しかし、この本には、著者のあとがきはあるものの、解説がついていない。これは残念だ。損した気分だ。特に、不肖・宮嶋本の解説は、不肖・宮嶋=宮嶋茂樹+勝谷誠彦 であることの暴露があったり、本の中でぼろかす書いてある人が解説を書いていたりと非常に楽しみであった。
というわけで、不肖・宮嶋本の解説ファンには物足りない一冊ではある。したがって★4つ。 事実は見なきゃわからない!「シュールである!」を連呼しながら、コソボの事実を撮り続ける宮嶋氏。圧巻は「コソボ死の行軍」と、彼が言うプレスツアーへの志願のシーン。空爆地帯のまっただ中へ、大型バスで乗り込むというだけでかなりの狂気の沙汰なのに、そのツアーになんとか潜り込もうとする宮嶋氏の姿には報道カメラマンとしての執念すら感じます。
本来ならとても重い内容なのですが、それを笑いながら読ませてくれます。やはり、現場を見てきた人は違うのでしょうか。はっきり言って、「不肖・宮嶋」シリーズの愛読者になって以来、大手マスコミの流すニュースが信じられない体質になっている私です。 カメラマン魂を見た!ボスニア空爆時の最も危険な現場にフリーカメラマンの立場で撮影隊にもぐりこむのがいかに困難で、大変なことかが良く分かる。撮影された写真とは逆に、宮嶋氏の独特の関西弁とユーモア溢れる文章も読み応えがあって笑えます。カメラマンを目指す人もそうでない人にもお薦めです。
でも、この本の場合は、学術書というよりは、開発学習を進めながら感じたこと、情景描写等も非常に多い内容になっていますので、研究を本格的にやる人のための参考文献にはなりにくそう。親しみやすい、そして臨場感のある雰囲気のある文章ですので、専門家・素人問わず、読みやすいかもしれませんが。