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急降下爆撃 (学研M文庫) 安全保障とは何か―脱・幻想の危機管理論 (平凡社新書 (004)) 日本の禍機(かき) (講談社学術文庫) ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書) 環境問題とは何か (PHP新書) 貧困肥満-新格差社会の到来- (扶桑社新書) ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 同和利権の真相〈1〉 (宝島社文庫) 市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書) 冒険者カストロ (集英社文庫)
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急降下爆撃 (学研M文庫)

[ 文庫 ]
急降下爆撃 (学研M文庫)

・ハンス・ウルリッヒ ルデル
【学習研究社】
発売日: 2002-12
参考価格: 662 円(税込)
販売価格:
急降下爆撃 (学研M文庫)
ハンス・ウルリッヒ ルデル
Hans Ulrich Rudel
カスタマー平均評価:  4
抄訳のような印象を受けますが、それでも面白いです
ルーデルがドイツ語で書いた原著を、英訳本(L.ハドソンの翻訳という以外不明)から重訳して昭和27年に「爆撃行」という題名で大日本共同出版(株)から1953年に出版されたものをそのまま復刻しているらしい。 読んでいて「抄訳」のような印象を受ける。ある場面からある場面へ唐突に移行する感じ。ルーデルの原著から英訳される過程でかなりのカットがなされたのではないかとさえ思える。他の方が言われる通り、ドイツ語と軍事に精通した翻訳者による「原著からの完全新訳」が待望される。 ただし、内容は非常に興味深く、一気に読了することができた。
空から俯瞰
個人の記録である。 であると同時に、空からながめた大局観もうっすら読み取れる。 スターリングラードの話が前のほうに書かれている。 家々、一つの部屋、工場の壁の一片を巡って戦っている。 だから爆撃には注意の上にも注意を重ねなければ友軍を傷つけてしまう。 航空写真も日々配られていたという。 ある日、ソ連の反攻が始まる。 上空から一団の兵士に出会う。同盟のルーマニア軍だ。 算を乱して潰走してくる。ぞっとする光景だった。 地上に立ち止まって戦う友軍がいないと、爆撃しても、大洋に小石を投じるようなむなしさを感じたという。 日付、地名、所属などがそれほど詳細には書いていなくて、他書との照合がややむずかしい。
新訳が望まれるのだが…
正直に言って、文章的にはまったくいただけない本だ。 英訳本の日本語訳であり、固有名詞の表記などはドイツ語の発音をしらない人物の手になるものだとわかる誤りが散見どころかてんこ盛り。 独→英→日の翻訳の過程で生じているだろう、語訳やニュアンスの変化を窺わせる文章も見られる。 訳者による初版のまえがきの日付は昭和27年となっており、そこから何も変わっていないのだとすれば、ぶっちゃけ出版社の怠慢さえ感じるし、怒りさえ覚える。 だが、それでもこの本は読む価値がある。 ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの名を知っている人にはなおさら。 自伝である以上、そこに書いてあることをすべて鵜呑みにはできないにせよ、強固な意志を持ったタフな人間がどれほどのことをやってのけられるのか、その例証がこの本には描かれている。 原文からして、素朴であり、簡にして要を得た文章であろうことは訳文の悪さにも関わらず伝わってくる。 それだけに、ドイツ語と歴史を知り抜いた訳者による新訳が待ち望まれる。
常識や日常は人によって違う
「機会は必ず訪れる。決して自信を失うな。」

社会に対して後ろ向きで今でもうつ状態に近いところまで落ち込んでいる自分にとってこの率直な一、二文は、身近にいる人の励ましているのか貶しているか分からない曖昧な言葉よりも数倍胸を打った。

内容は淡々と日常生活を語るように戦場が語られている。ときどき不時着や爆弾がすぐそばに落ちたときのことが笑いの種として書かれていたりするので一つ間違ったらルデルさんが死んでいたかもしれない場面でも、ついつい笑ってしまったりして、別の意味で精読が必要かもしれない。
淡々と…
先の大戦を生き残った人の書いた本は、今から考えると創造もつかないような経験を語っているわけですが、この人はその中にあっても特別ではないでしょうか。出撃回数にしろ撃破した艦船や戦車などの数にしろとてつもない数字です。この辺のところがあまり露骨に表に出てこないのが、多くの死と理不尽とも思える運命(あるいは単に運か…)を見てきた人ならではということなのかもしれません。

英語版の日本語訳ですので致し方ないのかもしれませんが、この手の内容の本にしては翻訳に少々無理があるところが散見されます。少々残念です。


安全保障とは何か―脱・幻想の危機管理論 (平凡社新書 (004))

[ 新書 ]
安全保障とは何か―脱・幻想の危機管理論 (平凡社新書 (004))

・江畑 謙介
【平凡社】
発売日: 1999-05
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
安全保障とは何か―脱・幻想の危機管理論 (平凡社新書 (004))
江畑 謙介
カスタマー平均評価:  4.5
冷戦後の多様な安全保障問題を現実的視点から論じた良書
冷戦後の安全保障問題を幅広い見地から精緻に論じた本。安全保障とは、「国家規模での危機管理であり、常に最悪の状態を想定して備える」事との腰を据えた観点から冷静な論が披瀝される。 まず、危機管理を"Crisis Control(能動的)"と"Crisis Management(受動的)"とに別けて、読む者の眼を覚まさせる。危機が起こらないようにする管理と、起こってしまってからの管理である。共に必要だが、著者の見解では日本は後者に偏っていると言う。第一章では、冷戦後の世界情勢が非国家的活動(テロ、民族紛争etc.)の扱いの困難さを中心に幅広く語られる。軍事力だけではなく、食糧・資源の確保も安全保障の一部だと再認識させられる。第二章ではアジア・太平洋地域の安全保障が語られる。ただし、中国の軍事力に関しては、著者も"刊行年(1999年)においては"と断っているように、現在では本書に述べられているより遥かに近代化している点に注意する必要がある。第三章ではアメリカの世界戦略を中心に語られる。アジア地域におけるアメリカのプレゼンスの意味、在日米軍基地の問題等が明快に論じられる。第四書では日本の役割と軍事的能力について語られる。集団的自衛権の説明も明快で、憲法解釈など必要ない程だ。政争の具にしているのが如何に愚かか分かる。また、数字(当時)を挙げて、日本は世界第二の「軍事大国」に見えるが、「軍事大国」とは単なる数量ではなく、意図が問題だと述べる。「日本は何を考えているのか」を世界に発信する事が重要だと強調する。同感である。最終章では、近未来の予測として朝鮮半島・中台問題を中心に語られる。 冷戦後の多様な安全保障問題を、机上の問題(<幻想>)ではなく、豊富な事例と数字を基に徹底的に現実的視点から論じた良書。
もう一度安全保障を考えてみよう
安全保障とは、即ち「外部からの侵略に対して国家の安全を保障すること」とである。我々、日本人は「安全と水はタダ」との言葉が示すとおり、ことに安全に関して?最近は意識はたかまりつつあるが?はあまりにも低かったと自省せねばなるまい。  本書は冷戦後の世界における安全保障の変化の概略やアジア・太平洋地域における安全保障の変化などについて知ることが出来る。  また、この書は1999年に書かれたものであるが、昨今、話題となっている北朝鮮の軍事動向、竹島、尖閣諸島の問題についても触れているのが興味深い。
安全保障
日本の安全保障を考えるときにやはり考えざる得ないのは、日米関係と中国、朝鮮半島との関係だろう。それを各々詳しく解説してありとても分かり易いないようになっていると思う。そして日本が今後安全保障においていかにしていくかという肝心の内容も興味深く読める。

俗に言う「9.11」で世界が変わったと言われているがやはり本質的な部分は同じなのか、それ以前書かれた本書を読んでいても納得できる部分が多々ある。


日本の禍機(かき) (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
日本の禍機(かき) (講談社学術文庫)

・朝河 貫一 ・由良 君美
【講談社】
発売日: 1987-04
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 924 円(税込)
日本の禍機(かき) (講談社学術文庫)
朝河 貫一
由良 君美
カスタマー平均評価:  4.5
いい本
深みのある本を読みたいと考えている人にはいい本だと思う。 とてつもない分析力、洞察力、当時の世界情勢の中でこれほど物事を見通せていた人はどれだけいたのだろうか。 確かに著者は外部の人間であった、海外にいたし、日本の権力闘争の中にはいなかったので俯瞰して見れたのだろうが、ここまでの洞察力、分析力はやはり普通の人にはないだろう。 一線のビジネスマンで、この本の深みを理解できるようになれば、本当の一流といえるのだろる。日本のビジネス社会において。
福田総理の愛読書
毎日新聞紙上のコラムで、昔福田総理が官房長官時代にこの本を記者に薦めていた事を知った。 私は恥ずかしい事にこの本をまったく知らなかった。福田総理ありがとうございます。
的確な洞察力
本書は古式書簡体で書かれているため多少読み辛く感じるところがありますが、その洞察力には脱帽です。 日露戦争前および日露戦争中の世界は帝国社会であり、侵略するか植民地となるかの何れかであったと言っても過言でない時代だったと思います。その中で軍国政策を中心に近代化を進めてきた幼い日本国が大国ロシアを破ったことに世界中が感動したし、日本こそはアジアの植民地政策の救世主であると感じたことも頷けます。本書はその後の日本が世界に対して行うべき方位性を示唆し、当時、日本が進もうとしている道に警鐘を鳴らすものでした。 しかし結果は泥沼の日中戦争へと進み著者が一番おそれていた日米開戦へと移行していきます。我々は歴史の結果を知っているため、何故当時の日本の政治家が著者の言葉を真摯に受け止めることをしなかったのかについて憤りを感じます。そして当時これだけの洞察力を持った人間が日本にいたことを誇りに思えます。
今こそ読むべき、日本人を越えて、人間の知に対する自信を与える本
 日露戦争と第一次世界大戦の間に著された、日本外交に対する警醒の書。その内容は世界の歴史と時代状況の客観的把握に基づいたもので、その後の歴史を鑑みると著者の慧眼が証明されているように思える。当時の日本人にこのような人がいたことは、何か日本の知に対して誇りを感じるが、それ以上に人間の知そのものに対する自信さえ与えてくれる。

著者の主張のポイントは、大体次のようになる。東アジアを巡る当時の世界情勢に二つの外交方針が存在した。一つは列強が支那を苦しめつつ相争いて自利を計る政策(旧外交と称す)、もう一つは支那の主権を尊重しつつ諸国民の経済的競争の機会を均等なるべくを謀る政策(新外交と称す)。日本は新外交を方針とし、世界の輿論を背景に日露戦争に勝利したが、満州等において更なる利権を手中にした後には、現存する新・旧外交の矛盾を解消するのではなく、政府は私曲(著者のキーワードの一つ)により旧外交へと逆行し、国民もそれを支持していると批判している。そして、このまま進めば清国を巡り米国と争いになると予言している。
驚くべき分析
この本を読んで驚愕しました。その正確な分析とその論理的帰結の確かさにです。分析に興味のある人間で、優秀な歴史学者の分析に触れたい人にはこの本をお勧めします。

普通、歴史学者は、過去の文献を歴史的な価値により評価して構成しなおし、自己の分析に役立てるというようなことをするのだと、個人的には思います。この本が異色なのは、当時の日常で目や耳にする最先端の情報を分析している点です。それが何十年もたった今では恐ろしく正確な分析であったことに驚くのです。

私が最も役に立ったのは、新聞や雑誌等の情報の確かさを見抜くやり方です。例えば、大統領はこの場面でこういう発言をしているが、実際の行動を見てみると、真意はこうこうである、というような分析です。一つ一つの事実を客観的に見つめていくとこんなにすごい分析ができるのかと、感嘆させられる本だと思います。


ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

[ 新書 ]
ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

・飯田 泰之
【筑摩書房】
発売日: 2006-11
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)
飯田 泰之
カスタマー平均評価:  3.5
経済論戦におけるダメな議論の本
タイトルを「ダメな議論」ではなく「経済論戦におけるダメな議論」と すべきだったのではないのだろうか。 本書自体が、著者が述べる「定義の誤解」を生じさせている。 著者自身が「おわりに」で述べているとおり、 本書のセールスポイントは、社会・経済問題に的を絞った議論の消化法。 ところが「ダメな議論」全般の本だと思い込んでいる読んでいる自分がいる。 読み進めるうちに、そのギャップが拡がり独特の違和感を覚えることになる。 「おわりに」まで読み進めれば「社会・経済問題に的を絞った本」だと わかるようになっていたが、途中で挫折した読者も多いのではなかろうか。 本のタイトルは出版社が付けたものであろうし仕方がない面もあるが、 誤解を受けるようであればもったいない。
多面的なものの見方を学ぶ
 本書前半では、論理的な検討に耐えうる議論とそうでない議論を、5つのチェックポイントを使ってほぼ機械的に判定しようとしています。この発想は、「正しそうだ」から「怪しそうだ」までの目安を得るための簡便法として、自分が詳しくない議題においても使うことができるので、とても便利な考え方だと思いました。  本書後半では、著者が練った、社説や論説でいかにも登場しそうな11編もの評論文を元に、チェックポイントの具体的な使い方を示していきます。この部分には、経済学者としての著者自身の主張が色濃く反映されているため、読者自身の主義や主張によっては、かなり抵抗を感じるでしょう。  しかしながら、私は後半部分にこそ本書の真骨頂を感じました。私は(特に食糧自給率について)著者の主張と相容れない考えを持つのですが、著者の論理的で柔軟な視点に触れ、「こういう見方もあり得るのか」と刺激を受けました。他者の視点や思考基盤を知ることは、議論を行なう上でとても大切なことだからです。  本書の目的は、検討に値する議論を見つける簡便法を解説することですから、その目的は十分に達成されていると思います。加えて、一人の経済学者が多数のありがちな論説をメッタ切りにして、その結果を平易な文章で読むことができる、刺激的な一冊だと思います。正しいか誤りかはひとまず棚に上げて、著者の思考の流れを味わいましょう。
難しく、厳しい本
第1章から第3章までは、ダメな議論のできあがり方、議論を見分けるチェックポイント5つ、予想される反論と、基礎編である。役に立つ内容だが、第4章以降も読み進めた上で書くと、あてはめが難しく、内容も一部厳しいところがある(定義をあまり突き詰めると循環論法にならないだろうか。一応の妥協点の提示が必要だと思う)。 第4章、第5章は、日本経済の問題点について、チェックポイントを用いて著者なりにダメな議論を見分けた内容で、実践編といえようか。個人的には、食糧自給率の問題と、「大停滞」論争が参考になった。 以上、第4章以降は星5つ、第1章から第3章で星1つ減らして、星4つ。
うーん・・・
ダメな議論を見抜くための5つのチェック方法や 虚無論法等の批判への対応はためになりそうな内容だと思います。 しかし、4章の実践編からきついですwそばの例は笑っちゃいました。 どうダメなのか読者に納得させたいようですけど 要は注意深く相手の話を聞いて「こいつはなんだかよくわからないことをいってるなぁ」 ぐらいでいいんじゃないですかねw
自分は大丈夫だとは思うのだが・・・
世の中で行われている「議論」のうち、比較的簡単に分かる「ダメ」なものの見つけ方として、5つのチェックポイント 1.言葉の定義が適切か? 2.無内容な/反証不可能な内容ではないか? 3.難解な理論の不適切な援用ではないか? 4.単純なデータで否定されないか? 5.比喩と例話以外に支えがあるか? をあげて、新聞等でよく見かける「議論」の例文から問題点を見つける方法を示した書物だ。と、書いたが、理性を普通に働かせれば分かるはずという気もする。この辺は自然科学の方では、ある意味常識であるのだが、自然科学者が集まって議論しても、社会や経済問題になると、同じところにハマる人が結構いる。まあ、自分は大丈夫のつもりではある。 本書で取り上げた議論はほとんど経済関係。「ダメな議論」がバサバサ切られているのだが、私には少々疑問の残る物もいくつかあった。例えば、ニートが増えたのは景気が悪くて就職できなかっただけだと、データから述べられているのだが、学生を見ている印象とはかなり違う。私にはデータの問題点も垣間見える。もうひとつ、低価格の海外労働力がデフレーションと関係ないということが、欧米ではデフレーションが起きていないことから主張されているが、価格下落と原価の低下が無関係と言うのは、ちょっと信じがたい。データが示すことと直感が異なる時には、そのギャップはもう少し丁寧に埋めないといけないと思う。自然科学だって、そのギャップを埋めようとすることから、新たな発見が立ち現れるのはよくあることだ。社会や経済のデータなんて、データ自身の客観性にかなりの問題があるのだし、単純なデータと簡単には言えないように思う。 というようなところに引っかかっているのは、私もちっとも大丈夫ではないのだろうか?

環境問題とは何か (PHP新書)

[ 新書 ]
環境問題とは何か (PHP新書)

・富山 和子
【PHP研究所】
発売日: 2001-10
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
環境問題とは何か (PHP新書)
富山 和子
カスタマー平均評価:  4.5
読ませる力のある入門書
 森林、水、土壌の重要性、これにかかわる日本の歴史と現状などを扱った書物。大変重要な問題提起であり、学ぶところが大きかった。  問題の重要性・緊急性ゆえか、文体にクセがあり、アジテーション演説調、断定調、説教調である。読ませる力はあるが、どこまでが事実(データ)でどこまでが著者の主張なのだろうか、といういささかの警戒感も抱かせる。  著者が話し急いだ空隙を埋め、さらに体系的な知識を得られるような配慮があると大変優れた入門書になったと思われる。  内容に照らして、タイトルにはやや違和感がある??これこそが環境問題なのだ、ということであるとしても。
「土壌」こそ日本の資源
これまで学校で習ってきた社会科の固定概念をひっくり返してくれる。日本の歴史の中で、最も根本的で、最も重要な「土(=土壌)」について、「水」「森林」「稲作」との関連から鋭く警告する。日本に稲作が伝播してきて以来、現在まで続く農業。大陸から伝わりながら、「森の国の農業」として脈々と続く。現在も目にする田園風景は弥生時代からの風景と変わらなかったとする著者が「なぜ、今まで気づかなかったのか」と振り返る。今、自分たちが踏みしめている大地(土壌)に目を向けてみませんか。
「無知」こそが問題である。
「環境問題」も「持続可能な社会」も現代社会のキーワードだ。
でも中身がない。それが本当はなんのことなのかわかってない。
『環境問題とは何か』から解説し始めねばならない理由である。

水と緑と土は同義語。最後は海に流れ出る。
その一連の流れを感じ取ることが、
あなたにとっての「環境問題」の第一歩になるかもしれない。

この本はそれを与えてくれる。文章がややこなれていないのが難点だが。
環境問題の核心についてわかりやすく解説している
現在日本は不況の真っ只中にあり、経済の復興が叫ばれている。しかし、復興の枠組みというのは高度経済成長期あるいはバブル期の日本への回帰ではないだろうか?トマス・クーンは科学には発展はないといったが、いわんや社会科学である経済をやである。GDPという尺度をあてはめて発展、成長としている現在の経済では計れないもの、あるいは計量できないもののなかに、次世代の社会の方向性が記されている。効率重視の経済のありかたから、もっとパースペクティブな視点への切り替えが求められているのである。この本は、その意味で今後の日本、世界のありかたについて示唆してくれる。


貧困肥満-新格差社会の到来- (扶桑社新書)

[ 新書 ]
貧困肥満-新格差社会の到来- (扶桑社新書)

・三浦 展
【扶桑社】
発売日: 2009-02-27
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
貧困肥満-新格差社会の到来- (扶桑社新書)
三浦 展
カスタマー平均評価:   0

ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

・高野 秀行
【集英社】
発売日: 2006-03-17
参考価格: 450 円(税込)
販売価格: 450 円(税込)
ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)
高野 秀行
カスタマー平均評価:  4.5
あんまり面白くないかな
「柳生一族」とは面白そうと思って買ったのだが、大泉洋の出てたベトナムをカブで縦断するというクダラないテレビ番組を思い出した。 大泉と鈴井がカブに乗ってベトナムをホーチミンから北上するというキワモノ企画なのだが、2人の後ろをベトナムの公安が車に乗ってついて行き(ロケ時のベトナム側の条件であったらしい)、大泉と鈴井が公安を適当にもてあそぶと言う、悪ノリぶりであった。 クダラナイので、当然、大泉の番組は面白いのだが、この本、どうもミャンマーの公安と「柳生一族」と言うネタが、あまり面白くないと言うことに筆者が気づかずに、もしくは途中であまり面白くなりそうにないことに気づいたが、引き返せなくなって、最後まで行ってしまったと言う印象である。 もちろんクダラないことこの上ないテレビ番組より、面白くないと言うのは、著者にとっても不名誉なことではないのだが、あんまり面白くないという私の印象は印象である。 しかし、船戸与一に対する評価とか、この著者、なかなかアタマがいいと言う感じがする。 この本に限ってはということで点数をつけました。 補:読み返してみたら、なんだか偉そうな感じがしますね。すいません。
ミャンマーに行ってみたくなるかも
『ワセダ三畳青春記』の著者(元早大探検部)が軍事政権下のミャンマーに、公安の監視つきで、作家・船戸与一と取材旅行に行った際のドキュメント。 封建的ともいえるミャンマー政治機構を江戸時代の幕府にたとえ、監視目的で取材旅行に同行する謎めいた(?)軍関係者らしき人々を「柳生」と称する。 アウン・サン・スーチーを千姫にたとえるあたりなど、やや無理があるのだけれど、この筆者の真骨頂である客観的かつ冷静な文体と、言葉遣いの巧みさが、その無理な設定を凌駕して何ともいえない奇妙さ、面白さをかもし出している。 普通では絶対に行けそうにない辺境地の様子や人々の姿が克明に描かれていて、興味深い。冷静に考えると旅行はとても大変そうだし、「柳生」の人たちも実に怖そうな雰囲気なのに、読み進めていくと何故か次第にミャンマーに行ってみたくなってくる、不思議な旅行記。
炸裂はしない…?
 出版社の紹介文に「笑いが炸裂!」みたいに書いてあったけど、炸裂までは…?  ただそれは他の高野作品に比べればであって、普通に面白いとは思います。    強力な好奇心に押されて旅して来た高野さんですが、今回は先輩のお供と言う事でパワー不足なのかもしれません。  しかし、観光ビザで入国する予定が政府の情報部の人たちに付いて回られる事になったりして、やっぱり普通に旅する事はできない運命なんでしょうねー、この方は。  情報部の人間たち、タブーとされている政治的見解を市井の人にズバズバ聞いてしまう先輩、など濃い顔ぶれが話を盛り上げます。  肩の力を抜いてミャンマーの現状を垣間見るのに最適な一冊だと思います。
ミャンマーのとぼけた旅
 著者は早稲田大学探検部の出身で、秘境への怪しい旅を得意とする人物。一方で、人情に訴えかけてくるような文章にも味がある。本書は、その両面が融合した力作。  探検部の先輩の船戸与一氏に依頼され、ミャンマー旅行のガイドを務めることになった高野氏。しかし、ミャンマーの国情は複雑である。軍事政権とアウン・サン・スー・チーの関係など、非常に入り組んでいて分かりにくい。  それをすぱっと説明できるのが、高野氏の持ち出す「柳生一族」という枠組みなのである。私も最初は馬鹿にして読み始めたのだが、これが意外にはまっている。分かりやすい!  ミャンマーについて、手軽に理解するのだったら、本書に勝るものはないかも知れない。ただ、現在ではまた政権が交代、事態は複雑化の一途をたどっている。  もう一回、行ってくれないかなあ、高野さん。
ミャンマーは江戸徳川幕府?
 ミャンマーを江戸幕府と照らし合わせながら、高野秀行独特の感性で描かれたノンフィクションです。 ただ英語が話せないために、無口だった柳生一族など、笑いどころ満載です。皆さんもぜひ読んでみてください。

同和利権の真相〈1〉 (宝島社文庫)

[ 文庫 ]
同和利権の真相〈1〉 (宝島社文庫)

・寺園 敦史 ・一ノ宮 美成 ・グループK21
【宝島社】
発売日: 2003-08
参考価格: 720 円(税込)
販売価格: 720 円(税込)
同和利権の真相〈1〉 (宝島社文庫)
寺園 敦史
一ノ宮 美成
グループK21
カスタマー平均評価:  4
国民は同和教育・行政にもっと関心を持つべき
 関西地方で生活している限りでは、部落差別は現在も明らかに存在すると感じる。決してあってはならない差別である。そして、小中学校・高校でも人権・同和教育が行われている。差別は絶対に許されてはならないが、部落開放同盟のやり方は明らかにえげつない。「差別の現状をしっかり見つめろ」という割りに、自分たちの不祥事・不正には甘い。公教育・行政に対する圧力はものすごい。これでは、解放運動=利権といわれても仕方がない。そう言われるのがいやなら、解放同盟は自ら襟を正せ。でないと、「普通の」被差別部落出身者が肩身の狭い思いをする。
衝撃の1冊!
正直なところ、自分にとって永田町や霞ヶ関のスキャンダルはイコール芸能スキャンダルで、雲を掴むような話…大げさに言うと神話/常世の国の話(笑)なのですが、この本は、地方自治におけるスキャンダル…身近に起きていることのタブーが綴られています。 財政難といわれている割には不可解な新規公共事業、本来は活気を取り戻すための公共投資のはずが自然も人も荒廃していく地方の風景etc...自分が身近に知る事柄でも思い当たることがいくつかあります。年々減らされている公共投資の中で、弱者への配分は有無を言わさず削られていますが、最後まで聖域として手付かずの部分は何か? その答えの一つ(しかも想像以上に酷い)がこの本にあります。 「タブー」と「美辞麗句」の陰影に幾重にも包まれて当事者以外には分からなかった世界。その世界が身近にあったとは。今まで読んだノンフィクションの中で、これほどズシッときたのは初めてです。 地方の問題の一つ一つは小さいのですが、それをまとめると、国レベルの問題に匹敵する規模となっていることに驚愕しました。 特に地方にお住まいの方は読んで損はないと思います。
目的と手段を取り違えてしまった
公平を期して本シリーズと「真相の深層」の双方を読んでみた。以下の感想を持った。1、解同は戦後の社会運動で、おそらく唯一成功した集団だ。2、成功の原因は、共産党と袂(たもと)をわかち、リアリズム路線に行ったからだろう。共産党と共闘していたら、いまだに所得や住環境の格差は少しも縮まらず、差別意識も現在よりもっと酷かったはずだ。つまり運動の基本路線は初期においては正しかった。3、しかし成功し勝利を収めるにつれて、心理学者岸田秀のいう「自閉的共同体」の弊が出てきてしまった。これは日本の成功した組織の通弊で、日露戦争後の旧軍や、高度成長後の中央官庁に典型的に現れている。組織が何時の間にか目的と手段を倒錯させ、自己の利益の追求に明け暮れるようになってしまうこと。4、この「自閉的共同体」の一つの実例がこのシリーズの報道内容だろう。但し、意図的に目的と手段を逆転させてきた「団」も混在してしまっているらしい。
人間って醜いよぅ
 学生時代、「同和地区で交通事故なんかおこそうものなら、えらい目に合う」「同和地区の人は怖い」などとまわりの人々に聞かされてきました。でも大人になって、同和地区出身の人々と仕事上のお付き合い等々ありますが、みんなぜーんぜん普通の人たち。昔聞いた話は一体何???ということになりますが、なるほど、こういうことだったのかと、この本を読んで納得しました。  かつて差別に遭い、つらい歴史を持った皆さんが「ごく普通に暮らせる」ように取り組むことは、是非、すべきことです。ところがそれに便乗して、巨大な利益を得ようとする者がいるとは…何か人間って、本当に醜いものを持っているんだと、大変悲しくなりました。  なんでこんなことになっちゃうのかなあ…
ごくろうさん。よく調べたね。
まずは著者らの調査力に敬服。細かいことまで、よく調べたと思う。と同時に、今となってはいろんな同和施策関係の不祥事が各自治体で明るみに出たので、この本の著者らの仕事はひと段落、というところではないか。だから、逆にこの人たち、今後どうするんだろう、って思った。ある種「同和利権批判」を「売り物」にして本を書いてきたわけだから、これだけ「同和利権批判」がオープンになると、著者らの「売り」がかすんでしまう。

市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)

[ 新書 ]
市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)

・篠原 一
【岩波書店】
発売日: 2004-01
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)
篠原 一
カスタマー平均評価:  4
市民の政治学を理解する著書(;'Д`)ハァハァ
(;'Д`)ハァハァ 西欧政治史研究の重鎮の1人であり、市民参加のあり方を提唱した著者が、近代の変容から具体的な制度設計まで包括的に描き出した画期的な入門書である。
「大変よくできました」。しかし…
現在私たちが立っている地点を、「第一の近代」の危機に直面しつつ、それを乗り越えようとする「第二の近代」の入り口であると筆者は分析する。そして、「第二の近代」の希望を、「市民社会」の方向に見出し、「新しい市民社会」の構成員である「市民」による「討議デモクラシー」に見出す。ごく簡単にこの本の骨子を取り出すと、以上のようになろうか。

たいへんオーソドックスで誠実な議論である。だがしかし、と思う。

著者によれば、ここで想定されている「市民」とは、「教育と知識と一定の富と、そして認識力と判断力をもつ広範な自立的市民層」である。別のところでは。完全な市民イメージを想定せずとも「それなりの市民」でよいのだ、とも言っている。なんだか閉店間際のスーパーのような「市民の安売り」という気もするが、それはともかくとして、私の実感からすると、それもまたずいぶんと“高い”基準である。この基準を満たさない人々は、現代日本には相当いるのではないだろうか。例えば、パラサイトシングルやニートはまずアウトであろう。

また、この基準を満たす「市民」でも、その「認識力と判断力」をもって、討議デモクラシーの場に動員されることを忌避するかも知れない。「だいたい、どうして政治の決定に正統性を付与するために、私たちがわざわざ呼び出されて、興味があるかないかわからないテーマで議論しなければならないのか?」という発想は、不合理だろうか。

「ツー・トラック制民主主義」という意図はわかるのだが、その“手段”として「市民」を動員しようという発想が透けて見える。その点は、読んでいてあまり気持ちのいいものではなかった。
裁判員制度の実施は目前
冷戦構造の崩壊は、直接的にはソ連経済の崩壊にあった。
しかし、東欧諸国では民衆からのつきあげが大きくなっていた。
特に、ポーランドの連帯の意義は大きい。

90年代以降の市民社会への関心の高まりは、
以上のような経験に根ざしている。
本書は、「市民」や「市民社会」といった概念の変遷を
丁寧に説明してくれる。

従来の市民社会と区別する形で、最近「新しい市民社会」論が盛り上がっている。
これは、具体的には自発的結社の促進をもって成熟度を測っている。
しかし、結社だけでは、依然不十分で、
さらに市民が積極的に政治に関与していくことが必要である。
そこで重要になるのが、ハーバーマスによって説かれた

討議デモクラシーであるが、本書はさらに議論を進めて、
欧米の諸制度を紹介している。

日本では、裁判員制度に対して、市民は消極的だが、
そのような態度こそ、独裁を導くのではなかろうか。

第4章は少し本旨と乖離しているように思えるが、
著者の専門でもあるヨーロッパ政治史を振り返るとき、

ポピュリズムへの警告は忘れてはならないのもうなずける。
形としては可能であるにしても、問題は・・・
本書で挙げられるような政治構造自体は、旧ソ連のソヴィエト体制(国ソヴィエト−州ソヴィエト−県ソヴィエト−地区ソヴィエト)や大政翼賛会など過去に存在した例をいくらでも挙げることはできるが、問題はこうした構造が「上からの指令の連絡網にならずに、市民の力をいかに上部構造に伝達できるためにはどうすればよいか?」にある。

ポピュリズム批判(4章)を動機として本書は書かれたような気はするが、特に日本のように下部の市民団体が政党や強力な政治組織の(事実上)下請け機関に過ぎないことが多い場合に、いかにして「市民の政治学」を成り立たせるのかについては、(もしそれを目指したいと言うのであれば)より真剣な議論がされなくてはならなかったはずである。でないとわれわれは権力と個々人が結びつく(ナチス:ポピュリズム)か組織化されて権力と結びつく(ソヴィエト体制)のどちらかの選択を迫ることになりかねない。その二つの選択肢を迫られたら両方拒否するのが普通の人間の対応ではないだろうか?
興味深いが日本で実現可能か?
 要所で論旨のまとめがないから読みにくく、理解が正確ではないが、わたくしの関心と照らし合わせて思いっきり主観的に本書の論旨を解釈すると以下のようになるであろうか。

 大きく複雑化を続ける現代社会の問題点を効率よく(平和的に素早く的確に)解決するには、現在の民主主義、すなわち代議員制には限界がある。例えば、科学技術政策など重要な懸案は、官僚の主導のもと専門家からなる審議会などの形式的な承認を経たあと、世襲議員ばかりになった国会で法案化される、というプロセスを経る。しかしながら、そこには、フツ〜の人、「それなりの市民」の感覚が入り込む余地はなく、その意味で、民主主義の本義と乖離している、というような例えが的確であろうか。それを克服するための方法として、討議デモクラシーという新たな政治形態が模索されている。今、導入が議論されている陪審員制度などがその例であろうか。つまり、ランダムかつ強制サンプリングされた一般市民が、特定の問題について、一定期間議論し、それを政治に反映させるといったものである。
 興味深い動きではあるが、日本国内でそれを実現するには、サラリーマンの労働環境を変革させなくてはならないだろう。現在のように、サービス残業を前提に成り立っている社会では、到底、討議への強制参加は不可能のように思われる。


冒険者カストロ (集英社文庫)

[ 文庫 ]
冒険者カストロ (集英社文庫)

・佐々木 譲
【集英社】
発売日: 2005-11-18
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
冒険者カストロ (集英社文庫)
佐々木 譲
カスタマー平均評価:  5
生きる歴史
死して英雄となるか、生きて批判にさらされるか? カストロについて書かれた本を読むと、ほとんどが個人的な思い入れが強すぎ、「英雄」もしくは「大悪人」としてしか書かれていない。しかしこの本は実に多くの資料にあたり、彼の生涯を冷静な文体で、中立的立場で書いている。しかし、その資料を読み場柄筆者がカストロという人物に惹かれていったのがわかる。また筆者がそうせざるを得ないような人間臭ささと魅力にとりつかれた事がこの力作を完成させたと想像する。 キューバは自由がない国、独裁政権といわれるが、中南米諸国で突出した識字率と文化水準教育水準の高さは特出すべきである。 カストロが反政府活動中弟ラウルの無事を確認した事を恥じたという件がある。国家の指導者として半世紀以上君臨する(した)者は歴史上たくさんいる。しかし彼らは権力の座に安穏とし、いつの間にか政を私事にし、個人崇拝を強要したり、家族や友人で側近を固める。カストロのように個人崇拝を望まず、家族の財産をも没収してしまった指導者はいままでいただろうか? カストロはまぎれもなく人の心をつかむ天才である。キューバはカストロがいなければ他の中南米諸国のような腐敗と政情不安の国であっただろう。カストロを評価するのは何十年も後の歴史家であろう。彼が「歴史法廷」に立たされた時人々はどのような判断を下すだろう・・・
死して英雄となるか、生きて批判にさらされるか?
カストロについて書かれた本を読むと、ほとんどが個人的な思い入れが強すぎ、「英雄」もしくは「大悪人」としてしか書かれていない。しかしこの本は実に多くの資料にあたり、彼の生涯を父親の代から冷静な文体で、中立的立場で書いている。しかし、その資料を読み場柄筆者がカストロという人物に惹かれていったのがわかる。また筆者がそうせざるを得ないような人間臭ささと魅力にとりつかれた事がこの力作を完成させたと想像する。 キューバは自由がない国、独裁政権といわれるが、中南米諸国で突出した識字率と文化水準教育水準の高さは特出すべきである。 カストロが反政府活動中弟ラウルの無事を確認した事を恥じたという件がある。国家の指導者として半世紀以上君臨する(した)者は歴史上たくさんいる。しかし彼らは権力の座に安穏とし、いつの間にか政を私事にし、個人崇拝を強要したり、家族や友人で側近を固める。カストロのように個人崇拝を望まず、家族の財産をも没収してしまった指導者はいままでいただろうか? カストロはまぎれもなく人の心をつかむ天才である。キューバはカストロがいなければ他の中南米諸国のような腐敗と政情不安の国であっただろう。カストロを評価するのは何十年も後の歴史家であろう。チェは死して英雄になった。そしてカストロは生きて、今なお多くの人に憎まれ敬愛され、批判の矢面にたたされ、数千回暗殺されかかった。ラウルにその地位を譲った後も彼は世界でもっとも影響力のある、そして恐れられている人物の一人である。彼が「歴史法廷」に立たされた時人々はどのような判断を下すだろう・・・
天才の生涯
日本ではカストロは共産主義者ゆえにあまり多く知られていないが、人間としてはまさしく天才に近い人物で、全面的な能力に長け、人間としての魅力もずばぬけている。この本は天才カストロのこれまでの生き様が描かれていて、カストロという天才のすごさを実感できる。
カストロ
キューバ革命の指導者カストロの人生が書かれています。かなり、有名な指導者ですが、チェ・ゲバラの方が、注目が高く、一般向けの本は少ないのではないでしょうか。知られざるカストロの人間像がわかります。カストロの生い立ちや大学時代、チェ・ゲバラとの出会いなど、カストロを理解するのにとても良い本だと思います。また、当時のキューバや中南米の時代の空気が伝わってきます。巻頭には、カストロの写真も載っていて、いいです。若い頃は、ヒゲはやしてなくて、かなり雰囲気違うので、一度見た方がいいと思います。結構上品な感じです。現在みているイメージによる先入観を変えてくれると思います。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク