本書では、メディアリテラシーの教育の場での実践などが著者の取材に基づいて再構成されています。学生の教育現場やメディアの番組評価団体など、私たちが日常的に馴染みあるようなテレビなどのマスメディアを相対化するような視点が強調されています。まあ、この本をどう読むか、それこそリテラシーを問われているといえるかもしれません。
日本とアメリカの関係は政治面では日本は完全に主従関係にあり、国際問題においてはアメリカのパワーの前に言いなりになっている。しかしアメリカとカナダの関係は経済面ではカナダが完全に依存しているが、政治面では一国としての強い意志を持ってアメリカと対等な関係にいる。
またカナダは、難民受け入れ数が主要11カ国中2位であるが、人口比率だと1位である。日本はこれまで、単一民族国家という(幻想の)大義名分のもとあま!り行なわれてこなかったが、今後日本も受け入れ態勢が望まれるだろうから、その際多文化主義のカナダの考え方は大いに参考になるだろう。
想像力とは知識がなければ沸いてこない。現在グローバル化という名のアメリカの価値観の押し付けのもと、日本はアメリカの言いなりになっているが、著書のような地域研究が盛んに行なわれ、新たな選択肢を作り出すことで、日本の未来はより明るいものになるだろう。
本文中著者のさぶいギャグが続き、星4つにしようと思ったが、コラムが良かったので星5つで。お薦め。