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[ 新書 ]
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修復家だけが知る名画の真実 (プレイブックス・インテリジェンス)
・吉村 絵美留
【青春出版社】
発売日: 2004-01
参考価格: 788 円(税込)
販売価格: 788 円(税込)
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・吉村 絵美留
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カスタマー平均評価: 5
修復家から見た絵画の本 修復家の仕事内容や仕事を通して気付いたこと、などを紹介した本。修復家のことがよくわかった。初学者にとっても読みやすい。
知らない世界 絵画を伝承するために、いかに修復家の存在が大きいか初めて知りました。
修復の過程で、絵画の歴史が紐解ける様子など非常に興味がそそられます。
修復家の皆様に感謝です。
画家は感性だけの生き物ではないのです 修復技術のめざましい発展によって、ルネサンスの名画(ミケランジェロ「最後の審判」、レオナルド「最後の晩餐」等…。近年まで、かなり荒く違う絵になってしまう程の加筆修復がなされていました)を、画家オリジナルの絵画として楽しむことができる、幸せな時代に私達は生きています。
本書は、画家がどんなに綿密な計画を立てて絵を描いているか、等とても興味深く書かれています。修復前で、しかも印刷状態の悪い昔の画集などを観て「昔の油絵って茶色っぽいなぁ」と思っているような人には、眼からウロコな情報も満載です。
でも、画家の意思によって(重ね塗りなどによって)葬られた部分というのは、希少価値の為だけに、他人が覗き見て良いものなのか、少し疑問が残ります。勿論、この方は修復家という立場上、また遺族や持ち主の同意の上の話ですから、当然の行為ではあります。しかし絵を観る時に、「なぜこの瞬間で画家の筆は終わりとされたのか」と、画家のメッセージに想いを馳せることは、下地が何かを知るよりも、より深く絵を理解することに繋がると、私は思います。
修復家の眼、という冷静沈着な内容かと思ったら、最後の「贋作」に言及する部分は、著者の絵画への強い愛情が伝わってきて、同じ想いを共有できました。
絵を見るのも描くのも好きな人には超お薦めです。 面白い!楽しい!ありがちな個人の意見では無く、修復を通じて科学的に分析された結果を体験談として非常に判りやすく書かれています。絵画への愛情を感じるし、読書が苦手な私でも一気に読んでしまいました。絵画の面白さに触発されて美術館巡りが加速、20年振りに絵描きも再開してしまいました。
絵画の裏話 名画の修復のニュースなどがあると子供の頃から不思議でした。ぼろぼろの絵が美しい色彩によみがえるなんて!この本を読んで子ども時代からのなぞが解けました。科学に裏打ちされた技術にホッとした素人ですが、なにより著者が修復を通して知った作製過程の裏話、画家の描き方から推察される人柄などがとても興味深い。子供の頃見たコローのうっそうとした森の絵は、もしかすると描かれた頃はもっと違う色彩だったのでは・・・などと思いを馳せるのです。ルオーの絵の修復の苦労話も彼の荒荒しいタッチの絵からは想像もつかぬお話で面白かったです。美術館に美しく展示される絵画の裏や底や表面にこんな苦労とドラマがあるなんて。色々な面で面白い一冊です。
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[ 文庫 ]
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FISH OR DIE (角川文庫)
・奥田 民生
【角川書店】
発売日: 1999-05
参考価格: 700 円(税込)
販売価格:
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・奥田 民生
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カスタマー平均評価: 5
民生さん本の中では・・・・・ 2003年3月時点で発売されている既刊本の中では 一番民生さんの事が良くわかる本だと思います。 だって基本的に民生さんが語っている本だから。 でも、まぁ、良くわかると言ってもその時点での民生 さんの言葉だから今はどうかは皆さんの感じるままに。 とりあえず、現時点での既刊本の中では一番好きだよ。
やっぱりかこいい 奥田ファンなら、誰もがみるべし。広瀬香美との対談など、なんで?? とかなり不思議だが面白い。ミスチルとの話やマニ〜〜の話やかなり深く話してると思う。 結婚秘話も少し寂しいと思いつつ面白い。結婚についてあまり大きく語ってないからこそこの本には結構詳しく書いてあって面白かった。 民生のライブに無性に行きたくなってきた!!
民生ファンは読みましょう。 その才能ゆえに焦らず、着実とアーティストとしてのレベルアップを図っている奥田民生。そんな彼が、ユニコーン解散後から「さすらい」発売あたりまでの対談を収録した一冊。どうでもいいことをずっと書いています。彼がいかに音楽生活を楽しんでいるかがわかる本です。民生ファンじゃないとこの本はよみづらいし価値もわかってもらえないと思いますので、民生ファンだけにおすすめしたいと思います。
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[ 文庫 ]
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20世紀美術 (ちくま学芸文庫)
・高階 秀爾
【筑摩書房】
発売日: 1993-04
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・高階 秀爾
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カスタマー平均評価: 5
純粋さの追求が抽象と幻想に向かう 自分はカンディンスキーの絵画が妙に好きなのだが、20世紀美術といえば、いわく難解というのが相場で、しかしこの著書を読み込めば、その営為は決して難解さのための難解さではないこと、現代美術とは、ある種の純粋さを追求しようとする行為が、いつだって重層的である現実の一側面を捉え切ったときに極度に抽象的に、あるいは極度に幻想的になっていく結果として表象していることが了解できる。音楽にたとえてみれば、パンクやハードコアパンク、ジャーマンロックなどのラウドな音楽が野蛮に響くだけかえって純粋で優しくて知的でもありえる、といった感覚に似ている。
構成は序章の後に「オブジェとイマージュ」「構成と表現」「新しい伝統」「今日の諸潮流」終章、と続いていて、各個人・各流派の狙っていた表現の意図が、先行する流派と同時並存する流派とのせめぎあいでどんな風に生まれ、実践され、変容していくかをわかりやすく跡付けてくれる。その経過では、美術界内の影響だけではなく、科学や技術の変化や、社会生活の変化、国内情勢の変化や国家間の関係の変化にも影響を受けていく。
読み進めていくと気づくのは、20世紀美術の新技法は、大きな問いかけがなされた際の切り返しとして生成し、実行されたということだ。根源的問いかけは芸術家の外部から発せられることもあれば、芸術家の内部で生まれることもあり、時代が経過していくにつれて、そんなもともとの問いかけの声が小さくなっていくのが今に至る20世紀美術史のモチーフなのではないか。現代美術のわかりにくさは、ここにあるのだと思う。
その問いかけの内実について詳しく明らかにするのは今の自分には難しいが、生きていくこと、生きていることの実質はなにか、といった域にまで達する深さを持ったものだっただろう。その声を途絶えさせたのは「生産性の政治学」でもあり、この類の書籍を読んでいると自分の周りに強く感じる、根源的に問うことを無効にするハビトゥス、イデオロギーなのだと思う。
岡本太郎の著作と一緒に読みたい一冊。
ピカソが身近になった わたしには、ピカソの描く女性が綺麗だと思えませんでした。描かれた正面向きの両眼の間には、横向きの鼻。その下には斜めにゆがんだ口。しかも眼も鼻も顔の輪郭からはみだしているではありませんか。こんな絵が何億円単位で売買されているなんて、世の中おかしいのではないか。「ピカソはいい」なんて言っている人は、美術評論家が素晴らしいと言っているから付和雷同しているだけなんじゃないか、と本気で考えていました。 そんなわたしに、「どうしてピカソはこういう女性像を描いたのか」を教えてくれたのが本書、「20世紀美術」です。ピカソの絵画に対する考え方も分かりました。しかも、その考え方がとても論理的なことに驚きました。 この本では、ピカソも含め、19世紀後半に活躍したモネやセザンヌ、また、マティス、カンディンスキー、モディリアニ、クレーなど多くの画家が、それぞれどういう考え方を持って、作品の制作にあたっていたかが分かります。今世紀美術の大きな流れもつかめた気がします。今では、ピカソをはじめ、20世紀の芸術家の作品がとても好きになりました。この本には感謝しています。
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[ 文庫 ]
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太宰治全集〈2〉 (ちくま文庫)
・太宰 治
【筑摩書房】
発売日: 1988-09
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
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・太宰 治
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カスタマー平均評価: 4
太宰のものだけど、星四つ、かな? この本に収められた作品は太宰が自殺未遂事件を起こし、その他日常生活も最も乱れていた頃の作品である。しかし、これを読んでいると、太宰の心の叫びが伝わってくるようである。釈迦は四つの苦を知ったが、そのうちの一つ、『生くることの苦しみ』が、例えば『HUMAN LOST』だとか、『二十世紀旗手』から伝わってくる。
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[ 文庫 ]
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宮沢賢治全集 (7) (ちくま文庫)
・宮沢 賢治
【筑摩書房】
発売日: 1985-12
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・宮沢 賢治
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カスタマー平均評価: 4.5
「おっかさんは、ぼくをゆるして下さるだらうか。」 カンパネルラの幼くもかなしい懐疑の言葉がいつまでも胸に残る。そして決定的な「誰だって、ほんたうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思ふ。」この場面から、夢が醒めていくあの美しい終景へと繋がっていく。
私にはこの終景と、映画『ブレードランナー』の終景近く、死の直前のレプリカント「ロイ」のモノローグが重なって見える。「お前ら人間には信じられぬものをおれは見てきた。オリオン座の近くで燃えた宇宙船やタンホイザー・ゲートのオーロラ。そういう思い出もやがて消える。時がくれば涙のように雨のように。その時が来た」。映画史上おそらく最も感動的なモノローグだ(マーク・ローランズ)。
「どこまでもどこまでも僕たち一緒に行かう。」ジョバンニが深い悲しみのなかで繰り返す言葉だが、初手からこの物語を色濃く染める泣き濡れたような悲しみの語調を誤解してはならない。原初の「別れ」が、この世のあれやこれやが、孤絶した存在と存在とが、悲しいのではない。「しあはせ」には必然的に「かなしみ」が伴う、そこにうっすらと懐疑の影がさしているということが「しあはせ」であることの証しなのだ(でなければ、ただの脳天気なハッピーになってしまう)。賢治はここに、もうひとつ別の「かなしみ」を発見しているのだと思う。それにしてもカンパネルラが許しを請うその「おっかさん」は息子の行ないをどう抱きしめればいいのだろう。
童話だけどすごいリアリティ 「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」など、宮沢賢治の有名な童話が収録されています。特に印象的だったのが「フランドン農学校の豚」。知性を持ち、人間の言葉を話せる豚が屠殺されるまでの過程を、豚の独白という形で綴った童話です。撲殺同意書に調印させようとする校長とそれを拒む豚の問答は、ぞっとするほど緊迫していてリアリティがあります。
人の幸(さいわい)について追い求め続けた宮沢賢治がいる。 宮沢賢治の代表作をひとつだけ選べと問われたら、迷った挙句、「銀河鉄道の夜」に落ち着くのではなかろうか。
気がつくと列車に乗っている夢のようなシーン。このシーンは物語の最後におとずれるカムパネルラの最期、そこからつながっている。不思議な循環。
全体がジョバンニの視点で綴られていて、カムパネルラは別人物として描かれているが、ジョバンニとカムパネルラは同一人物の別人格のように思えてくる。
クライマックスのあと、エンディングが淡々としているのも、カムパネルラがジョバンニと合一したのであれば意外ではないかもしれない。
何度も書き直された「銀河鉄道の夜」、宮沢賢治は自身が視た夢を忠実に綴ろうとしたのではなかろうか。
「銀河鉄道の夜」で泣けない大人になってしまった? 夏休みシーズンは、どの書店にも読書感想文向けコーナーが。
それに触発されてか、ふと気が向いて、読んでみたくなった。
童話集のこの1冊、
子どもは子どもなりに、大人は大人なりに、宮沢作品に触れるのに適しており、
更に銀河鉄道の夜の「異稿」が作品として読める希少なおまけつき。宮沢研究の入門にもよいだろう。
個人的に。収録作には未読・既読が混在していたが、
未読の、傑作で名高い「銀河鉄道の夜」にしみじみ感動できない自分が、
話の筋より悲しかった。
「銀河鉄道の夜」、決定稿と3つの異稿 全集7に収められているのは、「なめとこ山の熊」「フランドル農学校の豚」「ポラーノの広場」「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」など全15篇。 いくつかの作品には「異稿」が併載されていますが、一番面白いのは「銀河鉄道」の「異稿」3種ではないかと思います。賢治の代表作とされる「銀河鉄道」のために残された原稿83枚を読み込み、決定稿に至るまでを時間を追って紹介しています。賢治は「銀河鉄道」で何を書きたかったのか? 決定稿で削られた部分を読むことで、少なくとも私の場合は、かなり明確化できたように思います。今更ながら、傑作なのだ、と実感できました。 ついでにこちらの全集(10巻)の構成を記しておきますと、1〜4が詩集、5〜8が童話、9は書簡、10がノート・手帳・その他、です。「春と修羅」(「無声慟哭」を含む)は1巻、「疾中」は2巻、「注文の多い料理店」「グスコーブドリの伝記」は8巻、「雨ニモマケズ手帳」と「農民芸術概論」は10巻、にそれぞれ収められています。
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[ 文庫 ]
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ワイルド・ウインター―ブランキー・ジェット・シティインタビュー集 (双葉文庫)
・高尾 知之
【双葉社】
発売日: 2001-08
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格:
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・高尾 知之
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カスタマー平均評価: 5
作者の礼賛姿勢が鼻につく 作者は彼らの友人(というか心酔者)らしく、とくに何でもないコメントに対して「あんたやっぱり素晴らしい人間だわ…」等とやたら彼ら(特にベンジー)を礼賛しまくっているのが、辟易した。そんな礼賛に対して気をよくしたのかかなり、いろいろなことを話しているので、彼らに興味がある人は読んで損はないと思う。ただ、私のように彼らの音楽のみを客観的に聴いていて礼賛者でも心酔者でもない人は、作者の彼らに対するコメントは提灯持ちライター的なものなので失笑した。あと作者自身がドラッグをやっていることを語っているくだり等は、ブランキーになりたいけどなれない意気がったガキのジレンマのようで、読んでいて不快だった。
ブランキー好きなら絶対読むべき 本当良いバンドだったんだな?ブランキーメンバーがさらに好きになりました
やんちゃだな?? インタビュー集という扱いになってますが、「アルバムが?」、「ツアーの内容が」、「解散が…」といった内容より、ブランキーの3人、マネージャーのジュニアさん、この本のライターの高尾さんの日常生活をメインに、それを面白おかしく書いた本になっています。
ブランキーはクールで怖いイメージがありますが、読んでたら、ゲラゲラ笑っちゃいましたよ。殺し屋みたいな、照ちゃんはかなり天然だし、達也さんはああみえて意外とビビリだし、ベンジーは、神経質そうな感じがするけど、結構前向きで、大雑把だったり。ブランキーの以外な一面がびっしり詰まった本です。
あと、彼等の私服姿も結構載ってあって、まぁ、「これはちょっと…」というのもありますが、かなりカッコイイですね。ロック系のファッションが好きな人は、ファッション誌としても良いできでは。実際、私もお手本にしました。
ブランキーのファンでまだ読んだことがないのなら、早く読んだほううがいいぜ!!
本当の自由がここにある 誰しも自分のライフスタイルにそれなりの理想を持って生きてる訳ですが
本書はブランキージェットシティ(以下BJC)のファンクラブの会報の為のインタビューを通して
メンバー3人の飾らないのに最大限に大胆なライフスタイルを感じられるミラクルな一冊です。
もう、インタビューと言う名の物語です。
ファン以外にも本が好きな人なら是非とも読んで欲しい。
なぜなら
下手な小説以上に情景が浮かび、目茶苦茶で、ピュアで、キラキラしているからです。
そしてゲラゲラ笑いながら読んでいくうちにBJCの3人は、誰もがうらやむ形に見えない「大切なもの」をそれぞれに持ってる事に我々は気付かされます。
それは旅行雑誌の外国の街並みの写真を見て「いいな」と思うそれに似ています。
読むなら解散ギリギリまでのインタビューが新たに追加された文庫版をオススメします。
こんな本があったなんて この本の存在自体知りませんでした。めちゃくちゃ読みごたえあります。92年からのインタビューなので本当にみなさん若いですね。色々な場所でのエピソードが笑えます。好きな方は是非!
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[ 新書 ]
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九龍妖魔學園紀 メイキングブック
【コーエー】
発売日: 2005-07-01
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
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カスタマー平均評価: 4.5
いやー笑った笑った 今井監督が声優さんたちと共に九龍をプレイしながらの座談会。
九龍の元ネタ(書籍、映画)、専門用語が分かるのも嬉しいですが、
やっぱりどうしてああいうユニークなゲームができたか、それぞれの
観点から語られるのが楽しいです。
笑えたのは白岐役の声優さんががつがつお菓子やご飯食べてたり
坪井さんという声優さんが東京魔人?から一貫してオカマ役をやらされ
悲嘆したエピソードです。(「そのときの監督への泣き言は大変
面白いのでぜひご覧アレ」)
それと。取手をバスケットボールで倒す今井監督は鬼ですね。
その情熱に【愛】入力 ずっとずっと発売を楽しみにしていてこの間ようやく手に入れました。 内容はというと、関係者が寄り集まってそこで監督がプレイしつつ、あれこれ裏話や思い出話に花を咲かせる座談会。 それを自分が眺めてる(読んでる?)という感じ。 結構厚くて読むの時間かかりそうだなー。 と思ったらあら不思議。 あっという間に読破してしまいました。 開発者インタビュー等は雑誌でよくあったりしますが、ここまでディープに、しかも 分かる人にしか分からない会話のみを商業本にする心意気に乾杯!! ネタバレ満載なので、プレイ後に読みつつ「そうそう!」とか 「えーっそうだったの!?」とかツッコミいれつつ読むのが1番理想的かと思いますが、 少しでもゲームに心惹かれる要素を自分の中に発見した人なら、ご一読あれ。 ゲーム自体にも凄く愛情を感じましたが、製作者側がここまで愛をそそいでるんだーとわかっってうれしかったので、 私も惜しまず【愛】の入力返し。 ただ・・・あんな良質紙使わなくてもいいからもっと値段を安くして九龍を好きな皆に読んでもらいたい。 ちとお値段が張るのでその分私的にはマイナス壱☆なのです。
レビュー 監督自らゲームをプレイして開発当時の思い出話や、細かい設定の説明などを行っています。 監督と一部の声優さんの座談会+プレイ日記のような形で話を進めていくので、まだゲームをプレイしていない人にはお勧めは出来ませんが、監督や開発スタッフの九龍に対する愛情がよく解る本なので九龍妖魔学園紀が好きな方にはぜひお勧めです。
九龍関係者による座談会 ノベルスサイズなのを見落としていて、探すのに苦労しました……! というわけで、ずっと楽しみにしていました。メイキングブックです。 内容は今井監督が九龍のゲームを進ませつつ行われる座談会形式のもので、インタビュアーの方のほかにも、たくさんの九龍関係者の方が参加していらっしゃいます。(因みに他メンツは墨木・JADE役の関口英司さん、八千穂役の今泉文乃さん、神鳳役の川鍋雅樹さん、白岐役の永迫舞さん、音楽の新田高史さん、シナリオのかわさき暁さん、キャラデの齋藤晋さん、グラフィックの粕井良子さん、アトラスの山尾和浩さんでした)ゲーム製作中のお話やキャラクターの名前の由来等の他にも、遺跡内の仕掛とそれに関わる記紀神話の内容など興味深い話がたくさんされていて(50時間ぶっ続けということで、テンションが時々おかしいですが・笑)とても面白かったです。(匂わす程度に九龍次回作についても……?) こうして監督がプレイされている姿なんて滅多に見られないものですし、それだけでも珍しいものを見て(読んで、ですね)いるなあ、と妙に楽しんでしまいました。書き下ろし(多分)の各話扉絵にも注目です。 また、特殊用語や参考の他、魔人ネタも多々含まれますが、注釈がついているので安心して読めるだろうと思います。 ただし、ゲームと同時進行で各話毎に面白おかしく(?)ツッコミや解説が入りますので、未プレイの方やクリアされていない方は注意が必要です。
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[ 文庫 ]
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中島敦全集〈2〉 (ちくま文庫)
・中島 敦
【筑摩書房】
発売日: 1993-03
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
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・中島 敦
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カスタマー平均評価: 5
印象的だったのは「悟浄歎異」 特に印象的だったのは「悟浄歎異」。西遊記を題材にした小説です。沙悟浄が孫悟空や三蔵法師の人物について語るという形式が採られています。何も考えていないようでありながら思索を行動にまで昇華させた悟空と、どこまでも内に内に思索を深めていく三蔵の対比は見事としか言いようがありません。そして、全くの対極にあるふたりが、人生を必然であり自由であると考える、その一点においてのみ一致しているという面白さ。小説というのは人物をここまで表現できるのかと思い知らされるような作品です。
必読! 学生時代、臆病な自尊心に共感を寄せ、才能溢れる李徴に自己を重ねながらも、それが僭越ではないだろうかと悩みに悩んだ方は多いのではないでしょうか。 中島敦の作品には、この“弱気”や“恐れ”といったものが常に暗い影を落としています。 哲学に溺れた結果、それに対する不信感を持つに至った悟浄、自己卑下のもとでいじけた生活を送る三造など、李徴の他にも魅力的な人物は尽きません。主人公に共感つつ、絶望しつつ、南洋からの手紙には心温まりつつ、中島敦の非凡さに圧倒される全集です。
文庫本3冊で全作品が読めるのでぜひ買って欲しい この巻に収録されているのは、前半が以下の小説群。
・わが西遊記
・南洋を題材とした短編群
・古俗
これは、「盈虚」「衛の荘公」「牛人」「魯の叔孫豹」という中国短編歴史小説群
後半は、彼の日記と書簡。
全集で読む愉しみ2 1に引き続き、他文庫に収録されていない作品の魅力を述べたい。 まず、特に自意識をもてあます読者に。’過去帳’に分類された「かめれおん日記」を読めば、元気が出て、あるいは更に悩んで突き抜けられる。後に文学史に名を残す文豪でさえ、世に出る前は、表向き淡々と書いていても、内心こんなに鬱屈していたのだ。 「狼疾記」は「かめれおん日記」と主人公、背景は同じだが、読後感は爽やかだ。皆に馬鹿にされる事務員のM氏にも矜持があり、借り物でない哲学がある。それを見出し、尊重する主人公には柔らかな感性がある。主人公が久しぶりの酒で独りくだを巻くところでは、読者の憂さもさっぱり晴れる。「狼疾記」のみなら岩波文庫にもあるが、二作はセット。「かめれおん日記」の孤独と憂愁に会ってこその快感だろう。 他、どうも怪しいが、どこか愛嬌のある老人との交流を描いて、味のある’南島譚’の「鶏」もはずせない。 書簡Tは、はじめミステリアスでついそそられ、次いで作家未満の悲しみに打たれ、やがて南洋から家族を気遣い、「土民を愛する」姿にほのぼのとする。 書簡Uは、幼い息子たちに宛てた南洋からの葉書と手紙と集めたもので、作家没直後から児童書とする企画があったほどである。 尚、他文庫にも所収の「わが西遊記」が持つ興趣は、私が言うまでもない。
苦しみを軽みに 「我が西遊記」が一番読ませる。おなじみ河童の沙悟浄がえらく哲学的なのには笑いを誘うが、彼をしてうんうんと悩み苦しめるのはそのまま中島敦自身が日々感じていた苦しみである。中島文学は、ひとつのテーマを様々のヴァリエーションで現したものであると思われるが、これは軽みやおかしみで仕上げてあり最高の作品のひとつといえよう。
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[ 新書 ]
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アウトサイダー・アート (光文社新書)
・服部 正
【光文社】
発売日: 2003-09-17
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
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・服部 正
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カスタマー平均評価: 3
差別とは? アウトサイダーアートには多く、障害者の方の作品が含まれる。それゆえこの言葉に差別的なものを感じる人も少なくない、として、著者はその誤解をとくためにかなりの頁を費やしている。また、めくら等かつて日本で使われていた言葉の差別にも言及しこれを戒めている。正規の美術教育とは無縁のところに発生する作品を指す言葉であり美術界に対してのアウトサイダーであるていう説明は現状をよく説明していると思う。だが、文中、取り上げられる自閉症の青年がその障害ゆえ先頭の座席に座れるまで何時間でもバスをやり過ごす事を指して「エレガント」と評するなど、当事者や家族の気持ちをまるで考えていない文章が散見される。障害ゆえに生じる他者との差異を「アートとして見ればカッコイイ」と言い切る著者に現場との著しい解離を感じる。
アウトサイダー・アート アウトサイダー・アートとは、通常に言われる アート(芸術)とどう違うかが解る。
アウトサイダー・アートの観賞の仕方、楽しみ方が書かれている。
包摂概念が曖昧かつ凡庸かつ安易 アウトサイダーという概念の命名に政治的不当性が感じられる。
精神的障害者の携わる芸術がなぜアウトサイダー・アートなのか?
精神的健常者はインサイダーで、そうでない者を不当に排除する命名法である。
こと芸術と精神という本来切り離せない二項にかかわることだけに、精神的障害者芸術をアウトサイダー・アートとして紹介する著者の姿勢は英語圏での命名法の受け売りで、情けないほど安易で凡庸である。独自の概念を提案してほしかった。
わたしは本書のこの安易さに対して断固反対したい。芸術ほど安易さと無縁の領域はないはずだからである。
興味を引くテーマだが 光文社新書は内容の荒い本が多いと言われますが これについても、さもありなんです。 精神病患者への著者のフィールドワークなどをつぶさに見れば、 著者のアウトサイダー・アートとモダンアート両方に対する 多分の幻想と偏見によって書かれた本、 というのが素人目にも明確でした。 疑って読むのが賢明ですよ。
素人をやさしく案内してくれた本 アウトサイダーアートって何という説明が少々、それが、どのような人たちの、どんな尽力で確立していったか?という歴史・人物の紹介、そして作品紹介からなります。歴史・人物の紹介が、半分ぐらいを占めてます。カラーの口絵も少々あり、絵画やオブジェそのものも、ある程度鑑賞できるようになってます。白黒のものもあり、「カラーでみたい!」ものも、かなり、ありました。美術館に来いということでしょうか?筆者が、美術館員さんのためか、初心者にも、やさしく丁寧に説明してくれる本でした。専門用語もなく、読みやすい本でした。
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[ 文庫 ]
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イコノロジー研究〈上〉 (ちくま学芸文庫)
・エルヴィン パノフスキー
【筑摩書房】
発売日: 2002-11
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
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・エルヴィン パノフスキー ・Erwin Panofsky
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カスタマー平均評価: 4
話題のイノコロジーを理解できる。 最近では絵画を見るのにも感覚だけでなく、理解することでより絵の見
方が深まるという考え方が一般的になりました。こうしたことからか
”絵画の見かた”という本が多く出されています。イタリア美術関係の
知識を得たいと色々物色して読んでいると必ず、パノフスキーのイコノ
ロジー研究が参考資料としてあげられています。日本の学者の本で見た
解釈の大本はパノフスキーだったのか、と感じさせるところが多々あり
ました。
パノフスキーは難解なイコノロジーを多少一般向けにこの本を出したよ
うです。序論で氏のイコノロジーの理論を理解しやすく解説してくれて
います。
本論では、”盲目のクビド”や”時の翁”の多くの事例からイコノロジ
ーとしての見方を示してくれています。また、ルネッサンスにおける新
プラトン主義の意味をミケランジェロとの関係で解析するなど、イタリ
ア美術の鑑賞、理解にはイコノロジーという学問によるところが大であ
ると認識させるに十分な充実した内容です。
ルネッサンスからバロックにかけてのイタリア絵画では、何事にも寓意
がこめられているといわれますが、それを読み解くにはこうした学問的
成果が大きな意味を持っていると思います。
モノクロですが図版も多く挿入され論点の理解を助けてくれます。
ただ、素人には、背景となる知識がないので、なかなか本当の理解には
高い壁です。
入門書ではないのでご注意 基本的な理論は「序論」のみで、あとは実践の結果についての記述がメインなので、理論に基づくパノフスキーの思考過程を追いかけながら読み込まないと、「へえー、そうなんだ」で終わってしまいます。ある程度の基礎知識と、読み込むための時間と根気は必要かと。
イコノロジー 『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(著)に代表されるように、絵画のモチーフやテーマの裏に隠された意味を探る、といったある意味ミステリー的な趣向によって「イコノロジー」という単語がより日常に近いレベルで登場するようになったのは、なんとなく面白い現象な気がします。 著者、エルヴィン・パノフスキー(Erwin Panofsky 1892-1968)はイコノロジーの生みの親とされるアビ・ヴァールブルク(Abi Warburg 1866-1929)の研究を継承し、その発展の立役者として知られているとのこと。 パノフスキー氏のこの著書は、一般的な読者を対象にしたものということで、有名な作品や図像に絞って丁寧な解説が加えられています。特に氏のイコノロジー自体を解説した「序論」は、体系的にイコノロジーを理解するのにうってつけの内容となっています。 改めてここに記すまでもありませんが、作品の意味・内容を扱う上での手法として【第一段階:自然的主題】、【第二段階:伝習的主題】、【第三段階:内的意味・内容】という三段階の解釈はとても論理的で理解し易いものがあります。氏の「帽子を取って挨拶する紳士」というとても日常的なモチーフを、この三段階の解釈で説明する下りは一読の価値があります。 どちらかと言えば、美術作品に隠された謎があってそれを推理する、といった理解の方が幅を利かせている感もありますが、氏の唱えるイコノロジーとは作品の意味・内容を理解する上での視点、あるいは姿勢を述べたものであることが、この著書からは感じられました。 また鎌を担いだ老人として表される「時の翁」(Old Father Time)や「盲目のクピド」(Blind Cupid)などの成り立ちからは、単なる美術解説書などでは得られない知的興奮が味わえます。
イコノロジーそれは宇宙です この本は内容もあまり確かめもせず、タイトルのみで購入した本でしたが、内容も面白く私のお気に入りの本になってしまいました。 図像があらわしている「動き」を、何を意味しているのか? を読み解くためにいろいろな文献を漁りその図像の題材を考察するのがイコノロジーです。 著者の研究題材は多岐にわたり、いろいろな見方があるのだなと感心させられます。 イコノロジーを齧ってみたいと思っている方は、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
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