新書と文庫本の専門店です。Amazon売上ランキング順にレビュー付き!

新書☆文庫ランキング

1,500円以上で送料無料! ※一部大型商品を除く     カートをみる |  ヘルプ
文学・評論
思想・人文
政治・社会
歴史
地理 ビジネス・経済 科学・テクノロジー アート エンターテイメント ヤングアダルト ノンフィクション 新書・文庫 全般
 

政治・社会

アイテム一覧
181 182 183 184 185 186 187 188 189 190
地球持続の技術 (岩波新書) 革命について (ちくま学芸文庫) 感じない男 (ちくま新書) 李登輝学校の教え (小学館文庫) なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由 世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書) 権利のための闘争 (岩波文庫) 拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか (中公新書) アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)
地球持続の技術 (岩波新書) 革命について (ちくま学芸文庫.. 感じない男 (ちくま新書) 李登輝学校の教え (小学館文庫.. なぜ日本にはいい男がいないのか.. 世界がわかる宗教社会学入門 (.. 著作権とは何か―文化と創造のゆ.. 権利のための闘争 (岩波文庫) 拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカ.. アメリカ 最強のエリート教育 ..

  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29 
19 / 50


地球持続の技術 (岩波新書)

[ 新書 ]
地球持続の技術 (岩波新書)

・小宮山 宏
【岩波書店】
発売日: 1999-12
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
地球持続の技術 (岩波新書)
小宮山 宏
カスタマー平均評価:  5
環境問題→この本から読むべき!(ゴア以上)
まずはぜひ読んでもらいたい! 1999年が初版であるが、今こそ読むべき本である。というか、初版当時に読んでいれば、この8年近くの間、もっと違う行動ができたかもしれない。世の中で「環境問題」とか「地球温暖化」と言うけれど、これに対して我々が何が出来るのか、何をする必要があるのかについては、断片的であったり、結論的(するべきことのみが決まっている)であったりして、その行動が何をどう改善しているのか(改善する可能性があるのか)については、一般的にはあまり具体的に語られていないように思う(ゴミの捨て方だって、きちんと分別しているようで、実際にはどのあとの処理についてのきちんとした知識は無いのだ)。そういった点をこの本は細かく丁寧に解説し、何をすることが何を改善してゆくことになるのかを示してくれている。 きちんとした理解無しに、いわゆる「環境的な行動」をとることは逆に環境悪化に繋がる可能性もあるのだということを示しつつ、独りよがりにならず、皆が知恵を出し合って現状についての理解やとるべき行動についての情報共有や議論を進めることが重要であると語る本書は、地球のことを考える第一歩として読むべきものであると思う。小学生とかにきちんと読ませたい。いや、本当に勉強になりました。
行動するためのビジョン
今のペースで人口が増え、エネルギー消費が拡大し続ければ、やがて化石燃料や天然資源が枯渇し、大気中の二酸化炭素の濃度が上昇する。環境が破壊され、地球に人類が住めなくなる。そんなシナリオを耳にし、環境問題に興味を持つ人は多いだろう。しかし、本当のところ問題がどれほど大きいのかつかめないため、行動に二の足を踏む人が多いのが実情だろう。 行動には明確なビジョンが必要である。 環境問題の理解とその対策を考えるには、データに基づいた判断、科学的な視点が欠かせない。その上で、50年後を見据えた大きなビジョンが必要となる。 本書は2050年に向けたビジョンを与えてくれる。環境問題の核心を掴みたい人にとって格好の入門書である。科学者、技術者に読んで欲しい。研究や技術開発には大きなビジョンが必要であり、科学者の先輩から明確なメッセージを受け取ることができる。科学と関係ない職業の人にもお勧めだ。著者は、できる限り専門用語を使わずに説明するのが得意である。分量もコンパクトで、何をどうすべきかの議論を受け取れる。各論を寄せ集めた環境問題の入門書とは明確に異なる。まずは多くの人に読んで、議論の原点として、著者の提唱する「ビジョン2050」を一考して欲しい。
地球環境問題に対する知識が、定量的で簡潔にまとめられている素晴らしい新書
 地球環境問題に対する知識が、このように定量的に整理されて簡潔にまとめられている本は恐らく今までにはなかったと思う。なにより価値があるのは、この問題について、このようなまとめを可能にしている著者の思想である。特にこれから地球環境問題について勉強しようと思っている若い人は、是非この本から著者の思想を汲み取り、対象の範囲と精度をたかめていってほしいと思います。
環境問題の目指すべき方向性を教えてくれる好著
地球環境問題、特にエネルギー問題をエネルギー保存則などの
基本的物理理論により一般向けに分かりやすく解説した本です。
身近な事例を使っての説明が多く、わが身を振り返り、考えさせられる部分が多々あります。
特に、人間によるエネルギー消費が分野別にどうなっているかを解説した部分では
素材産業に比べ組立て産業のエネルギー消費が意外に少ないことや、
全エネルギー消費に占める自家用車の割合がかなり高く、物理的には非常に無駄が多いことなど、
結構目から鱗が落ちます。
また、現状のエネルギー効率によって、リサイクルや省エネが無駄であるという論にも組せず、
理論的限界を見据えて、追求すべき技術課題を的確に示している点など、
長期的ビジョンに立った、目指すべき方向性を見事に示してくれます。

後はこのビジョンに沿った技術革新によって、2050年には経済活動がどうなるのか、
経済学者による検証に期待したいと思います。
資源問題の基本的な考え方が身につく。
 エネルギー資源の代表格・石油は、今世紀中に枯渇するとされている。こうしたエネルギー資源問題への対策には一般的に、[1]エネルギーをむやみに使わず節約する(省エネルギー)、[2]同じ量のエネルギーを使うにしても、より効率よく使う(エネルギーの高効率化)、[3]太陽光などのクリーンなエネルギーを使う(新エネルギー開発)、といったことが考えられる。
 この本でおもに扱われているのは2番目の、エネルギーをいまよりもっと効率よく活かす技術だ。いまの人間活動には、まだまだエネルギーを効率よく使う余地が多くあるという。たとえば自動車。二酸化炭素排出の大きな要因となっている自動車ではあるが、理論的にいえばなんと燃料いっさいなしで走ることができるのだそうだ!(タイヤ・道路間の摩擦で生まれる熱を車の発進時に使えば、燃料は要らなくなるという)。

 人間活動を各作業ごとに区分けして比で表すとすると、燃焼、還元は1000、吸熱、発熱反応は100、蒸発、凝縮、膨張は10、融解、凝固、加熱、冷却、分離は1、輸送、形成は0になるという(熱燃焼を100とする)。この数値を知っておけば、自分を含めた社会がしている行為がどのくらいのエネルギーを使っているかを考えることもできる。実体の掴みづらいエネルギーというものを数値として計算できるようになるので、たとえば「リサイクルはエネルギーの無駄づかい」といった話も誤解であることがよく理解できるようになる。

 エネルギー問題の基本的な考え方がしっかりと身につく本だ。知っているようで知らなかったことが多いと気付かされる。数字の話もけっこう多く出てくるけれど、どれも無駄な情報はない。逆にこれらの基本的数値を把握しておけば、環境の時代を生きていく上でなにかと優位に立つことができるだろう。とくに、これから素材や製品の技術開発を目指すような方や、環境問題をビジネスチャンスとお考えの方には格好の入門書になると思う。


革命について (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
革命について (ちくま学芸文庫)

・ハンナ アレント
【筑摩書房】
発売日: 1995-06
参考価格: 1,523 円(税込)
販売価格: 1,523 円(税込)
革命について (ちくま学芸文庫)
ハンナ アレント
Hannah Arendt
カスタマー平均評価:  4.5
なぜ革命後の社会体制は安定しないのか?
社会に影響を及ぼす「革命」に対する問題を投げかけた本として「古典」と称しているが、評者にはそうは思えない。 読み更けていくと、「革命」という言葉への問題定義にかなり突っ込みを入れている。それはロシア革命からフランス革命へ鋭いメスを入れ込み、フランス革命後のジャコバン・クラブによる恐怖政治と、ロシア革命後のスターリニズムによる人民弾圧という悲惨なプロセスに批判を浴びせ、なぜ革命後の社会体制は永続できなかったのか?政治哲学というよりも、歴史の皮肉を見せ付けられているようである。 それは、フランス革命の失敗の教訓を生かせなかった問題だけではなく、今そこにある危機とも見れなくはない。それは、アジアに於いても中国の革命が文化大革命という大量虐殺化し、それがカンボジアでのキリング・フィールドを考えるときに、本書を古典として考えるべきではないだろう。
革命のみならず、近代政治に関わる概念・制度について考察した1冊
 本書をホブズボームの「革命の時代 ヨーロッパ 1789?1848」(邦題「市民革命と産業革命」)を読む際に同時並行で読んだ。書名が「革命について」(原題On revolution)となっているが、ここで語られているのはいわゆる「フランス革命」と「アメリカ革命」「ロシア革命」のそれぞれ「自由の創設」の経緯を記述して比較考量する、という目的に終わることなく、例えばジョン・スチュアート・ミルの「自由論」(原題On liberty)で展開されていた議論を継承した性質、特に、イギリスの市民革命で開発されていたにしろ、実質的にはフランス革命の勃発とジャコバン独裁、テルミドール反動、ブリュメール18日、第一帝政といった出来事の連鎖によって出来あがり、ナポレオンの遠征によって他のヨーロッパ大陸諸国にも広がり、採用され、ウィーン体制後にも浸透し続け、現在に至るまで採用されたり棄却されたりしている近代政治上の概念、政治体制の諸々についての再検討というのがアレント自身の真の狙いだったのではないかと思える。  フランス革命の始まりは、中産階級の政治的不満、アメリカ独立戦争への戦費提供による宮廷財政の逼迫があったにしろ、結局決定的誘因は全土に広がる農業の不作、それによる貧民の飢饉にたいする恐れであったこと、貧民の暴動に乗じて権力を奪取したロベスピエールはルソーの説く国民の一般意志なる集中された権力概念を統治の拠り所にしたこと、その理由は先行する統治形態が絶対主義権力だったことからの帰結であったこと、仮構された国民の一般意志はジャコバン独裁という一党独裁の権力に変わってしまったこと、以上の過程はフランス革命を先例にしたロシア革命でも反復されたことを一方に置き、他方には、イギリスの植民地として植民地アメリカは100年を超える実質的自治を実践していたこと、そもそもメイフラワー協約、ヴァージニアでの権利宣言など植民者相互の双務的契約は自明の実践行為で、権利の行使は日常行為の中でなされていたこと、本国からの独立を図る際には、モンテスキューの、法や権力を超越的な原理ではなく、人間相互の関係をあらわすものとみなす理論をもとにし、又独立する先の宗主国であるイギリス自体が絶対主義には程遠い制限権力だったことによって、権力を集中する形ではなく、権力を分立させて、均衡させることで安定的な統治形態を置くことが出来たとする。  以上の話しの流れに着目すれば、アメリカ革命がフランス革命よりも優れているという結論になるが、そこに至るまでにアレントは意志と意見、権力と権威、同意と代表など政治上で作用する諸力の概念の分析、リバティとフリーダムという二つ「自由」概念、それらが関わる公的領域と私的領域などの解説も同時に行っていて、そこに本書の難解さの一端、あるいは独特の面白みがある。  そして最後の章で、いずれの革命も見失い、それ以後、第二次世界大戦後の政党政治による民主政体も見失った統治形態があるといい、それはフランスの例で言えばコミューン、ロシアの例で言えば評議会、アメリカの例でいえばタウンシップという小集団による政治参加だという。それらの仕組みは、政治の意思決定に各階層の成員を継続的に関わらせることで代表制の持つ脆弱性をファイナンスし、代表民主制を再活性化させる為にも効き目があると著者に目されている。民主主義=代表制が何年かのうちで選挙日当日にしか実質的に実現していない、という本文中に引用されている19世紀アメリカの風刺は、21世紀日本においても風刺の効き目を失っていない。  今の日本でも自明とされている統治形態は、間違いなくフランス革命の一連の過程で生まれ、ヨーロッパ諸国及びアメリカで変容した制度や思想を継承している以上、ここで展開されている「革命において」現象した政治概念・政治制度についての考察は日本人にとっても無縁ではないし、有益なのではないかと思う。上で要約した以外にも多くの論点があり、いろんな読み方の出来る深さを持った1冊だと思います。
「革命について」を要約
非常に難解。一回読み通してから、訳者あとがきと解説を読んで、 そして二回目を読んだところで、ようやく全体像を捉えることができた。 革命の成功とは、人民が権力に参加するための積極的な政治的自由 を確立すること、すなわち共和政の樹立であるという観点から、革命 について論じる。革命とは「自由の創設」であって、「解放のための闘い」 と同一視してはならない。 その観点から個々の革命について評価すると、アメリカ革命は成功した 革命であり、フランス革命とそれに続く形のロシア革命は失敗した革命 である。革命が成功するためには、統治形態への深い関心が必要であっ て、フランス革命においては統治形態よりも貧困という社会問題の解決 に関心が寄せられたため、「革命そのものを失った」(p.78)のである。
アレントの思考
 アレントの議論は結論において、非常に常識的である。  この本はフランス革命とアメリカ独立革命の比較を通じて議論が進められていく。その仕方は非常に常識的な結論とそれとはかけ離れた瑣末な問題を扱うことにある。いわば、常識人と瑣末にこだわる学者の二種の人種が共存している世界を提示する。  結論というものは瑣末な問題の分析から出発して、帰納的に進行し、その結果、総合的に得られるものが普通であるが、アレントの思考には、このごく一般的な思考回路が見られない。主張と問題提起がばらばらに乖離し、一点に集中していくことがない。従って、瑣末にこだわらなければ、結論は見やすい。  たとえば、革命の目的として、自由と必要性(貧困)を掲げ、フランス革命が自由の創設・構成(ロベスピエールの言葉)に失敗したのは、自由よりもはるかに強力な必要性(社会問題・貧困)に屈したからであり、革命の目的は人民の福祉・幸福になった、と。そしてこれを理論化したのが半世紀後のマルクス。その後の革命はこれを模倣している、と。言ってみれば貧乏史観が自由史観に勝利したということか。  アメリカ革命は二つの留保条件を持ちながらも、貧困がなかったがゆえに成功した、と。留保のひとつは、理性的な政治問題、「代表性」にかかわる政治参加という統治形態。もうひとつは、感性の問題、ルソーにもある「同情」の情熱という主役。これを必要としなかった唯一の革命がアメリカ革命であった、と。裕福には同情はいらない、というところか。  アメリカ革命はもっぱら自由という政治問題に委ねることができたのに対して、その他の革命は、貧困の感性と同時に自由の理性という二つのことを目的としたがゆえに失敗した。
30年以上前に書かれた、「革命」についての考察。
 著者は近代西欧史において出現した「革命」ついて以下のように述べている。革命とは自由の創設であり、自由が姿を現すことの出来る空間を保証する政治体の創設である。革命を理解する上で決定的なのは、自由の観念と新しい始りの経験とが同時的であるということである。「生命、自由、財産」そのものではなく、それらが人間の奪うべからざる権利であるあることを認めたのが革命の成果であった。自由の内容は公的関係への参加であり、貧困などの束縛からの解放ではない。革命の目的が社会問題の解決となるとそれがテロルを導き、そのテロルこそ革命を破滅に追いやる。革命は、革命が創設を目的とするなら、創設をもたらした革命の精神こそ革命自体の脅威なるという難問を内包する。等々。  以上の考察は、省略して言えば、ルソーの思想に影響されたフランス革命は悲劇として失敗したがその革命の精神は受け継がれ、モンテスキューの思想の影響が大きかったアメリカ革命は革命の成果をもたらしたがその精神は忘却されて継承されず、マルクスの思想に導かれたロシア革命は革命自体が悲劇の失敗に終わった、という著者の歴史解釈と対応している。  この本が著された時代においては、どちらを向いても受け入れられそうもない考えに見えるが、人間の社会における創設の一つである「革命」の意味を深く考えさせてくれる本なので是非若い方に読んでもらいたいと思います。

感じない男 (ちくま新書)

[ 新書 ]
感じない男 (ちくま新書)

・森岡 正博
【筑摩書房】
発売日: 2005-02-08
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
感じない男 (ちくま新書)
森岡 正博
カスタマー平均評価:  3.5
勇気ある筆者に乾杯
mixiニュースで「草食系男子」というキーワードを目にしたので、 関連書籍を読んでみた。 題名だけで判断すると、世の中の男は現実の女に関心を持たなくなり、虚構の世界に引きこもっているとかいう内容かなと思ったのだが、全然そういう内容ではなかった。 この本には、盛岡という男が自らの体験をもとにして、 制服フェチやロリコンだのといった現象がなぜ起こるのかについて仮説を立てる過程が記されている。 なかなか考えさせる本だ。ちょっと笑えるけれど。 男性心理を考えるにはいいと思う。
制服、ロリコン、ミニスカは割り切って楽しめばよい
私がこの本を買ったのはどうして制服女子高生に性的興奮を感じるのかと言う答えを求めたのが理由だ。しかし著者の考えには少し違和感がありインテリ特有の考えすぎみたいな感じがした。私なりの考えでは制服物のビニ本やエロ漫画は30年以上前からありそのようなものを繰り返し見ているうちに条件反射的に病みつきになったのではないかと思う。本書で取り上げられているミニスカ、ロリコンも現在は興味ないが、繰り返し見ると好きになるのかもしれない。これらの商品はいわば男の妄想を刺激する間接的なもので直接女の肌に触れるような性的興奮とは全く別のものであると割り切って楽しめばよいのではないか。
生命学の一表現
 本書は森岡正博氏の提唱する「生命学」のルールに則って書かれている。  生命学は、生命全般について哲学的に考察しながら『自分にとって』最高の人生とは何か、の解明を最終目標にしている。  『自分にとって』というところが重要である。だから、決して一般論にはならない。森岡正博氏の実践をモデルとして、読者が自分なりの人生観を培っていくしかない。  あくまでも森岡氏のやり方は、彼個人に合った方法であり、それを押しつけるものではない。  「こういう方法もありますよ」と言っているに過ぎない。  そこで、本書を誤解なく読むためには「生命学HP」を参照してください。できれば、「無痛文明論」を読むことをオススメします。  内容的には文句ありませんが、生命学を理解していないと誤解を招くおそれがある分、★を一つ減じました。
哲学って実はこういうことかも
この本の筆者は2つの点で自立している。 1つは本文中で本人も言っているとおりセクシャリティーを 「男は?だよな。」という一般論の「申し合わせ」に逃げ込まず、 彼個人、固有名としてそれを語っている点。 もう1つは彼のミニスカ、制服、ロリコンについての思想が 過去の思想家から限りなく独立した形でなされている点だ。 セクシャリティーだからといって 安易に精神分析を拝借せず、 どこまでも自分の感覚にもとづいて思考すること。 私が好感を持ったのは本の内容とともに、その思考の真摯な態度だ。 「感じない男」、「男の不感症」の定義だが 本当に感じていないのだろうかということが私は疑問だ。 <オルガズム=射精>が必ずしも成り立たないというのはわかるが 射精は一般的には男の絶頂であるし、気持ちいい。 私は「感じる男」だということか? 筆者自身は「排泄の快感しかない」らしいのだが、彼は彼、私は私ということか。 不感症という言い方も疑問が残る。 要するに射精後の虚無感のことを彼が言っているわけだが、 射精後の虚無感は生物学に必然であるわけで、それは「症状」ではないと思う。 彼は「本人が心身のつらさを自覚的に訴えているのだから、 やはりそれは広い意味での医学的な症状としてとらえたほうがいいのではないか。」 としているが、 射精以外にも、例えば失恋すれば自覚的につらいし、誰かに裏切られたら自覚的につらい。しかし我々はそれを症状といわない。 この問題は実際にこの本を読み、自ら考えてみてほしい。
カミングアウト=癒し!?
本書は基本的に、告白(懺悔?)によって著者自身が救われ、治癒されることを主たる目的として書かれたものであろう。読者と問題を共有したいという記述もあるが、自己の性的指向(嗜好?)に対する遁辞が多過ぎて、些か辟易させられる。著者自身の問題と、ロリコン・制服萌えをリンクさせて、男性のセクシュアリティを考えるならば、フェミニズムの批判・指摘してきた方向と、自己愛・ACに関する心理研究との、両面からのアプローチが妥当ではないか、と考えます。興味深い指摘も多くあっただけに、少々残念な一冊である。

李登輝学校の教え (小学館文庫)

[ 文庫 ]
李登輝学校の教え (小学館文庫)

・李 登輝 ・小林 よしのり
【小学館】
発売日: 2003-09
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
李登輝学校の教え (小学館文庫)
李 登輝
小林 よしのり
カスタマー平均評価:  5
巨人・李登輝氏の教え
元台湾総統にして、現在も各所で大きな影響力を誇っている巨人・李登輝氏 私は本書を全ての日本人に読んでいただきたいと思う それほど彼の考え方は参考になるし、素晴らしいものである 本書を通して多くのことを学んだが、特に心に残ったのは氏が権力というものは”借り物”にすぎず、必要不可欠だがいつでも放棄できるという覚悟を持たなければならないということ 言ってしまえば簡単なことだが、一度権力を握った人間の執着とは凄まじいものであり、氏のように実際に行動に移すことは真に私心を捨て公徳心をもって事に当たっていなければできるものではない この一事をとっても氏の政治家、いや人間の総体としての器の大きさを窺い知ることができる また自身が22歳まで日本人だったとおっしゃっているように日本に対する造詣が深く、直接的には小林よしのり氏を通してであるが、日本人としての心構えを自然と教えてくれている 日本人ならば新渡戸稲造「武士道」を是非読みなさいと語っているところなどは良い例だろう この「武士道」は日本のみならずアジア思想の原点を学ぶことができるものであり、まさに”腹中に書あり”とすべきものである さらには”人を切るべきは思い切って切らねば”という情に流されない精神も立派である これは歴史が語っており、とくに「西郷南洲遺訓」でも冒頭述べられているが、”官はその人を選んで授けるもので、功ある者には褒賞をもって報するべき」というのがまさしく正しい姿勢である この逆を行ってしまっているのが、安倍首相だろう いわゆる論功行賞人事とは功ある者に官職でもって報いてしまっているのだから・・・ 最後に人の有り様について、感銘を受けたので ”人はまず、個人の自由と精神を認めることから始めなくてはいけない。個人の自由と精神を認めることは、社会の多様化を促進する”
戦後の日本が失った自覚と自信の大切さを伝える熱いメッセージ
本書は、李登輝氏が台湾の民主化を成し遂げた如何に偉大なリーダーであったか という視点とともに、如何に日本のことを大切に思っているかがよく表れています。 “日本人よ、今こそ自信を取り戻そう! 大志をいだこうなど、戦後、自尊心と自信を 失った日本の戦後民主仕儀世代に対する李登輝氏の叱咤激励が綴られています。 一方で、戦前の日本の教育が彼の人格形成・行動様式の大きな礎を果たしたこと を感銘を受けたとともに、戦前の教育を再評価する必要を強く意識しました。余談で すが、先日李登輝氏が実兄の祀られている靖国神社に参拝されました。関係各位 の尽力に感謝申し上げます。
李登輝氏の政治と日本の政治
台湾を民主化に導いた、偉大な政治家である李登輝氏。激動の台湾をいかにして民主化させることに成功させたのか。その政治手法や理念、ひいては宗教観に至るまで、彼の思想が対話形式独特のダイレクトな記述を通して余すところなく綴られています。日本の政治やそれに対する自分自身の在り方についても再考させられるような名著です。
哲人政治家が語る珠玉の言葉
戦後アジアが生んだ最も偉大な政治家のひとりと云える李登輝氏。彼が成した 数々の偉業はこと台湾だけではなく、東アジアの構図を変えたと言っても過言 ではない。台湾を疑いのない民主国家に変貌させ、経済での台頭を成し遂げ、 大陸からの防護壁を築き、東亜の安定を実現した。本来なら到底無視することが できない人物なのだが、ご存知のように外務省とマスコミが腐りきっているため、 我が国ではその実像を十分に知ることができなかった。その彼を認知させるのに 大いなる貢献をしたのが小林よしのり氏である。本書はその両雄の対談である。 対談といっても、いつもは自己主張の強い小林氏が本書では専ら聞き手に回り、 李氏の縦横無尽に語る日本への思い、若き日の遍歴、総統としての格闘、国際 情勢観、宗教観を存分に引き出す役割に専念している。知れば知るほど李氏の 人間的な魅力やその手腕に引き込まれてしまう。それに引きかえ・・・と自虐的に なりたくはないが、切なくなるのが我が国の政治家どもだ。元日本人であることを 誇りにし、日本への熱き想いを語る親日家にこれまで日本がしてきたことは何か。 思い起こすのも忌まわしいことばかりだ。今からでも遅くはない。台湾に目を向け、 日米台が連携する自由と民主主義を守るための闘いに主体的に参加すべきだ。
リーダーの言葉
選挙かなんかで独立派がやばくなって、支持者が不安になって李登輝氏の所に集まってきた時に、「大丈夫、私がいますよ」って日本語で言ったらしいな。言えるか?この言葉。リーダーの言葉だろ。

なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由

[ 新書 ]
なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由

・森川 友義
【ディスカヴァー・トゥエンティワン】
発売日: 2007-02-25
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由
森川 友義
カスタマー平均評価:  3
著者は多くのミスを犯している
この著者は論理的思考力と統計データの扱い方に関して、非常にレベルが低い。 多くのミスを犯している。 そして、男性に厳しく、女性に甘い。 「男」「女性」表現が多すぎる。 「人口が減っているので、いい男の絶対数が減っている」この理論は一見正しいが、カップルとは「2人で1組」であることを前提にすれば、誤りであるとわかるはずだ。 女性にとって問題なのは、絶対数ではなく、いい男と結ばれる確率ではないか? 「日本人女性はモテる。なぜならアメリカ人男性と多く結婚しているから」これも誤り。日本人女性は米国人との婚姻数が日本人男性より多いかもしれないが、対象を東南アジアにした場合、今度は圧倒的に日本人男性の婚姻数のほうが多くなる。 対象を米国に絞っているから、偏った結果になる。 「テストステロン値が高い男性が教育で脱落している」これは、事実だろう。だが、「テストステロン値が高い人が、脱落せず社会で活躍する社会にすべきだ」これは誤り。 テストステロン値が高い男性は学校のつまらない授業を放棄したくなる。 だったら、同様に、社会に出てからも「つまらない仕事を放棄したくなる」のではないか? つまらないことを我慢するのも大事な能力だ。 大事なのは、「つまらないことに耐える」時はテストステロン値を低くし、みんなの前で活躍するときはめいっぱいテストステロンを放出すること。つまり、うまく高低をコントロールできる男性の人材を輩出することだろう。
それは自分のせいかも?
mixiニュースで紹介されていて、タイトルに惹かれたので購入しました。 日本にいい男がいない理由について、「時代が悪い」「男が悪い」「女が悪い」という3つの切り口から説明しています。各7つ、計21の仮説について、統計的データなどから検証をしているのですが、初めて知ることも多く、スラスラと読むことが出来ました。 いわゆるHow to本ではありませんが、結果的に恋愛指導本になっているのが面白いです。 男女どちらが読んでも共感、そして反省ができる本だと思います。 特に、タイトルのような疑問をもっている方はぜひ読んでみては?
自由研究か
冒頭では、「ここで使用しているデータはほとんどが科学的統計調査法に基づいて集められたデータであり信頼できるものです。」と大上段に構えています。しかしちょっと読みすすめると、「二○歳代の未婚女性四人に被験者になってもらって、路上を歩いている男性を、自分の好みに従って、次の三つに分類するように依頼しました」などと、「被験者四人」という中学生の自由研究も真っ青のデータ(?)を持ち出してきます。だいたい、議論の大前提である「女性は口を開けばいい男性がいないと言う」などというのは本当なのでしょうか?その統計学的説明はどこにも見当たりません。しまいには、「料理上手な女性は、男にとって大変貴重な存在になります」、「男をじらす戦略が必要なのです。この点、銀座のクラブのホステスがよい例です。」などと言い出す始末です。統計学的調査法はどうした。
自覚しなきゃ。
タイトルにつられて、買ってしまった。「いい男がいない」と嘆く独身女性が回りにたくさんいるからだ。しかも、海外経験のある女性となると、さらにその嘆き度は上がる。 で、本書を読んで、日本の男性も気の毒だなと感じてしまった。ただし、「いい男」とみなされてない男性陣は、本書を読んで、しっかり自覚をして欲しいと思う。 一方で、女性側も言いっ放しでいいわけがない。著者が言うように、恋愛はリスクをとることであり、待っているだけでは決して出会いはないという事実をしっかり受け止めて欲しい。 「いい男」を育ててやろう、という心づもりも必要だ。 と言いつつ私自身も、息子をもつ母親としていろいろ考えさせられてしまった…。
おもしろかったです。
センセーショナルなタイトルにつられて買ってしまいました。 かつて、留学をしていた私は、このタイトルどうりの疑問をもっていました。 でも、遺伝的な理由だとあきらめて?いたのですが。 時代背景も含め、思いもかけない理由などが書いてあり、あっという間によめました。 著者は、日本人女性への苦言もやんわりと書いています。 義務教育のせいで、たくましい男が落ちこぼれているというところは、たしかに、自分のまわりにもあったような気がします。また、男は、くどき方は下手というところは、私にも参考になりました。

世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)

・橋爪 大三郎
【筑摩書房】
発売日: 2006-05
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)
橋爪 大三郎
カスタマー平均評価:  4
宗教を冒険するには必須の装備品
「宗教って何ぞや?」とか「宗教って難しそうだけどちょっと興味あるかも・・・」って人にはうってつけの入り口の本です。 この本の最大の良さは、“適度に深く”そして“適度に広い”ということに尽きます。 宗教は人類の所謂歴史が始まったときから我々にとって切っても切れない最重要なファクターであるといえます。 故に一口で「宗教学の入門書」といっても、とりあがるべきフィールドは果てしなく広く、そして著者の信条・信仰によって幾らでも深く語ることができやすいポイントが無数にあるテーマであるといえます。そして大抵の読者は、著者の論考の足取りを見失い、取り残され、文字の森の中で迷子になり、空しい気持ちと疑問を抱えて本を閉じることになりがちです。 著者である橋爪氏は多くの日本人には摩訶不思議に思われる宗教の世界をユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教といった現代を知るためには欠かすことのできない主要な宗教を取り上げ、その成り立ち、概念。キーワードをザッと把握できる程度の広さ(決して深入りしない)で示してくれています。 そして、本書が良書であるとお勧めできる点として、所謂学校の教科書のような“知識としての宗教”、ちょっとした薀蓄を披露できる程度の内容のみに終止していない点にあります。 橋爪氏は宗教が私たちが生きている現代に繋がっている生きた思想であることを、マックスウェーバーの「資本主義のプロテスタント起源説」や「日本における仏教の現在」、山本七平の「日本における儒教の役割、尊王攘夷思想の成り立ち」に対する論考を元に「今日に到る我々日本人の宗教観・行動様式がなぜ出来上がったのか?」などのテーマをさらっと取り上げ、普段宗教のことを全く考えない自分たちを置き去りにしない“適度”な深さで宗教社会学の世界へと誘ってくれます。 繰り返しになりますが、本書は今日の宗教の必須知識を教えてくれる教科書として、また、読者に「宗教」というフィルターを通して現代を見てみようと思わせてくれる、正に入り口の本です。本書を読んで、宗教社会学の世界を自分なりにあちこち探索することで、なかなか素敵な読書生活を送れるのではないのでしょうか?
宗教の面から世界をのぞく
世界の宗教は日本に住んでいる我々には理解できない側面が多々存在する。新渡戸稲造は日本に宗教がなくて、どのように道徳教育をするのだ、と問われたことがあるとその著書、「武士道」に記しているが、世界の宗教を知ることはつまり、世界の道徳観念を知ることに繋がるのである。振り返って日本に住んでいる我々は宗教儀式に立ち会う場面は多々あるが、その多くは宗教を理解した上で参加しているとはいえない。宗教教育を受けていないので、その儀式の意味がわからない。 本書は世界の宗教の概要をわかりやすく解説してくれる教科書である。現代に生きる我々は世界の宗教の基礎を理解しておくのは生きていく上で必須条件である。本書レベルの記述については暗記するぐらい頭に入れておく必要があります。本書は読みやすく、その宗教の位置づけ、各宗教との関連等本当にわかりやすく記載されている為、皆様の最良の参考書となりえるでしょう。
こんな本を探していた
法、道徳、家族、これらの背景にある宗教観を整理した本。 でも、デタラメな感じではないです。記述は正確に思います。 ユダヤ教、キリスト教、神道など、色々読んで、頭がごちゃごちゃになっていた私には、頭を整理するのに最適でした。 特に、教義の由来、教義と儀式の乖離などがスッキリ整理されています。
現実世界への理解
後半の仏教系の話が難しくてつらかった。 現在の世界状況を考えると このような本はとても重要な存在であると思う。 宗教と自分とは無関係なものと思っている日本人は多くいるだろう。 しかし、グローバル化がすすむ現代のなかで、宗教を知らずして異文化の理解を進めることは出来ない。人間の価値判断は宗教観に依るところが大きい。 スピリチュアルな世界にはまるのもいいけれど、 宗教を知って、現実世界への理解を深めることも重要である。
よい本だがたった一つだけ問題が・・
 殆どの日本人が宗教に対して無関心であることは論を待たないが、案外宗教に接している人でも様々な宗教の概論は理解していないことも多いのではないか(例えばクリスチャンが仏教のことはわからないよね)  本書では、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教をメインに、様々な宗教についてしっかりと要を得て解説している。ヤハウェが元々はアラビア地方の戦争と復讐の神であることは多少宗教を知っているつもりの私も知らなかった等、改めて勉強になったことも多い。  ただし本書にも唯一つ問題がある。本書は著者が勤務する東工大のレクチャーを元にしたものなのだ。本書は基本的には基礎の基礎、扱われている内容は大体が日常生活で十分に知ることが出来るものだ。それを一流大学の学生に対し改めて講義する必要があるとは・・この程度は高校生で勉強すべきであり、高校の先生が生徒に薦める本としてほしい。(せめて聖書の粗筋位は知って欲しい)

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

[ 新書 ]
著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

・福井 健策
【集英社】
発売日: 2005-05
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)
福井 健策
カスタマー平均評価:  4.5
文化は先人の業績の上に成り立つものだが
個人のホームページであっても他人の著作権に配慮しなければならず,最近は一般人といえども著作権侵害に無関係ではおれません.しかし,人が作ったものは何でもかんでも著作物かというとそうでもないようです.例えば,単なる事実やデータは著作物ではありませんので,現代人の基礎知識として著作権の概要については知っておいた方がよいでしょう.また,全ての文化や芸術・技術といった物は先人の業績の上に成り立つものですので,どこまでが著作権の範囲になるのかというのは常に議論になるところです. 本書は,そもそも著作権とはどういうものかということに始まって,「ジャングル大帝」と「ライオンキング」の類似点など論争になっているものの具体例,反著作権の動きなど非常に勉強になります.著作権関係の入門としてお勧めの一冊です. 違法なコピー商品が出回っているという現実があり著作者の権利は正しく守られるべきですが,その反動として利用者の権利が過剰に制限されてしまうようでは文化の発展も望めません.そのあたりのさじ加減が難しいところです.
著作権の法思想をつかむ名著
一般的にも評判が高い本。私も絶賛したい。とてもよい本だ。 この本は、著作権法という日本の法体制を解説しているのではない。むしろ著作権法の背景にある、著作権の法思想を述べている。つまり、著作物とは何か、なぜ著作物を保護しなければならないのか、といった疑問に答えようとしている。主眼がそちらにあるので、著作隣接権や、他の知的財産法との関係についてはわずかに触れられるだけに留まっている。 何が著作物であるのかを巡って、私的利用、パロディ、引用などについて分かりやすく述べられている。実際の判例や実例が引き合いに出てきて、分かりやすい。シェイクスピア『ロミオとジュリエット』と当時の種本、ディズニー『ライオンキング』と手塚治虫『ジャングル大帝』の関係など。 著作権とはそもそも何なのか、ということ興味を持ったら最初に読むとよい。実務家がこういう本を書いてくれるのはとても嬉しいことだ。とかくビジネス上の利害対立に陥りがちな著作権の議論。この本が提示する法思想がきちんと踏まえられることが望まれる。 次のフレーズが特に印象に残った。 「「著作権があることで芸術文化はかえって細ってしまった。つまらない作品ばかりになってしまった」ということにでもなれば、著作権は根本から見直さなければならない。少なくとも、より効果的に働くように変革する必要があります。その意味で、筆者は著作権というシステムそのものが、全世界規模の壮大な実験だと思うのです。」(p.118)
著作権のこれまでの歴史と今後
 なぜ、著作権という制度があり、権利者の利益が保護されるようになったのか。どうして著作権の内容が昔と今とで変わっているのか。今日、著作権をめぐってどういう問題が起きているのか。今後、著作権はどのような方向に進んでいくのか。  薄い分量でありながら、これらの本質的な問題をしっかり扱い、しかも分かりやすい内容だった。すごく良い本だった。
良書!
著作権というものは、とにかくわかりにくい。これまでいくつか本を読んだり人に教えてもらったりしてもサッパリ要領を得なかったのだが、この本を読んで、目の前の霧がいっきに晴れた気がした。 本書では、著作権が法的にどのような体系になっているかを知ることはできない。が、著者は、「著作権はそもそも何のためにあるのか」という視点を徹底して貫き、いくつもの興味深い事例をもとに、それを手を変え品を変え説いていく。枝葉の部分はわからなくとも、著作権という概念の土台がしっかり理解できるのだ。著作権について知りたい人には、まず最初にこの本を読むことを強くおすすめしたい。この本を読んだ経験があれば、他の本や文献も数倍深く早く理解できるようになるはずだから。 文章もいい。軽い語り口でありながらも決して浅くはならず、次なる展開に引き込まれながら一気に読める。こみいったロジックも、著者の手によれば、流れるように理解できる。筋道立った論理展開を旨とする弁護士ならではの技術なのかもしれないが、それだけではないようだ。 単なる解説に終始せず、要所では著者自身の意見・理想をきちんと語っている点にも好感。 満点!
芸術論として読みました。
法律のことは、まるで無知ですが、 オリジナルとは?芸術とは? という芸術論として読みました。 非常に読みやすいのに、とても深い内容です。 面白かった。

権利のための闘争 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
権利のための闘争 (岩波文庫)

・イェーリング
【岩波書店】
発売日: 1982-01
参考価格: 525 円(税込)
販売価格: 525 円(税込)
権利のための闘争 (岩波文庫)
イェーリング
Rudolf Von Jhering
カスタマー平均評価:  4.5
タイトルに否定的印象を抱く感覚の持ち主にこそお勧めしたい!
権利の主張は徒に闘争を生むだけであって、逆に義務の意識を道徳的啓蒙で育成することが社会平和には大切であるという道徳偏向的な考えを抱いていた私にとって、本書を手にすることは禁忌を犯すような感覚がありました。 しかし、読後の今は、権利の主張を大切であると感じています。 利己的利益(金銭的、純物質的価値)という低次元からではなく、被害者の心の痛み(理念的価値)を理解した著者が社会正義という高次の立場からその大切さを論じてくれます。 そして、私は、権利の主張の大切さを理解できたからこそ、では、「権利の主張と他者への思いやりは共存するのか?」「なぜ権利の主張が道徳の亡失に堕することがあるのか?」という個人的な疑問に真剣に向き合うことが出来ました。本書は、これらの疑問に直接答えをくれませんが、私は本書を契機に自分なりの答えを得ることが出来ました。 対話スタイルやコミュニケーション文化の多様化、国際化する今、多くの示唆を与えてくれる本だと思います。あ、蛇足ですけど、分量も少ないですよ!
権利とはそもそも何か
権利は闘争によって得られるものであり、権利を侵害された場合は闘争することが人間の義務であるとまで言っています。たとえ経済的に損をしようと労力がかかろうと、人びとが闘争し続けていかなければ権利は守られないのだ、それは社会ひいては国家のためにも必要なのだ、ということです。権利感覚が鋭くない国民は、他国との関係においても常に損をしていくであろうからです。 貧乏人には実行困難な主張である気もしますが、権利について考える際欠かせない一冊です。権利のもともとの性質ってなんだろうと考えて見たい人向けです。薄くて論旨も一貫しており読みやすいと思います。イェーリングがヒートアップしていく様がどことなく可笑しいです。
なかなか言えない人。お勧めですよ。
権利を主張することが「義務」である,という説示は,多数派の日本人(特に支配層)にとっては嫌悪感の対象でしょうが,「正しい」と思ったことを言ってきて疎外感を味わっている少数派にとっては救済です(もちろん,権利の主張と倫理は不可分であり,ただのエゴの主張との分水嶺もきちんと説明されています)。私を含めた少数派の方にとって勇気付けられ,自己の信念に正当化根拠を与えてくれる,まことに面白い古典だと思います。 業績がすばらしいのはもちろんなのに,(こんな表現が許されるなら)こんなに「ぶっ飛んだ」学者が,日本人が言いたくてなかなか言えないことを「吼えている」のは痛快です。イェーリング自身が,法律家村で疎外感を感じて,そのうっぷんをぶちまけるという側面が見え隠れして… 村上氏の訳はすばらしく,非常に楽しく読めました。村上氏ご自身が,法の基礎を習得されているだけでなく,イェーリングの思想を十二分に理解されて訳されていることが実感できました。
日本人に足りないもの。
「何故、歩きタバコが無くならないのか」 「何故、若者が電車でお年寄りに席を譲らないのか」 「何故、大学で自分の好きな研究だけができないのか」 「何故、日本人は寄付をしないのか」 「何故、日本人は政治に興味がないのか」 「何故、日本人のオトコは海外で『冷たい』と思われているのか」 「何故、日本人のオンナは海外で『軽い』と思われているのか」  上記7問、ひとつでも不思議に思ったことがある人はこの本を読んでみて下さい。法律や政経の知識は必要有りません。ズバリ、答えが在ります。そして、その答えが、あなたの中に既に在ったことに気がつくでしょう。もしかすると、それまでの自分自身を恥じるかも知れません。  この本一冊で、あなたの人生変わります。  そして、あなたが、世の中変えられます。  しかしこの作者、いろんな大学を転々としてるんですよねぇ。いろんな人と闘争したり、学生に闘争をけしかけちゃったりしたんだろうなぁ・・・・・・。   
欧米の訴訟精神
訴訟嗜好症。欧米だとこういう症状が出てくるのかと感じる。 この本に書かれていることは、訴訟が気軽に出来る環境での話で、日本は、金銭的にも、時間的にも多大な犠牲を払わなければならないうえ。裁判官は和解ノルマを課されている。 とても、日本に当てはめることは出来ない。 権利を訴える事自体、波風立てる日本文化で、本書は、新鮮な見方を提示している。

拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか (中公新書)

[ 新書 ]
拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか (中公新書)

・羽場 久美子
【中央公論新社】
発売日: 2004-06
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか (中公新書)
羽場 久美子
カスタマー平均評価:  5
アメリカを超えるヨーロッパに注目。
イラク戦争以降、ヨーロッパ、とりわけ独仏に注目するようになった。ところがこの本で面白かったのは、当たり前だがヨーロッパはひとつではないということ。ヨーロッパ大国とは別の価値観を持った国々が、時にアメリカを支持し、時に欧州をダブルスタンダードと非難する。その多様性がヨーロッパの健全さを形作っているのだと思う。
 一つ一つの章が、認識をくつがえしてくれる。そのようなヨーロッパ、多様でかつ結束したヨーロッパの、政治・経済、アイデンティティ、モラルがアメリカにならび、しのぐ、と本書はいう。特にソラナペーパー(安全保障戦略)と、ワイダー・ヨーロッパという、アメリカを意識したヨーロッパ戦略に関心を持った。貧困への対処、人権、安定と発展を基礎とするEUにもっと頑張ってほしい。
動的なEU
これまでのEUに関する著作はフランス、ドイツなど大国の視点を軸にしたものが多かったが、本著はチェコやハンガリー、ポーランドなどといった周辺、新加盟国に焦点をあて加盟要求までの歴史的経緯や加盟基準を満たすために伴う右翼政党の躍進などを詳細に記述している。またEU拡大に伴うロシアとの関係や国内、国外マイノリティの権利などにも焦点が当てられており、狭から広まで扱われているバランスの取れた著作である。
現在のEUのみならずヨーロッパ統合までの経緯やアメリカやアジアとの関係、またEUの将来の展望に関心のある方はぜひ一読してもらいたい。
ひとつの、多元的ヨーロッパの衝撃
ヨーロッパの統一がどういう意味を持つのか知りたくて購入した。国際経済だけでなく、政治的にもアメリカに物申せる欧州のパワーは、いまやヨーロッパなのだと納得した。
特に面白かったのは、ヨーロッパの境界線という考え方。拡大がかえって東のロシアや南の中東とぶつかり、「どこまでがヨーロッパか」という新たな緊張を生んでいるのには考えさせられた。
拡大ヨーロッパとアジアを読むと、今、世界が地域統合の流れの中にあるということを実感し、日本も地域協力を真剣に考えなければと思う。一気に読めて、欧州のエネルギーを体感した。ためになる本です。

アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)

[ 新書 ]
アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)

・釣島 平三郎
【講談社】
発売日: 2004-12-21
参考価格: 880 円(税込)
販売価格: 880 円(税込)
アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)
釣島 平三郎
カスタマー平均評価:  4
良い本です
皆さんも書いていらっしゃるように、教育の専門家ではないから詰めが甘い部分も見受けられますが、逆に専門家じゃないからこそ、一般ビジネスマンの視点からきちんと書かれているので共感しやすい部分は多いと思います。とても勉強になります。興味深くて一気に読破してしまいました。しかし、筆者の不必要な自慢話が多いのが質を下げている気が・・・
エリート教育を知るのに適した本
「エリート」という言葉に対して,否定的な感情を抱く人も少なくないだろう.日本では,東京大学に代表される有名大学を卒業し,中央官庁や大企業に就職する人達がエリートであるという暗黙の了解がある.そういう捉え方,つまり「日本の有名大学卒業者=エリート」という考え方をすれば,当然,エリートなんて社会の役に立たないという否定的な意見にもなるだろう.しかし,真のエリートというのは,そんなに安っぽいものだろうか.ペーパーテストで高得点を取れるという条件が,エリートの条件だろうか.そんなわけはないだろうと,私は思う.では,エリートの条件とは何か.1つだけ挙げろと言われれば,ノーブレス・オブリージ(noblesse oblige)を身に付けていることだと,私は答えたい. 本書は,アメリカに17年間にわたって駐在し,その間に数多くのエリートと接してきた著者が,米国のエリート教育の実際について,日米の比較を交えながら説明したものである.釣島氏は,本物のエリートは,抜群に頭が良いのはもちろん,人間性や人柄にも優れ,社会奉仕の精神,しっかりした倫理観,ノーブレス・オブリージの精神を身に付けていると語る.さらに,本物のエリートは,スポーツもでき,リーダーシップもある.まさに選民である.本物のエリートが持つ,これらの特性のうち,一番目の「頭が良い」だけを見ているのが現在の日本だろう.そのような状況では,日米のエリート同士を比べたら,全く歯が立つわけがない. アメリカのエリートはどのように誕生するのか.私立小学校→中高一貫のボーディング・スクール(プレップ・スクール)→有名私立大学→有名私立大学院が,一般的なエリートコースだと釣島氏は述べている.ただし,これは富裕層にとって一般的なだけであって,年間3万ドルにもなるボーディング・スクールの授業料を貧乏人が払えるはずはない.つまり,教育においても,お金がものを言う.このボーディング・スクールに全国から優秀な人材を集めて,思春期に全人格的な教育を行い,アメリカのエリートを養成している. 本書では,ボーディング・スクールの実情に加えて,アメリカにおける,伸びる子を伸ばす教育の徹底,奨学金制度,学校と企業との関係など様々な話題が,具体的な例を挙げて説明されている.教育改革が叫ばれている今,本書は,教育とはどうあるべきかを考える一助になるだろう.
エリート教育の本質を見失った日本の悲劇を教える
本物のエリートはミッション、ビジョン、パッションを持つと言うが、欧米のエリートは使命感と人間としての品格を持つのに、日本のエリートは受験戦争に勝ち抜き、一流と称す大学の卒業生に過ぎないことを教えている。ただ、国内でしか通用しないローカルな基準で、一流校を出たと学閥や門閥に頼っている限り、本物のエリートが社会を指導できない。今の国会議員のほとんどが二世議員とか、学閥を引きずる官僚出身者が圧倒的だし、学歴詐称を下小泉純一郎や安倍晋三のように、実力もなくて肩書きだけは凄いことになるが、こんな連中を選んで恥じない国民も情けない。欧米は実力主義だから真のエリートは、逆境や苦境に強いし指導性を持っているのに、日本のエリートは大衆迎合であり、直ぐに舞い上がって自滅する美学に陶酔してしまう。真のエリートが国や会社リードする米国と比べ、エセエリートが君臨している日本の悲劇は、文部省が本当の教育を妨害しているせいだと思われる。役人や政治家が教育に干渉して、本来ならエリートとして指導者になる若者を、受験地獄によりニセエリートに仕立てていることが、本書を読むことにより成る程と痛感すると共に、教育の重要性について再認識させられた。
アメリカの教育制度に学ぶ
 本書はアメリカの教育制度を主にエリート教育という視点で論じた本である。筆者はアメリカの活力源である優秀な人材がどのようにして育成されているかという問題を主に高等教育の面から分析している。  アメリカの教育制度は産学連携によって多くのベンチャービジネスを創出し、また、エリート教育を通じて強いリーダーシップを持った政治家や経営者を輩出するなど、様々な点でアメリカの社会に活力を与えている。本書はそういったアメリカの教育制度の長所の部分を非常に明快に論じている。その反面、ドラッグの問題などアメリカの教育制度の問題点に関してはそれほど論じられていない。そういった意味で教育論としては少し不満が残る内容だった。  しかし、品質管理という視点から日本の教育制度を論じるなど興味深い指摘も多い上、筆者がアメリカでのビジネスに長年携わってきたことを生かし、自らの経験を生かした議論が行われていることなど本書ならではの魅力も多い。アメリカの教育の入門書としては最適だと思う。
隣の芝生は○○?
何事によらず、物事には光の面と陰の面がる。本書を米国高等教育の光の部分に的を絞って記述したもの、と割り切って読むならば、わが国の教育に欠けた部分が何であるか、が必然的に知らしめられることになる。しかし学校教育にかぎってみても、高等教育だけが教育ではないのは当然で、光輝に満ちたエリート教育機関の存在を可能にしてるのは、劣悪な条件を強いられている数多くの諸学校の存在あってこそであろう。本書を読んで想起されたのが、先のハリケーン・カトリーナの襲来により塗炭の生活を余儀なくされ続けている人々と、彼の国における一部最高エリートの生活格差である。もし米国のような一国の中に2つの国が存在するかの状態を否定的にとらえるのなら、本書の内容は一定の距離を置いて読みすすめるべきであろう。

  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29 
19 / 50

サブカテゴリ
    新書・文庫
   政治・社会
   政治
   外交・国際関係
   軍事
   法律
   社会学
   女性学
   福祉
   環境・エコロジー
   政治・社会 全般



特集
   恋愛



◇このサイトはAmazon.co.jpと連携しています。ショッピングカートはAmazonのものを利用しています。
◇販売事業者はAmazonとなりますが、商品選定等についてのお問い合わせがありましたら、フッターにありますメールリンクからご連絡下さい。



**お店のPR**
<相互リンク>
AmazonMall0
AmazonMall2
AmazonMall3
AmazonMall4
AmazonMall5
AmazonMall6
AmazonMall7
AmazonMall8
TomatoChips
MensWathch
LadysWatch
ShopResort
PremMarket
PremShop
SavePrice
限定ミッキー腕時計
オイルキャンドル
OMEGA格安
海外ブランド財布格安
グッチ格安
ブルガリ格安
プラダ格安
コーチ格安
お祝いに胡蝶蘭
逸品堂Mens支店
逸品道Ladys支店
羽根布団10点
羽根布団8点
AkiraZon
AmazonMall001
AmazonMall002
AmazonMall003
AyaZon
声優Zon
USBjunky
PC_LIFE
あかちゃんのおもちゃ
エレキギター
電車のおもちゃ
浄水器屋
何でも収納屋
電動工具屋
ラジコン屋
はんこ屋
防災防犯屋
サイエンス屋
ミニカー屋
ケース売り屋
G-SHOCK堂
kinsen.com
usb.kinsen.com
SavePrice

AmazonMall012
AmazonMall013
AmazonMall014
AmazonMall015
AmazonMall016
AmazonMall017
AmazonMall018
オススメ腕時計
オススメ羽根布団
オススメ!ミッキーマウス腕時計
オススメMP3プレーヤー
オススメ美容器具










Copyright © 2009 新書☆文庫ランキング. All rights reserved.    Program by 簡単アマゾンサイト作成ツール 4.1.2

 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク