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取締役の法律知識 (日経文庫) ネオ共産主義論 (光文社新書) 人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書) まちづくりの実践 (岩波新書) 中東 迷走の百年史 (新潮新書) 公安警察の手口 (ちくま新書) 法における常識 (岩波文庫) メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書) 13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀) 社会で子どもを育てる―子育て支援都市トロントの発想 (平凡社新書)
取締役の法律知識 (日経文庫) ネオ共産主義論 (光文社新書) 人生後半戦のポートフォリオ「時.. まちづくりの実践 (岩波新書) 中東 迷走の百年史 (新潮新書.. 公安警察の手口 (ちくま新書) 法における常識 (岩波文庫) メディア社会―現代を読み解く視.. 13日間―キューバ危機回顧録 .. 社会で子どもを育てる―子育て支..

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取締役の法律知識 (日経文庫)

[ 新書 ]
取締役の法律知識 (日経文庫)

・中島 茂
【日本経済新聞社】
発売日: 2005-11
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
取締役の法律知識 (日経文庫)
中島 茂
カスタマー平均評価:  3.5
初心者にはわかりにくい。
日経文庫として、わかりやすく書いているという努力は理解できますが、初心者には理解し難い部分が多かったです。 特に、会社の経営方法による分類などは、まったくの初心者にはほとんど理解できないと思います。 少しは知識のある私でも、眠たくなりましたから。 教科書を要約した新書として、まずはもっと詳しい書籍を読むことをお勧めします。
ビジネスの観点からの理解
取締役やその他の役員(監査役や会計監査人等)の役割や権利義務等について、「株主主権の原則」「ビジネス・ジャッジメント・ルール」といった原理原則を軸に、ビジネスの実態に即した説明がなされており、役員の何たるかを総合的に理解するには非常に有用だと思います。 新会社法でより自由度が高まった機関設計についても、なぜそのようなパターンが可能なのか、できるだけ原理原則に照らして説明がなされており、ただ条文が羅列されているだけの書物に比べて格段に理解が進むと思います。
株式会社の意味があらためてわかる
取締役とは委任契約に基づく専門職であるとは常日頃の著者の主張であるが、新たに改正された会社法に照らして役員の責任について面白く明確に説明されている。著者の知識と見識はアメリカのビジネスジャジメントの意味にまで言及し、企業のアイデンティティを明らかにしてみせ、また被告と被告人の違いなど意外と理解されていない法律用語にも触れ、読んでいて役員でなくても新会社法の歴史的意味、目指す新社会というものが自然と理解できるようになっている。ボード無き会社こそ株主主権という株式会社の基本形であるというメッセージに目からうろこが落ちた。

ネオ共産主義論 (光文社新書)

[ 新書 ]
ネオ共産主義論 (光文社新書)

・的場 昭弘
【光文社】
発売日: 2006-04-14
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
ネオ共産主義論 (光文社新書)
的場 昭弘
カスタマー平均評価:  4.5
資本主義のツッコミ役として
刺激の強いタイトルですが、「ネオ共産主義」なるものが高らかに宣言されているわけではありません。むしろ共産主義思想の歴史的考察が中心です。著者は共産主義の萌芽をユダヤ教の成立過程に見いだし、そこから2000年に渡る共産主義思想の多様な展開を手際よく整理しています。 特に「空想的社会主義」のレッテルによって、何となくスルーされがちな初期社会主義者の思想に触れた部分は興味深く読めました。例えばフーリエ。彼は「情念の解放」が集団の生産性を高めると主張し、恋愛のみならず美食や芸術を推奨するのです。これは通常、私達が共産主義に対して持つ暗く禁欲的なイメージとは正反対のもので、空想的と言われれば確かにそうですが、なかなかカッコイイ。このように、共産主義というものをマルクス=レーニン=北朝鮮ではなく、もっと広いイメージで理解する上で本書は非常に有用です。 ただ著者が終章で新しい共産主義のあり方として提唱する「他者と富(喜び)を共有するためのメカニズムの実現」は、やや現実味に欠ける気がしました。AIDSや温暖化といったローカルなテーマはともかく、富の共有の実現という観点においてこの先連帯が進み、世界が編み直される日がくるとは私には思えません。共産主義的思想が今日何らかの現実的役割を果たし得るとすれば、資本主義の暴走にブレーキをかける、漫才で言えばツッコミを入れる、それしかないような気がします。
共産主義を見直す事の必要性
共産主義という言葉が持つ負のイメージを払拭させられました。同時に真摯な気持ちでこれからの世界のあり方について、真剣に考えていく必要性があることも理解できました。 確かに、ソ連・東欧・中国・東南アジア…世界の至る所に20世紀中に現れた共産主義国家は、悲惨な結末を国民に強いながら崩壊もしくは転向という結果に終わろうとしています。 しかし、マルクスが考えたことと、実際の社会主義国や共産主義国で行われた政治のありかたは、大きな乖離がありました。 しかし、ここで大きな問題として我々の前に立ちはだかるのは、理論の正当性は誰が保証するのかという問題です。内ゲバという言葉が象徴するように、「アカ」と呼ばれる人々の闘争劇はこれまた、悲惨の二字に埋め尽くされる傾向にありました。 しかし、昨今の原油高や地球温暖化に依るまでもなく、資本主義の未来は全く明るさのないものです。主義=イデオロギー=宗教的権威ではなく、衆知を集めた人類の存亡と幸福を掛けた取り組みへと消化させなくてはなりません。 あらためて注目されつつあるマルクスを神格化から遠ざけ、新しい未来の想像に資して欲しいものです。
共産主義の可能性を浮き彫りに
 本書は共産主義の可能性について考察した本です。  共産主義について解説した本はたくさんありますが、本書の特徴はその起源をユダヤ教の「旧約聖書」までさかのぼり、それとの対比で共産主義の歴史を紐解いているところです。特に近代のマルクスの思想、共産党の動向などはユダヤ教との比較によって、新たな側面が浮かびあがってきます。  また共産主義の歴史を概観するという点でもコンパクトにまとまっており、良書だと言えます。旧約聖書からユートピア主義的なプラトン、メシアニズムによる千年王国論。空想的社会主義の諸潮流も詳しく紹介されており、マルクス以降については共産党のあり方や革命主体について、階級や国家などの様々な論争が網羅されています。最終的に提起される新たな共産主義、‐他者と喜びを共有するメカニズム?は、従来の暗く、忍耐を前提にした共産主義に対するイメージを払拭する、パラダイム・シフトとなるのではないかと思いました。  共産主義思想について知るのに最適な本です。
共産主義思想の多様性と現代的可能性を模索した好著!
新書が溢れる書店の棚のなかで私には本書がひときわ輝いてみえた。「本書を最後までお読みになられた方は、今まで共産主義について知らないことがいかに多かったかということに驚かれたかもしれません」(244頁)とある。本当にそう感じた。共産主義と社会主義の違い、共産主義の起源などをそれこそ『旧約聖書』にまで遡って追い求める真摯な学問的姿勢にある種の知的興奮をおぼえた。マルクス、エンゲルスはもちろん、彼らが批判対象とした空想的社会主義者らの多少の知識しか有していない私には、本書から教えられた内容は多岐に及んでいる。サン=シモンやフーリエらの思想には、「空想的という言葉がもっているユートピア性よりも、もっと強い社会批判の力がある」(142頁)ゆえ、マルクスらによる「空想的社会主義者」という表現は、彼らを直接指すものではないという見解、共産党は他党と異なり国民国家を超えたところでプロレタリア階級を組織する存在であるという指摘、「多様な個性をもった集団」を意味するマルチチュードという概念にひきつけ、他者と喜びを共有するためのメカニズム=連帯化の重要性を説いた箇所などはとくに印象に残った。但し本書のタイトル<ネオ共産主義論>の「ネオ」の意味内容が私の読み取り能力の不足もあってか、いまひとつよく分からなかった。その部分を焦点化した研究論文などあれば是非とも読んでみたい。共産主義が資本主義の裏面として今後も思想的・現実的価値を失うものではないという著者の主張には賛同したい。どれだけのスパンで考えるかで変わってくるし、新自由主義に批判的な論者もすでに多く存在する。それは、共産主義を標榜する思想へと直結するわけではないが、こういう混迷の時代だからこそ、いつの日か輝きを取り戻すことがあるかもしれない。「共産主義」という概念を多角的に検証した本書を通じて、そのイメージが大きく変わるのではないか。
論理だけでは納得できないかも?
 マルクスを中心とした共産主義思想の来し方、行く末を見つめる本。共産主義は別にマルクス主義の専売特許ではなく、特に西欧においてはユダヤ教・キリスト教の流れに位置づけられることが歴史を振り返って説明されている。  一般に、思想運動においては論理に先行するものとして物語(イメージ)があり、マルクスはその物語の妥当性を検証するのに科学を用いた。ただ、やはり物語は強いもので、マルクス主義とされるものにはユートピズム、千年王国論、選民思想、救済論が付きまとい、そしてそういうものとして受容された歴史がある。本書の前半は特にそれの説明に費やされる。  但し、これにどういう論理的関連があるか、となると、甚だ怪しいと思う。共産主義運動や宗教運動に携わったものでなければ、得心できないのではないかと思う。それ故に、「素人にはお勧めできない」。  そうは言っても、本書は共産主義、特にマルクス主義の持っている悲劇性??革命という救済論、選民思想?唯一者であるが故の独裁や民主主義の欠落の必然??を説明するのに上の飛躍を読者が許容するならば成功していると思う。  共産主義に「良きもの」を見、それを得ようと欲するならば、かつてのような“唯一”性を克服し、悲劇性を克服するしかないとされる。その点において、本書は実践的である。ただ、その実践を担える主体として、現実の日本の党派が登場し得るかとなると、疑問だ。

人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)

[ 新書 ]
人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)

・水木 楊
【文藝春秋】
発売日: 2004-01-21
参考価格: 725 円(税込)
販売価格:
人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
水木 楊
カスタマー平均評価:  5
時間もモノ、カネと同様に資産である!
時間、モノ、カネはトレードオフ。 モノ、カネ以上に大切な「自分時間」を最大化するための方策を紹介する。 時間というものを、カネやモノと同じように計測し、比較できるようにした「ポートフォリオ」の発想が斬新で、面白い。 僕たちは、カネやモノを得るために、いつも身を粉にして働き、貴重な「自分時間」を「他人時間」(他人のために働く拘束時間)に変換し、豊かになった気でいる。 それは、今まで、時間というものを「無形資産」として定量化してカネやモノとのバランスを量ってこなかったから言えることなのだ。「自分時間」といえるものは、本書に記載のとおり計算してみるとわかるが、サラリーマンの場合特に少ない。これで本当に豊かと言えるのか?漠然と感じていた不安が定量化できることのメリットは大きい。 本書では、いかに自分時間を増やしていくか、というノウハウも紹介している。ただし、最終的に「何のために自分時間を増やすのか」という点がはっきりしていないと、単なる暇な貧乏人(?)になってしまう。 その点、同時期に読んだ「働かないって、ワクワクしない?」という本が参考になる。併せ読むことをお勧めしたい。
時間泥棒にならないように
 「会議の時間に遅れてくる。」「待ち合わせ時間に遅れてくる。」あなたの 身の回りにいませんか。私は仕事上色々な会社の会議に出席しますが 私自身は、必ず会議の5分前には会議室に座っているようにしています。  5分前に座っても、今から始まる会議の資料を頭に入れるためには、必要 な時間だと思っています。会議に必ず遅れてくる方は、自分の時間の使い 方も悪いように思います。  待ち合わせの時間には必ず5分前に行き、人の時間を泥棒しない。人の 時間を泥棒しないことが、自分中心の時間を人生の中で遅れることに繋が ります。  人間すべての方が同じ時間を持っている中で有効な時間を過ごしたい 方にお薦めの一冊です。
時間の主人公として生きることの大事さ
 時間は誰にでも平等に与えられている。そして、時間の大事さを説く本は多い。川本裕子氏の「時間管理革命」でも自分時間の時給を考えることを勧めている。本書では、一歩進んで、自分の資産を100%=金+物+自由時間と定義し、それぞれを計算し、バランスをとることを提案している。  時間を大事にしている、という人は多いと思う。例えば、見たいもの、行きたいところがあっても渋滞時間を考慮して行楽シーズンを避けて計画したり、約束の時間を守るため食事もろくにしないで家を飛び出したり、時間を節約してタクシーを使っているかもしれない。しかし、著者はこのようなことは時間を大切にしたことにはならない、時間を本当に大事にするためには“時間の正確な価値”を知っていなければならないと言う。  まず、自分が自由にできる時間を自分時間とし、それ以外の時間から睡眠時間等を引いた時間を他人時間とする。そして、時間の使い方を検証していく。最終的には、如何にして自分時間を増やすかという考え方(時間戦略)を提案している。  例えば、通勤時間短縮のために広い家ではなく便利なところに住む、情報源である資料や本を管理(所有)するのではなく、どうすれば情報が得られるかという情報(メタ情報)を管理する(名刺や情報源の載っている本や自作のリスト)ことが有効である。究極の方法は、他人時間である仕事の時間を楽しんで自分時間にしてしまうこと、の効果を説明している。筆者によると、他人時間の約6割を自分時間にできると、自分時間とモノ、金とのバランスが良くなる。(因みに、自分で計算してみると、58%がバランス点だった。)  結局、筆者は、時間とモノと金の三つのバランスの取れた人生を生きるために、モノや金に囚われた生き方ではなく、時間の主人公として人生を生きることとそのヒントを提案している。  本書を読むことで、ローマの哲学者セネカの言葉「人生は使い方を知れば長い。」の意味が、よく分かる気になった。
生活を築こうとして、失っている
人生の後半をどこからと捉えるか−それは人それぞれだろう。
まだ折り返し地点には達していないと、願望も含めて考えながら手に取った。
名誉と富ならばどちらを取るか?何故か高校時分、周りの友人によくこの質問をしていた。私の答えは「名誉」である。こんなことを年端もいかないうちから考えていた私には、とても興味深い内容だった。

筆者は人生を占める三大要素をモノ・カネ・時間に置き換えて、持論を展開する。
冒頭に引用される、ローマの哲学者セネカの言葉から導かれる「あなたは生活を築こうとして失っている」の言葉にドキリとさせられる人は多いのではないだろうか。

“ポートフォリオ”とは元は折りたたみ式のカバンのことだったが、最近では金融資産の選択方法として使われることが多いらしい。
つまり、「人生後半戦のポートフォリオ」とは自分の持っている資産(人生の残り時間)をどのような割合(モノ・カネ・時間)にしたら、『最も利回りがよく、手元不如意にならず、かつ安全か』を考えること、となる。『・・・』の部分は人によって異なるし、意味の幅も大きく振れることだろう。人生において大切なものが人によって違うように。
ただ、この地球上で誰の上にも等しく与えられるもの、それは1日=24時間という意味での時間だけなのだ。そして、それにどんな意味づけをするのかは、本人以外の誰にもできないことなのである。
時間価値が変わる
私は、若いときは人生が何回も生まれ変わるがごとく過ごしてきた。人は、皆 時間を無駄にしたくないと思っている。金が大事か、物が大事か、時間が大事か。それぞれだと思うが、この本により 時間を活かすことが本来の人生の価値が活かせることを論理的な数字により考えさせられました。自分達の時間を持つことが戦後における日本のエコノミックアニマルと言われた価値観を変え古きよき時代の時間持ちの日本人をつくり世界に胸が晴れるというところには、感銘をおぼさせられました。この本に出会えたことに感謝します。


まちづくりの実践 (岩波新書)

[ 新書 ]
まちづくりの実践 (岩波新書)

・田村 明
【岩波書店】
発売日: 1999-05
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
まちづくりの実践 (岩波新書)
田村 明
カスタマー平均評価:  3.5
このまちづくりの事例の数々を、映画シリーズ化して欲しいくらい濃い内容です。
まちづくりの第一人者、田村明教授の本なんです。 まちを活性化させるのは、お役所の上からのまるなげ行事イベントではないんですねー。 アイデアと人と根気であるという全国での実践例紹介された書なんですね。 まちづくり紹介で一番内容の濃い本だと思われまっす。 私は、この本をよんで吃驚しました。 まちづくりの多様性と、コアとなる中心人物のバイタリティーの凄さに。 自分の生活で、手一杯な人も多い中でみんなのためにまちづくりに奮闘する姿は 美しいと思いました。 昭和の時代で例えるなら、村の長みたいな人なんだね?って。 まちづくりや地域調査の現場で知ったのですが、まちづくりに奮闘してる人は 家庭では小さくなってたりするそうです。 家庭の事をせずに、地域の事ばかりに時間とお金をさいてる。 なんて、言いながらも家族は誇りに思ってるんですよね。 地域の人に感謝されて、家族も誇らしいそうですよ。 そんな、使命感に燃えたまちづくりの事例が全国網羅してあります。 それはそれはこの値段でこの内容と情熱の多さの、的確な事例は圧巻です。 わたしは、この本を読んでまちづくりに興味をもって大学院に進学し、 地域調査までやてみて思いました。 この本に登場するまちづくりリーダーの凄さを実感しました。 私が生きて行く上での、バイブルです。
まちづくりのあり方
まちづくりといえば、普通、その結果にしか目がいかないが、この本では、なぜ、そうした取り組みをはじめたのか、何を大事にしたかったのか、など、さまざまなまちづくり活動の動機を紐解きながら、豊富な実践例を紹介している。
まちづくりにもっとも必要なもの−情熱−の必要性を感じさせてくれる一冊。
ちょっと期待はずれ
「まちづくり」とは、“住んでいるすべての人々にとって生活が安全に守られ、日常生活に支障なく、気持ちよく豊かに暮らせ、緊急時にも対応できるまちを「つくる」”と言うこと。この本ではこのような「まちづくり」の意味、重要性、全国の「まちづくり」の現状すなわち成功例や失敗例、さらには専門家などが詳細に取り上げられています。そして、それらは都市と地方(田舎)の差、環境などに深く関係するとても興味深いものです。

論文や評論と言ったものは総じて面白いものではありません。それにしても、この本は読みづらい。何と言うか文章が不細工なんです。僕も興味を持って読んではみたものの、稚拙でいびつで拙い文章力が本来興味深いはずの内容をつまらないものに変えている。

読まなければならない人は仕方ありませんが、それ以外の誰にもお薦めできません。
まちづくりをしてみたい!って思える本
「都市計画」ではない市民による「まちづくり」を提唱し実践してきたカリスマ的存在、田村氏が、日本各地での「まちづくり、まちおこし」のプロセスやその立役者を田村氏の見方を通して紹介している本。例えば、「今では当たり前に見えるようなことでも、誰かが具体的に発想し、実践して時代の流れをつくったからこそ現在がある。実践とは、まだ世間では認められていない時代に、障害を乗り越えて行ったものである」という認識の下、愛媛県の山間の町で、(それまで当たり前であった)コンクリート護岸による河川改修でなく、多自然型工法による河川改修を可能にさせるために住民らが(楽しく面白く)活動、勉強した経緯などが紹介されている。体系だった専門書というより、まちづくりを少しでもやってみたいという市民の気持ちを後押ししてくれる応援団のような本です。
明日から実践だ!
「まちづくり」は何故平仮名なのか?市民の意志が行動へと育まれることを切に願っている著者の思い入れが伝わる。全国各地のまちづくりを紹介しているので、実績調査を始める前には一読しておくとよいと思う。
「まちづくり」は実行ではなく実践であると強調しているこの本は、読む人を実践のために戸外へと導くだろう。ひとづくりに繋がることは間違いない。


中東 迷走の百年史 (新潮新書)

[ 新書 ]
中東 迷走の百年史 (新潮新書)

・宮田 律
【新潮社】
発売日: 2004-06
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
中東 迷走の百年史 (新潮新書)
宮田 律
カスタマー平均評価:  5
ありそうでなかった解説書
中東、イスラム圏などというと、ひとまとめにして概説する本が多い中、実は各地の温度差、文化性、歴史からたどる現状の問題などは多様だ。すべて一緒くたにしたら、到底理解できないのだが、この本は大変明快に各国事情を解説してくれるのでありがたい。また、東アフリカ、マグレブ3国などは、なかなかこういう本で取り上げられない地域なので、情報として嬉しい。
また、各章がシンプルな構成で、読みやすいので、「各地各エリアの基本的な問題」がすっきりと理解できる。大変勉強になった。
イスラームをめぐる諸情勢が「いまいちすっきりわからん?!」とお悩みの方は、是非一冊どうぞ。
コンパクトな中東現代史入門書
はじめに。タイトルに「中東」というコトバが使ってありますが、この本の中で扱われている地域は、中央アジアや東アフリカ、北アフリカなどのイスラム圏も含まれています。

これらの地域を含む中東の、主として近現代の100年の歴史が、アフガニスタンやイラン、イラク、トルコなどの地域毎に、20ページ前後の内容で、コンパクトにまとめられています。各章のはじめには(簡単に)地図や人口、宗教分布なども付けられているので、中東の現代史入門書として最適。

中東関連の各種ニュース、本を読むときなどに用意しておくと便利です。ただ、コンパクトにまとめられているから、ちょっと詳しい内容を知りたいときは、それぞれの専門分野の本に当たる必要があります。

ちなみに、この本の第11章「東アフリカ」の中で触れられている、国連の「希望の回復作戦」は、リドリー・スコット監督の映画『ブラックホーク・ダウン』の舞台となった紛争です。映画ではわからなかったあの紛争の意味や歴史、舞台裏を知ることができます。


公安警察の手口 (ちくま新書)

[ 新書 ]
公安警察の手口 (ちくま新書)

・鈴木 邦男
【筑摩書房】
発売日: 2004-10-06
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
公安警察の手口 (ちくま新書)
鈴木 邦男
カスタマー平均評価:  4.5
手法は過去のものしか載っていない
ぴったりくっついて離れない尾行等、数十年前の手法がそのまま掲載されている。 昨今の微弱な電波の受信システムや、放射線測定器の交通の要所への設置等の テクノロジーの進歩に伴う手口は記載されていない。現在このままの内容で行っている と思ったら大間違いであろう。
公安警察の存在を
平凡な毎日を送る一般の方も、左右両翼の方も、公安という存在と手口に驚愕される事と思います。著者の運動経験や人間関係を含め、非常に面白く読み入ってしまいます。各々が考え、主張する「正義」とは何なのか…
公安は怖ろしい
学生時代より右翼運動に携わり、新右翼団体「一水会」の代表として活動してきた著者がその経験に基づき公安警察の組織構造、活動、実態に迫る。 かつて公安によって濡れ衣を着せられ、それでなくとも何度となく嫌がらせのごとくガサ入れを受けてきた著者の語る公安警察の実態は実に生々しい。本書のメッセージは公安について開かれた議論をすべきだということ。過激派やテロリストから国家を守るという自負故に神聖不可侵とされてきた公安は秘密のヴェールに包まれ、盗聴、スパイ活動、ガサ入れ、不当逮捕とやりたい放題でありつづけた。にも拘らずメディアも政治も公安を問題にすることができず野放しにされてきたのである。著者は決して公安の存在を全否定していない。治安機関としての公安の役割を認めつつも、そのような抑圧・弾圧・謀略機関としての野放し状態に対して批判のメスを入れている。監視社会が懸念されて久しいが、治安のために全てを犠牲にしていいはずがない。共謀罪導入が議論されている今日、それを運用する公安の実態についてはしっかり知っておきたいところだ。
身に覚えのないオレ(アナタ)も公安に監視されているかもしれない・・・
自身の経験をもとに公安警察のあり方を問うた作品。平易な文章で書かれているので解りやすく読み易い。ただ、あとがきにその理由が書かれているが、公安を巡る裏話的なエピソードは書かれていない。書かれているのは、あくまで公安の「手口」である。そういう意味では著者の経歴通りの硬派な一冊だ。 客観的であろうとしているのが文章から滲み出てくるが、時折り、公安憎しという感情が表出している文章が見受けられる。ただ、それも裏を返せば彼が受けた取り締まりが理不尽だったという証拠なのだろう。 テロに対する監視にシフトしてきているとはいえ、いまだに共産党に対する取締り(監視)が公安警察の仕事のかなりの部分を占めていることにまず驚いた。過去は過去として現在は合法政党にもかかわらず、党勢がジリ貧であるにもかかわらずだ。著者が指摘するとおり組織の維持のためと捉えられても仕方ない。 著者は、公安警察官の一人一人は優秀で、強烈な「愛国心」を持った人々であり、並みの覚悟でできる仕事ではないと記している。そして、その手口について内部告発が起きない公安の「教育体系」に驚愕し、それを「思想教育」と定義している。たしかに、思想を取り締まる側が行なう教育は思想教育しかないのかもしれない。 また、著者は、公安は日本で最も「愛国者」なのかもしれない。そうした優秀な人材をいつまでも顔のない隠密にしておくのはもったいない。さらには、抑圧・謀略機関の一員として終わらせるのも惜しいと思う。と記し、公安について開かれた議論すべきではないだろうかと主張する。もっともな意見だが、それは無理だろうな・・・。
右翼と公安の関係
公安関係の「手口」は、実際やられてみないとよくわからない。弁護士や研究者は口ではなんといおうが「マーク」される人は少ないわけで、こうした本は参考になる。 しかし右翼担当と右翼の関係のぬるいことぬるいこと・・・知ってはいたけどびっくりした。そして鈴木氏が指摘するように、こうしたぬるい関係に「同意」しなかったら、ボコボコにされるわけだ。右翼と公安の関係は極めて日本的な特殊性がありそうだし、だから日本の右翼運動はダメなんだろう。そのダメな右翼よりももっとラディカルなウヨク運動が今や台頭している。本書でも取り上げられている「刀剣友の会」やネット上に生息するような素人ラディカルの登場は、これまでのような企業社会下での運動ー公安の関係を変えていくのだろうか。今共謀罪の導入が論議されているが、同法が制定されれば、公安の活動・権限領域はますます広がり、市民運動などへの介入も強めていくだろう。 そうさせないためにその恐ろしさを知る上で、いい本

法における常識 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
法における常識 (岩波文庫)

・P.G. ヴィノグラドフ
【岩波書店】
発売日: 1972-01
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
法における常識 (岩波文庫)
P.G. ヴィノグラドフ
Paul G. Vinogradoff
カスタマー平均評価:  5
法学の良入門書
法学のよい入門書であり古典でもある書。 法学を志すならば避けては通れないだろう。 法というものはどのように作られ、どのように運用されるべきか、そうしたことがきちんと書かれている。 確かに時代を考えると古くなっているという面もある。 また、コモン・ロー中心なので、判例の占める位置は日本と比べると大きく異なっている。 ただ、だからといって読む意味がないというのは間違っているだろう。 法の本質を知る上でも、本書を読んで学ぶところは大きいと思う。
根本から法を知る
誰もが関わる法。それを解説してくれる本だった。 基本的な予備知識を最初に記す。 本書全体にわたり、裁判の事例を挙げ、簡潔に判決を記す事により、コンスタントに話は展開していく。 法が出来る様を知る事により、法律のいびつになるわけを知る事が出来た。 さらに、法の理想を哲学的に展開されていた。
法に興味ある全ての者に
法は我々の「常識」が基礎になっており、それゆえによくよく考えればそれがいかなるものかは誰でも理解できる。法律学の技術的側面ではなく、このような基礎的考え方、法というものへのアプローチの仕方を丁寧に解き明かしてくれる好著である。 著者の専門は法制史である。この分野の大家であった著者ならではの視点が本書には満ち溢れている。モンテスキューがゲルマン法の詳細な研究をもとに、かの名著『法の精神』を著したことからも分かるように、法とはいかなるものかを知るためには、その歴史に踏み入れることは極めて有用である。本書を読むことで、法についての考え方のみならず、その歴史的背景をも理解することができるだろう。 本書の主な対象はイギリスの読者であるため、イギリスの判例法(common law)が念頭に置かれており、裁判官がどのような考慮のもとで法を適用するかの視点が中心である。これはそのまま日本の裁判や法に適用することはできないことには注意を要するが、しかし、日本や独仏等が属する大陸法と英米系の判例法は通訳不可能なものではない。本書の理解は日本法の理解にも寄与するだろう。 訳注が充実しており、また著者の評伝もついており、初学者でも十分本書の魅力を堪能できる。しかし、一度法学を学んだ者が読んでも得られるものは大きいだろう。法に興味ある全ての者に本書を推薦する。
法入門の古典
 法律学の入門書として定評のある古典である。
 著者はロシア出身でイギリスに帰化した法学者だ。イギリス法が例に取られているわけだが、周知のように西欧法学は成文法を原則とする大陸法(日本はこちらに分類されている)と慣習法(コモン・ローという)が主体を占めている英米法とに大分されている。しかし、後者に即した記述であるとはいえ、日本の法を考えるのに役に立たないというわけではない。
 もちろん、法律を学んだことのない初学者向けの入門書であるので、法律のあらゆる側面について不備がない、という本ではない。しかし、ここで挙げられている章ごとに、法的思考というものがどういうものであるのかが、具体例を豊富に挙げてわかりやすく例示されている。
 ただ、かみ砕いて説明がしてあるものの、もともと説明をしようとしている事項が本質的にやさしいものではないために、ある程度の知的能力が要求されるので、その点は覚悟していただきたい。しかし、他のやさしいだけで何も身に付かない入門書とは違い、本書を読了すれば「法的思考とは何か」ということが、おぼろげながらもわかるはずである。

メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書)

[ 新書 ]
メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書)

・佐藤 卓己
【岩波書店】
発売日: 2006-06
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書)
佐藤 卓己
カスタマー平均評価:  3.5
記事へのバイアス
自分が直接経験したものでない記事を読み聞きするとき、その記事にはすでに発信者のバイアスがかかっている。記事に描かれる事件が持つ意味は常に更新され、変化し続けていく。けれども私たちはそのことに気づかず、常に「私は正確な情報」を持っているとしか思わない。メディアなんて信用できないよ、と言っている人でさえそうなのだ。私たちは勇気を持ってこのいかんともしがたい現実を受け止めながら生きていかなくてはならない。
これからメディア論を学ぶ人向け
気鋭の歴史家、メディア研究者による新書なので 期待していたけど、 期待が大きかっただけに物足りない。 マスコミュニケーション研究が拡散した現在、 メディア研究の知見を使って 現実のデキゴトを説明する意図や その今日的意味は分かるけど、 新聞のコラムをそのまま載せただけになっている。 これは編集者への注文になるのかもしれないけど もう少し、まとまった論述をしてほしかった。 ただ、これからメディアやジャーナリズムについて 読み進めようとする人にはいいきっかけになる本。
現代は読み解けないが
著者が歴史学を専攻していたためか、カレンダー的思考があちこちに見られる。 年号・日付の記述が多く、世界史的な同時平行の視点もある。 書いてある内容は、ジャーナリズムとしてはごく一般的なものばかりだが、さっくりとまとまっているので読みやすい。 批判的論考・分析はあまりなく、全体的にコラムのような印象だ。 メディア論・ジャーナリズム史というよりかは、歴史家の語る現代社会論といった方がいいかもしれない。 歴史もジャーナリズムも、事実を知り真実を探るという点で同じ位置に立っている。 前者は過去に目を向け、後者は現実に目を向けている。 書かれる主張は目新しいものではないが、同じ位置に背中合わせに立っている学問が同居しているという点で、なかなか興味深い一冊となっている。
メディアの歴史的動向を網羅的に知ることができる
導入部分と、終了部分で現代の新しいメディアに関する記述があるものの、中心的な部分は戦中・戦後を中心としたメディアの位置づけを述べたもの。 メディアはどう扱ってきたか、また、脈々と流れてきたいわゆるメディアとは何で、昨今の佐田らしい動向のメディアおよびメディア企業との違いは何かを考えさせられます。
アカデミックにメディアをみたい人にオススメ
日本を代表するメディア研究者による、メディア時評集。 新聞連載のコラムをまとめたものであるため、単発時評の単調な連続にやや食傷気味。 編集過程で、より面白い読み物にする工夫ができたかもしれません。 どうも、読後に心にグッとくるものが乏しかったです。 佐藤さんの前著(『八月十五日の神話』ちくま新書、『言論統制』中公新書)の面白さ が圧倒的なだけに、やや残念だなぁと思ってしまいます(それも著者の才能ゆえの 感想かも)。 ただ、マクルーハン、ブーアスティン、T.フジタニ、リップマン、E.N.ノイマンなどなど、 メディア論の古典的研究を散りばめながら現代メディア評を展開しています。 そのため、メディアを真摯に研究する方にはかなり有益かつ贅沢な入門書となると思います。 理論を用いながら現実をみる! 言うは易しで、なかなかやる機会がないですし。 その手ほどきを、佐藤さんに教わるといった点に本書の意義があるはずです。

13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)

[ 文庫 ]
13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)

・ロバート ケネディ
【中央公論新社】
発売日: 2001-11
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)
ロバート ケネディ
Robert F. Kennedy
カスタマー平均評価:  4.5
世界が最も危なかった13日
キューバ危機の13日間を簡潔にまとめた本。
冷戦が終わり核戦争の危機は遠のきましたが,危機を回避するために知恵を振り絞ったアメリカ首脳部から学ぶべき事は多い。
ケネディ兄弟、マクナマラ、フルシチョフ、聡明な彼等がこの危機の操縦にあたった事は,私達人類にとってラッキーでした。
安全保障を考える上で欠かせない本です。
トップになる人に読んでほしい
キューバ危機のときアメリカ首脳部はどのような対応をとったのかが、丁寧に書かれている。
著者はロバート・ケネディーでケネディー大統領の弟であるが、当事者視点に立ちながらもかなり冷静に自体を見つめ脚色もなく書かれているように思える。

日本が危機に遭遇したときこのような対応を取れるのか、かなり心配になった。死者が出ることへの嫌悪感だけで話を進めようとしている。一国の代表であるならば、費用対効果を明らかにすべきであるし、それができないならその資格はない。

ケネディー大統領に限らず、このあたりのプロパガンダ、国民に対するマスメディアの使い方、演出の仕方は非常にうまい。この点は、政治家や日本企業のトップマネジメントは学ぶべきである。
貴重な歴史資料
日本人には正直あまり実感がない(というかわたしも当時生きていない)のですが、キューバ危機は当時の米国人は本当に核戦争が起こる、という感覚をびんびん感じていたそうです。映画「13デイズ」はその感覚をよく伝えていると思いますが、興味をもったわたしはこのRFKの著作も読みました。日本語訳も出ているのですが、RFKが書いた部分は悲しくも非常に短いのと、"Quarantine"(臨検)の際のJFKのTV演説原稿が完全収録されてたりとか盛りだくさんなので、こちらもお買い得。映画のリアリティを再確認。
映画とセットでぜひ!
暗殺により完成はしていなかったロバート・ケネディの草稿をまとめたもので、映画『13デイズ』の原作でもありますが、兄JFKとともに渦中にいた当事者の回想だけに、淡々とした文章に、兄弟の深い政治的洞察がうかがわれ、心に響くものがあります。薄い文庫ですが、半分は記録資料となっています。これがまた貴重で、手元に置いてたまに読み返したい一冊。
ケネディ政権内部から見たキューバ危機の全貌
本書は、司法長官としてジョン・F・ケネディ大統領を支えた弟のロバート・ケネディが、キューバ危機当時の政権内部の動きを時系列に沿って記した回想録だ。著者自身が暗殺者の凶弾に倒れなければ、さらに書き加えられたであろう本書(の本文)は、80ページそこそこの分量にすぎないが、偵察機の撮影した写真の吟味から、対応策の立案・検討、そして海上封鎖へと至る意思決定のプロセス、そしてぎりぎりの段階でのソ連との交渉の舞台裏までが淡々と描き出されている。これを読むと、映画「13デイズ」が、多少の演出はあるにせよ、史実を忠実に再現しようと努めていたことがよくわかる(現に、映画の中のセリフを本書の中に見出すこともできる)。これが「アメリカ側から見たキューバ危機」という限界を持っていたとしても、貴重な資料であることに変わりはない。英文も平易で一気に読めるので、映画を観て、事件に興味を持たれた方には、ぜひ一読をおすすめしたい。■補足:このノートン版(1999年刊)には、かつてケネディ政権のアドバイザーも務めた歴史学者のアーサー・シュレジンジャー Jr. が序文を寄せており、後半部分には、Richard E. Neustadt と Graham T. Allison のふたりによる、45ページに及ぶ解説と、ケネディ大統領のスピーチやフルシチョフ首相からの通信文などの関連資料が収録されている(ただし、以前刊行されていたシグネット版にあった、マクナマラ元国防長官、マクミラン元英国首相の序文や、偵察機から撮影した航空写真などは収められていない)。ちなみに、グレアム・アリソンは、キューバ危機を分析した古典『決定の本質』(中央公論社)の著者である。なお、キューバの海上封鎖を国民に告げるケネディ大統領の演説や、国連の議場において、アメリカのスティーブンソン国連大使がソ連のゾーリン大使を追いつめる模様のオリジナル音声が、英文トランスクリプション・翻訳とともに、CDブック『20世紀の証言 第2巻 変貌する世界とアメリカ』(アルク)に収められている。


社会で子どもを育てる―子育て支援都市トロントの発想 (平凡社新書)

[ 新書 ]
社会で子どもを育てる―子育て支援都市トロントの発想 (平凡社新書)

・武田 信子
【平凡社】
発売日: 2002-11
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
社会で子どもを育てる―子育て支援都市トロントの発想 (平凡社新書)
武田 信子
カスタマー平均評価:  4.5
私の教科書です
現在、育児支援をしていますが、この本は地域での育児支援の基本となるはずです。 今どきの育児中の親の気持ち、こどもの育ち、地域での立場、などを細かく報告し、育児支援の先進地ともいえるトロントでの育児支援の状況が書かれているので、今自分には何ができるのかを考えさせてくれ、その答えが書いてあります。 育児支援をしている方、今育児中の方にはおすすめです。
子育てする個人ばかりでなく、援助する人にも役立つ
 少子化が叫ばれて久しい。その理由の一つに日本における子育ての難しさをあげる人も多いだろう。子育てが難しいのは「行政が悪い」からというのはたやすいが、われわれにも何かできないだろうか。

 著者は臨床心理士としての問題意識から出発して国際都市として有名なカナダのトロントで研究生活を送った。この本はトロントでの子育て支援のソーシャルワークの考え方を紹介している。ソーシャルワークについて私は今まで「弱者の相談に乗ってアドバイスをする」といったくらいのイメージしか持っていなかったが、この本を読むと、もっと積極的に行政・地域の人々との間に立ってさまざまな調整をする重要な役割を担っていることがわかる。

 この本の特筆すべき点の一つは、単なる紹介にとどまっていいことであろう。トロントから学べるものを日本の実情に合わせて批判的に咀嚼してさまざまな提案を行っている。もう一つの特徴は、個人の取り組みばかりでなく社会としての取り組みに多くのページを割いていることであろう。たとえば、ボランティアで子育てにかかわりたいという人は多いだろう。そういう善意をまとめ上げ、行政と交渉したり、寄付を募ったりといった活動に踏み込んでの提案をしている。
 子育てする個人ばかりでなく、専門家にも子育てを支援しようとするボランティアにもヒントが満載されており、一読ののち、必要なときに読み返す価値がある本だと思う。
トロントの子育て支援
筆者はトロント大学の客員研究員として、トロントにおける子育て支援について研究してきている。また、実際に筆者は2児の母であり、母としてトロントの子育て支援サービスにもかかわっている。「英語のわからない二人の子どもを連れ、一人で子育てしながら研究生活をするという状況」で、「日本よりずっと生活しやすい毎日」であったという。

このように述べる筆者による、トロントの子育て支援環境と日本の子育て支援環境とを比較し、今後の日本においてどのような環境作りが求められるかが分かり易く書かれている。


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク