検証されていきます。事件後の甘粕氏のヨーロッパ生活、満映の内情など、多角的に甘粕氏について言及した労作です。文庫化は嬉しいですが、単行本に掲載されていた満映時代の写真があれば・・・とは思います。
「天皇の赤子」が失意の先に見た夢は
本書で用いられている写真は、表紙にある甘粕の肖像一枚のみ。 その一枚が、甘粕の信念と苦悩と挫折を、何よりも象徴している。 それだけに、口絵はもちろん本文中にも写真の出てこないことが、 むしろ故意なのではとさえ思えてくる。 大杉栄暗殺事件の罪を自ら背負った甘粕。逃げるようにして フランスに立ち、苦悩の日々を送る甘粕。全章の中で、フランス での隠遁生活を扱った章が一番興味深かった。天皇に仕える者 として、罪をかぶるのは当然とは思いつつ、一人の人間として やり切れない思いが残る甘粕の苦悩が、ありありと浮かんでくる。 以後、この事件に関して、甘粕は沈黙を保つ。 そんな甘粕が、生まれ変わる(re-born)ことを求め、新天地として 目指したのが満洲だった。五族協和の夢を掲げることは、日本人として の甘粕の独善であったといえば、そうだろう。しかし、武断統治を志向 する関東軍とは別個の勢力が、甘粕を中心として存在したことは、記憶 するに値するだろう。甘粕には、甘粕の、満洲国にかけた夢があった。 本書で呈示される甘粕像は、どこまでも淋しく虚ろである。満洲で存分 暴れた<影の帝王>甘粕には、凄惨な暗殺事件の犯人というレッテルが、 いつまでも心のスティグマとして疼いていたのだと思える。 甘粕の生き方に共感し、賞賛したがる人には、充分満足いく作品となって いる。甘粕を批判し、貶めたい人にも、甘粕の独善性にも触れられている ゆえ、充分読み応えがある。その意味で、広く読まれるべき評伝として、 本書は稀有なまでに優れているのではなかろうか。ここには、甘粕ばりの、 本当の意味での「バランス」があると思う。
軍人ならざる軍人甘粕
甘粕は大杉事件により、30過ぎで早々に軍人としてのキャリアを捨て、その後の20数年の軍外での人生、特に満州での約15年の暗躍が、甘粕の名を歴史に刻むことになる。
それにも関わらず、本書のタイトルは「甘粕正彦」ではなく「甘粕大尉」である。
それには、2点意義がある。
まずは、甘粕が大尉として関わった大杉事件が、甘粕の人生の出発点であったということ。
甘粕が大杉事件の下手人か否かは、軍法会議での多くの疑問を指摘しつつも本書では結局結論づけられていないが、事件の全責任を取り、その後の人生のあらゆる場面で大杉殺害犯としての誹りを甘受した。
そのことが甘粕の評価を高め、同時に甘粕を近寄りがたい男にもした。

そして次に、皮肉なことに早々に軍人の道を外れた甘粕こそが、昭和期を通じて、陸軍の最も理想的な軍人の一人であったという事実。
強い愛国心と天皇への忠誠心、規律を遵守する強い意志、目的達成のために慣習に囚われない合理的思考、組織を統率するための強いリーダーシップと部下へ優しさや人情味、人脈作りと情報収集能力、どれをとっても並の軍人には及ばない実力を、甘粕は満州で発揮した。

本書は甘粕の裏面(諜報活動や阿片取引など)について詳しくは述べてはいないが、甘粕が表社会でも裏社会でも人望を得た背景にある複雑な人間的魅力を、著者は丹念に説明している。
同時に、表紙の写真が、澄み切った強い意思と冷酷さ、大いなる諦念が共存している甘粕の魅力を物語っている。


法隆寺の謎を解く (ちくま新書)

[ 新書 ]
法隆寺の謎を解く (ちくま新書)

・武澤 秀一
【筑摩書房】
発売日: 2006-06
参考価格: 861 円(税込)
販売価格: 861 円(税込)
法隆寺の謎を解く (ちくま新書)
武澤 秀一
カスタマー平均評価:  5
『法隆寺の謎』に迫る良質な論考
現在、目にする法隆寺は聖徳太子創建のものではなく、再建(新創建)されたものであることは昭和14年の発掘調査の結果から明らかになっている。新創建の法隆寺がいつ、誰により何の目的で建てられたのか? 日本書紀は黙して語らず、ここに様々な仮説が立てられている。武澤氏は建築学の専門家であり、最近明らかになった法隆寺の五重塔と金堂の建設木材伐採年のデータなどを駆使して伽藍造営の経緯を明らかにしていく。 そして嘗て「怨霊説」の根拠とされた中門の真ん中に立つ柱について別の合理的な解釈の可能性を示す。さらには我が国の中央集権国家建設のなかでの仏教文化受容の面にまで進む。これで『法隆寺の謎』が全て解決されたわけではなく、謎がさらなる謎を呼ぶ面もあるが、知的好奇心を刺激する良質な論考である。文章はよく練れていて読みやすい。 法隆寺、そして日本史のなかで特にダイナミックなこの時代に関心のある人に是非お薦めしたい。
建築家の感性で謎に迫る
本書の著者は歴史家でなく建築家である。さらに、仏教のふるさと・インドを何度も訪れ宗教建築を踏査している。そうしたことを通して培われた著者の感性を土台にして法隆寺の謎に迫っていることが、本書の特徴である。門の中央の柱、伽藍配置、創建法隆寺と新生法隆寺の関係、などの謎へのアプローチは、まさにこの著者ならではと言えるだろう。だからと言って資料をおろそかにしているわけではない。当時の資料を読みこなしつつ、それらで足りない部分を建築家の感性で補っているのだが、これは下手な歴史家の屁理屈よりも大きな説得力を持っている。
まわれまわれまわれ
法隆寺の門のど真ん中に柱がある。なんで? このあまりにキャッチーな問いに一説を投じている。 たまに「筆が滑ってんじゃないのか」と指摘したくなるような推理の飛躍もあるが、まぁ、読み物としておもしろいし、証拠の少なさは他の説も変わらんのでオッケー。 不満なのは、図や絵、写真が少なくて、文章の内容がいまいち映像化しにくいこと。でも、これ読んで法隆寺に行って見る人、多いだろうなー。
臨場感ある文章。 お寺巡りが好き、美術が好き、紀行が好きという方におススメ
平易な語り口でありながら、新書とは思えないほど中身のある本と思います。以下、思いつくままですが…。 ・柱にまつわる法隆寺最大の謎を、インドの仏教建築から解いたこと。これは“コロンブスの卵”で、まさに目からウロコです。国内に視野を限定せず、広く大陸と比較することから得られた成果でしょう。 ・近年明らかになった使用木材の伐採年に関するデータを踏まえた本であること。これにより、従来説より信頼度がグンと増しています。その上で、法隆寺の再建問題について大胆かつ説得力ある見解が打ち出されています。 ・著者は建築家ですが、建築物を見ることによって、これだけのことが言えるのかという驚きがあります。建築設計の経験を著者は最大限活かし、建築デザインの目から謎を解いてゆきます。 ・単なる謎解きにとどまらず、法隆寺の伽藍配置が日本列島特有の美意識の発露であることをわかりやすく説いています。岡倉天心や和辻哲郎の良き伝統につらなるものでしょう。 文章に臨場感があるので、著者の案内で法隆寺を歩いているような感じです。お寺巡りが好きという方はもちろん、美術が好き、紀行が好きという方に絶対おススメです!!
10年にわたる探究、10年に一度の本
法隆寺のメインの門には“出入りをさまたげるように”真ん中に柱が立っていて古来、謎とされてきた。この柱は怨霊を封じ込めているのだという梅原猛氏の説(『隠された十字架?法隆寺論』)が話題を呼んだが、建築家である著者によれば、かれは門の真ん中に立つ柱の役割を誤認しており、これに基くかれの説は全く根拠を欠いているという。 しかし、梅原氏に触発されたと正直に告白する著者は批判するだけではなく、門の真ん中に立つ柱の意味を、著者自ら調査したインド仏教建築のなかに見出すのである。 【追記(1)仏教建築における右回りの礼拝作法については同じ著者による新刊『空海 塔のコスモロジー』(春秋社)および『マンダラの謎を解く』(講談社現代新書)においてさらに詳しく説明されている】 いわれてみれば他のレビューにもあるとおり至極もっとも、うなずかざるを得ない。これは目からウロコの発見であり、本書の白眉をなす。 また木材の伐採年に関する最新データから、法隆寺の再建(著者によれば“新創建”)年代が絞り込まれ、ここからも梅原説が成り立たないことが合点される。 といって、梅原説はこの本にとって通過点にすぎない。 今ある法隆寺は聖徳太子によって創建された寺が単に再建されたのではなく、性格を全く変えて“新創建”されたとする、全く新しい法隆寺像が具体的に説得力をもって提示されており一気に読み通した。 法隆寺の本来の姿が、10年にわたるという著者のインド仏教建築の踏査を経て明らかになった。法隆寺と異能の建築家との稀有な出会いにより生み出された10年に一度の書。文章も読みやすくイメージゆたか、法隆寺に関心のある方ならこれを読まない手はないでしょう。 【追記(2)2009年3月15日に放映されたNHK「法隆寺再建の謎」はこの本の内容に70?80%かぶっていた。】 【追記(3)同じ著者による新刊『マンダラの謎を解く』(講談社現代新書)では法隆寺が伽藍マンダラとして語られている】

昭和史発掘〈3〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
昭和史発掘〈3〉 (文春文庫)

・松本 清張
【文藝春秋】
発売日: 2005-05
参考価格: 870 円(税込)
販売価格: 870 円(税込)
昭和史発掘〈3〉 (文春文庫)
松本 清張
カスタマー平均評価:   0

昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫)

[ 文庫 ]
昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫)

・松本 清張
【文藝春秋】
発売日: 2005-07-08
参考価格: 870 円(税込)
販売価格: 870 円(税込)
昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫)
松本 清張
カスタマー平均評価:  4.5
2.26
松本清張氏による昭和史の検討です。2.26事件へといたる史実が検証されています。当時の陸軍中枢の状況、青年将校の置かれた状況などが詳しいしです。特にこの巻では、相沢事件を中心に書かれています。史実に忠実であるよう、旧文体など多く、読みにくいところはありますが、詳細に記載されています。昭和史を勉強するには良い本だと思います。読み通すのには骨が折れました。
相沢事件だけでなく、226のまとめ。
この本は相沢事件から、226突入までのお話である。 特に、相沢事件と相沢公判の間にある、軍閥の暗躍という章は、振るっている。 以後の226の記述は、詳しいというよりある意味詳しすぎるところが多々ある。 著者は、このことを木を見て林を見ずになる心配があることを心配してわざわざ 226事件のまとめみたいなものをこの章に書いてくれている。 これを指針にしながら、以後の6?9巻を読めば、混乱無くいけるわけである。 親切な賞でもあるし、、松本史観のエッセンスでもある。 ただ永田事件の写真が章の始めに掲載されている。これにはぞっとしました。 昭和初年から20年までの昭和暗黒時代の描写がすごい。 ただ経済的に見れば関東大震災の負債をそのまま抱えている軍国にのみ走り、経済の ひ弱な国がすることはやけくその侵略である事がよく分かる。 さながら今の北朝鮮である。日本の軍国主義を正確に学べば今のホクセンも中国も これほど自国民の人権を蹂躙していないはず。 日本軍国を非難しながら、日本軍国のまねをしている愚行に気がつかないのは、いかがなものかと思う。

貧民の帝都 (文春新書)

[ 新書 ]
貧民の帝都 (文春新書)

・塩見 鮮一郎
【文藝春秋】
発売日: 2008-09
参考価格: 809 円(税込)
販売価格: 809 円(税込)
貧民の帝都 (文春新書)
塩見 鮮一郎
カスタマー平均評価:  4.5
帝都の貧民誌
 読み応えがある新書。塩見さんは、明治維新後の被差別民を巡る状況変化を組み込みながら、明治から現代にいたる政府による貧民政策の変遷を説明している。現在と当時の地図を重ねる形で、帝都の各貧民窟を紹介しているのには唸らされた。これには信濃町、新宿、神田などの地域が含まれる。  また、日本の資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一の業績に大きな評価を与えている点も印象に残る。渋沢は、東京養育院、東京慈恵会、日本赤十字社、聖路加などの設立・運営に関わっている。その中でも、東京養育院から東京都老人医療センターにへとつながる社会背景の変化が興味深い。  塩見さんは、自分の経験から積み上げる形で貧民史を書いてらっしゃるように感じます。ただ資料を押し付けるのでなく、自分が歩いて疑問に思ったことを調べてきたのだと思います。
100年前のホームレス
本書が取り上げているのは、主に明治、大正期の東京の貧民街のことだ。 しかし、現在でも貧困の根本は、100年前と何も変わっていないということが、本書を読むとよく分かる。 当時も今も、その原因は行き過ぎた「個人主義」の台頭と、「自己責任」の理論だ。 貧民屈で暮らすことも、ホームレスやネットカフェ難民となることも、 すべては「自己責任」という言葉のもとに、一個人の選択の結果とされてしまう。 しかし、そのような社会にした為政者の責任、行政の責任はないのだろうか。 一個人に社会構造は変えられない。 本当の責任は、国家にあるのではないだろうか。 待てよ、その国家を形成しているのは、私たち一人ひとりなのだ。 しかも、100年前と違い、今はより民主主義が浸透している。 つまり、私たち一人ひとりが変わらなければ、貧困はなくならないということか。
今まで見えなかった、見ようとしなかった歴史
どんな時代にも貧民と呼ばれる人はいるわけで、そういった人たちが明治維新後の混乱期や、それに続く激動の時代に存在しなかったわけがない。 だが、われわれの歴史観からは、それがすっぽりと抜け落ちてしまっている。 そんな光のあたらない、でも確かに存在した部分に光を当てた力作だ。 「貧民の帝都」というタイトルからは、貧民の生活ぶりなどについてのルポルタージュかと思われそうだが、実際にはあくまで為政者側から描かれており、「貧民救済の歴史」といった方が正確な内容だ。 江戸時代の貧民対策が意外なほどに充実していたことに驚かされる反面、明治維新後の混乱期にこういったシステムがどんどん破壊され、しかもそれを食い物に金儲けをしようとした人びとまでいたことには恐れ入ってしまう。 もちろん、成立直後の明治政府には、貧民救済に力を入れられなかったという事情もあるだろう。 だがその後もこの分野は常に後回しにされ、そして今に至っている。 明治から今まで、そのあたりはまったく変わっていないと思った。 あえて難点を言えば、正義感を振りかざしがちな文章が、正直ちょっと鼻に付くかも・・・。
これぞノブレス・オブリージ
「貧困」問題がクローズアップされる現代、鑑みる歴史資料はこの一冊に尽きます。要するに昔も今も満足な公的貧困対策としていいうるものはなく、遡ると江戸時代の七分金積立制度など民間の相互補助・互助の精神依頼の民間のボランティア精神に頼っていたということになる。 この書でも色々と「聖人」とされる人間が登場するが57年の長きにわたって養育院を守り育てることになった渋沢栄一氏にただただ頭がさがるとしかいいようがない。渋沢氏を日本の資本主義の生みの親としてだけ評価するのは完全に間違っている。これをノブレス・オブリージと言わずして何を言うのか。翻って公けが口にしてきた(そして現在も聞かれる)「自己責任」という言葉がいかに貧困対策を怠るだけの方便として使われてきたかがわかります。
”弱者に憐れみを”、わかっていても難しい…
明治以降の貧民救済事業を解説し、現在の福祉行政に失われたものを振り返る。 明治元年春の東京は無政府状態だったようで、江戸城が巨大な空き家になり乞食が入り込み夜鷹を連れ込んでいたとは驚き。 本書でわかりやすいのは、様々な救貧所や孤児院、貧民窟の所在地を現在の地図で解説していること。 三大貧民窟に加え、新宿南口の天龍寺町や願人坊主の巣窟、神田橋本町も図示してくれる。 救貧事業に半生をささげた渋沢栄一の偉大さも実感した。現代の財界人とは”格が違う”という月並みな言葉では形容できないような存在だ。 著者は、戦前の庶民には同情・憐れみ・惻隠の情が残っていたが、戦後、福祉を行政に丸投げすると人々は無関心・冷淡になった、手垢のついた人権とか平等主義を脱却して、仏教の”ほどこし”の文化を復活せよと説く。 共感するが、現在の価値観で当時を酷評したり、貧民の怨みつらみを語るのは若干鼻につく。

日本人と日本文化 (中公文庫)

[ 文庫 ]
日本人と日本文化 (中公文庫)

・司馬 遼太郎 ・ドナルド キーン
【中央公論社】
発売日: 1996-08
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
日本人と日本文化 (中公文庫)
司馬 遼太郎
ドナルド キーン
Donald Keene
カスタマー平均評価:  5
日本文化の奥深さ
日本の歴史、文化を知り尽くした二人による対談本です。 外国人から見た日本文化について興味があり読みましたが、キーン氏の日本についての見識の深さに驚かされ、二人のレベルの高い対談から、自分が日本人であることに誇りを感じると共に自分の無知さがはずかしくなりました。 対談では日本に対して厳しい意見も多く私には意外でした。しかし二人は本当に日本を愛しているのだと感じました。 日本人として自国の文化をあらためて考えさせられる本でした。
とても安心感のある書です
日本文化のいろいろな断面を浮き彫りにしてくれます。長距離の汽車でとなり同志の司馬、キーンの日本文化に対する世間話をたまたま乗り合わせて立ち聞きしているよう。読者に安心感、平易感をかんじさせます。司馬、キーン両氏の学識の深さを改めて認識しました。
日本人より日本人らしいキーン氏。
日本を語った対談の本。司馬遼太郎は司馬史観で有名な作家で、キーンは日本文化の研究者です。 彼らの意見は容易には合致しない。司馬史観は、どこかしら日本的ではなくそれだからこそキーンさんに反論の余地を与えている。 一方キーンさんの意見も単独ではやや味気ない。 二人が意見を戦わせるところに面白さがあるのだと思います。 猛烈なスピードで一読、その後に再読してしみじみとした味わいをかんじることの出来る本でした。
暇つぶしには最高でした。
 所謂、司馬遼太郎的日本文化論と一般の日本人以上にわが国の文化を習熟するキーン氏の対談集です。

 司馬氏の講ずるところは、今までの小説、エッセイ等のの集大成的なもので納得と供に「またこの話か」といったところです。楽しめるのはキーン氏の異国人としての客観的視点かつ充分な研究に裏づけられた意見、返答に対し「巨人」司馬氏もしばしば旗色が悪くなる場面がしばしばある点です。無論、成熟した大人の二人ですので醜態をさらしたり、各々にとって独善的な結論となることはありません。司馬氏の考えに対し共感を多く得ていた小生としては驚愕の念とともに斬新な1冊となりました。

 両氏のコラボレーションは現場の雰囲気を夢想してしまうほど濃密かつ異次元なものです。司馬遼太郎ファンの方はかなり楽しめると思います。
対談本でもおもしろい
 対談本って、安直な読み物のような気がしてあまり好きではないのですが、この本は大丈夫です。読めます。

 日本人の美的意識について、本書はその多くの時間をかけています。日本文化の美意識がどこから生まれ、何に影響されたのか。彼らが言う吸収しても排出しない日本文化、そんなものをより深く理解させてくれます。

 司馬氏はともかく、ドナルドキーン氏の日本史に対するその知識の深さには驚かされます。

 不景気で日本人が自信をなくしている昨今、元気が出る一冊です。


千字文 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
千字文 (岩波文庫)

・小川 環樹 ・木田 章義
【岩波書店】
発売日: 1997-01
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
千字文 (岩波文庫)
小川 環樹
木田 章義
カスタマー平均評価:  5
手書きで"漢字"を脳に再構築し直せます
ワープロ頻用で、手書きの機会が無くなり、漢字がどんどん脳から蒸発してしまいました。これで毎日手書きで書き直し、合わせて逸話も格言としてお勉強したいと思います。『知過必改 得能莫暮忘』をまず今夜は味わいました。"壮にして学べば老いて為す有り"の心境でしょうか。
『千字文』は漢字文化圏における「いろは」である
 中国六朝時代、梁の武帝は、王子たちに書を習わせるため、あの王羲之(楷書・草書において古今に冠絶(ずばぬけてすぐれてる)、その子王献之と共に二王と呼ばれる)の筆跡から、重複しない1000文字を抜き出させ、教材を作らせた。

 ところがもとより1000枚のばらばらの紙片、これではどうも学びにくい。そこで武帝は、周興嗣という詩文をよくする者を呼び寄せた。普段は詔勅の起草などをやってる人物である。
「この千文字を余さず使って、韻文をつくれ」。

 周興嗣は命を受け、一晩かかって四字一句、計二五○句の整然たる韻文一編をつくり、武帝に奉った。彼はその苦心のために一夜で髪が真っ白になったという。世界一速成の、命がけの教科書。
 

 よくできた韻文は唱えやすく、したがって覚えやすい。用いられる修辞にもそれぞれ典故(モトネタ)があり、その後出会うであろう漢文のエッセンスが満載である(注解は、千文字しかない本文に、凝縮されたネタを丁寧に説きほぐして、漢文古典マメ知識の宝庫である)。おまけに字はあの王羲之だ。
 

 伝説の当否はともかく、『千字文』は漢字文化圏の児童が最初に文字を学ぶ初等教科書また習字手本として永らく用いられた。中国大陸はもとより、朝鮮半島、日本、モンゴル語訳まである(近世には英仏独伊羅語に翻訳され、ヨーロッパ版も作られた。
 

 『千字文』は中国の「いろは」である。本当にこれで数を数えてたことがあるらしい(天−1、地−2、玄−3、黄−4、……)。科挙の試験の席番号なんかはこれであった。


あの戦争になぜ負けたのか (文春新書)

[ 新書 ]
あの戦争になぜ負けたのか (文春新書)

・半藤 一利 ・中西 輝政 ・福田 和也 ・保阪 正康 ・戸高 一成 ・加藤 陽子
【文藝春秋】
発売日: 2006-05
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
あの戦争になぜ負けたのか (文春新書)
半藤 一利
中西 輝政
福田 和也
保阪 正康
戸高 一成
加藤 陽子
カスタマー平均評価:  4.5
あの戦争での失敗を現在の日本人の教訓にするための素晴らしい材料の書と言えます。
太平洋戦争で体験した悲惨から平和の尊さを学ぶのは当然として、われわれの先祖がなぜかくも無謀な戦いに突入したのか、多方面からの分析がなければ反省を現在に生かすことができない。 本書にはその点に関して有益な情報が満載されており、その中のいくつかは多くの人を目から鱗が落ちる思いにさせるだろう。太平洋戦争の悲惨をより大きくした要因は、重大な判断を下すべき局面で、正確な情報と正しい論理を置き去りにして、曖昧で情緒に流された、希望的観測に基づく判断を繰り返してきたことによるものだたのだ。  われわれにとって他人事でないのは、同様のメカニズムが根っこのところで現在の日本にも、生きているということ。すでに情緒的な日本人に必要なのは、情緒ではなく、正確な情報をもとに、論理的に、正しく判断できる能力を身につけることだと思う、その意味では、あの戦争での失敗を現在の教訓にするための素晴らしい材料の書と言えます。
第2部が面白い
本書は、第1部が座談会、第2部が第1部参加者による論考、という構成となっている。 第1部は、内容的に陳腐に感じる部分もあったが、読者によっては大変新鮮な印象を持つ方も多くおられるのではないか。自分が好感を持ったのは「6.新聞も国民も戦争に熱狂した」である。あの戦争は少数の無責任な軍官僚が引き起こしたと捉えられ勝ちだが、本当の責任は戦争を煽ったマスコミ・世論にあると思う。この点は現在の日本にも通じるもので重要な筈なのだが、マスコミ・世論の戦争責任を正面から論じている文献は、残念ながらあまり多くないのが現状である。 第2部は、自分が知らなかった事実や見方が論者によって展開されており、とても面白かった。こちらをメインに持ってきた方が読み応えのある本ができたのではないか。私は半藤氏、中西氏、戸高氏、加藤氏の論考が印象に残った。 星を4つにしたのは、第1部において、あまり意味のないコメントが散見された点が気になったからである。座談会の雰囲気を伝えたいという意図があるのかもしれないが、工夫すればもっとコンパクトに纏められる筈である。
レベルの高い対談
6人の専門家の座談会形式で「あの戦争」について語られている。 いささか詳細な内容のため、私のような素人には理解しきれない箇所もあったが、大変有益な本であった。 陸軍や海軍の関係、軍の内部の無責任体質などは、「失敗の本質」で述べられていた内容と同じであり、自分の中での認識を固めることができた。 昭和天皇に関する記述があるのだが、個人的には知らないことばかりで、己の無知を恥じるばかりである。 戦後の象徴天皇のイメージしかなかったため、「天皇が政治や軍事に精通しているわけがない」と思っていたが、そうではなかったことを知った。 そして、随分と厳しい立場に身をおかれたのだなと感じた。
日本の陸軍の餓死者は戦死者の70%を占めていて、これが米国なら大統領が刑事告訴されていた
 すべて興味深く、考えさせられる内容なのですが、特に印象に残るのは特攻に関する議論。特攻に関する英雄論と犬死論は、どちらも生者の奢りが感じられ、それより特攻を行ったという事実は《戦後日本の隠れた抑止力になっている》(p.195)というあたり。なるほどな、と思わせる半分、しかし、それでも戸高一成が二部で書いている「果たされなかった死者との約束」という文章は重いと思います。  戸高さんは昭和19年8月25日に《陸海軍の人事制度の中に「掌特攻兵」という特修兵を加えている。同時に各地の海軍航空隊では、生還を期し得ない新兵器の搭乗員、つまり特攻要員の募集が始まっているのである。この決裁書類には天皇が御璽を押印しているのであるから、この時点で特攻兵の何たるかは、一定の説明を受けていた可能性はある》(p.248)と書いています。そしてほとんどの特攻隊員は、指揮官の「自分たちも後から必ず行く」という訓示を受けて、遅かれ早かれしょうがないと諦観して出撃していった、と。しかし、最後に行く約束だった指揮官の多くは、終戦と同時に「死ぬことよりも、戦後の復興に尽くすことが重要」だとして、こうした約束をすっぱり忘れた、と。《他人に死を命じながら、命を懸けた約束をきれいに忘れ去った人間と、これを許容した社会が作った戦後、命を懸けた約束でも、状況が変われば破っても良いという戦後が、どのようなものになったか、日々眼前に見るとおりである》(p.251)という言葉は痛烈。
語り尽くせないテーマ
本来なら義務教育期間中に、本書のテーマについて考える態度ぐらいは身に付けさせるべきだったのだが、「戦争はいけないことです」の繰り返しに終始してしまったので、このテーマから派生する現代的な問題への思考能力も低下してしまったのだろう。私がそれに気付いたのは最近のことで、このテーマに関連する著作は本書以外にも何冊か読んだが、いつまでたっても語り尽くせないテーマだとあらためて思う。本書を読んだ人がすべきことは、「あの戦争になぜ負けたのか」を自分のみでなく、身近な人たちにも問い掛けてみることではないのか?

完訳フロイス日本史〈2〉信長とフロイス―織田信長篇(2) (中公文庫)

[ 文庫 ]
完訳フロイス日本史〈2〉信長とフロイス―織田信長篇(2) (中公文庫)

・ルイス フロイス
【中央公論新社】
発売日: 2000-02
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
完訳フロイス日本史〈2〉信長とフロイス―織田信長篇(2) (中公文庫)
ルイス フロイス
カスタマー平均評価:  5
異国人宣教師が見た織田信長の生きた姿
ポルトガル人宣教師により伝えられる中世日本の姿という時、著者が持つ宗教の眼鏡がどのように事実認識や歴史を歪めて伝えるかが懸念される。読者もこの点に注意を払いつつ、読むことが必要だろう。一方、日本は伝統的に外国や外国人を特別視するという文化があるようにも思えるので、中世の日本人が見た現実より更に本質的な日本の現実が外国人として見えた可能性も否定できない。著書からの印象は、海外に閉鎖的な徳川時代と異なり、織田信長の生きた時代が海外に鷹揚であり、また戦乱の世であるものの現代日本に通ずる世相が民衆に感じられることだ。ルイス・フロイスが織田信長と会見した模様(第38章)などは、生々しい記録として鮮烈であり、織田信長が今そこで生きて話し、そこで相手をしているような錯覚をおこす。宗教色の強い著書ではあるが、興味深いことも事実である。なお、第32章では、信長は「中くらいの背丈で、華奢な体躯であり、髯は少なくはなはだ声は快調で、・・・・彼の睡眠時間は短く早朝に起床した。・・・・酒を好まず、食を節し、人の扱いにはきわめて率直で、自らの見解に尊大であった。・・・・」と述べられている。
年よりの暇つぶしU
 カソリック宣教師の、優越感蔓延の本です。いかに、フロイスが、「日本人は勤勉で知的な民族である。」と書こうとも、言葉の端々から、「このサルどもめ!」という匂いがプンプンと漂ってきます。  ただ、日本人が知っている(と思っている)室町安土桃山時代を、別の視点から見させてくれます。この時代の風俗を、西洋のの視点から説明してくれているので、おもしろいし、興味深いものです。我々日本人が当たり前として見過ごしていた室町安土桃山時代の風俗を改めて認識させてくれます。  問題は、これを歴史書としていいかどうかなのです。歴史の資料としてはかまいませんが、これを歴史書とするには問題があると思います。  私のような、年よりが暇つぶしにこれを読むのはかまいません(私は、実際暇つぶしの時に読んでいるので全12巻読み終えるのはいつかわかりません。)が、若い勉学中の方は、よりまともな歴史書を読むことをお勧めします。(はっきりいいますと、全体の基調は、「異教徒は非業の死を遂げて当たり前」、「クリスチャンは神に守られ、たとえ死んでも、それは神に嘉せられてゼウスの意志によって恩寵を受け天国に参らせられる。」という論調です。)まともに、読む本ではありません。くれぐれもこの本で歴史の勉強をしようなどとは思われませんように。  ただ、この本を完訳された翻訳者の方々の努力は刮目すべきものです。この訳業によって、我々のような、語学に稚拙な者でも、中世の西洋人の考え方及び当時の世相風俗がわかるのですから。まともな、原稿がない状況で、それを、丹念に収集し、かつ、まとめ上げて翻訳するということは、尋常な努力ではなせなかったと思います。その点はすばらしいと思いますし、このような本は滅多に出てこないと思います。絶版にならないうちに買っておくこと(たとえ今すぐ読まないとしても)をお勧めします。
フロイスってすごい。
 歴史に詳しい方には敢えてお伝えすることはありませんが、
私のようにルイス・フロイスといえば、信長に会いキリスト教の
布教をした人、という程度の知識の方で、結構歴史好きなら
本作、本シリーズはかなりお薦めです。フロイスにこれだけの
著作があったことに驚き、また当時の日本をフロイスの視点から

描かれた内容はかなり楽しめました。歴史的な資料としても価値が
あるそうですし、知的欲求がある方は買いです。お薦め!


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク