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[ 文庫 ]
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私はこうして発想する (文春文庫)
・大前 研一
【文藝春秋】
発売日: 2008-03-07
参考価格: 470 円(税込)
販売価格: 470 円(税込)
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・大前 研一
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カスタマー平均評価: 3
発想術。。。 題名とおり、”発想法”に期待して読まれると読みあがりに釈然としないでしょう。
しかし、世界経済にとんと疎い私には、”2005年”のお話としても、なるほど?と思う点がたくさんありました。中国がなぜ日本が嫌いなのか、など。。。
この本によく登場する、大前さんご自身の大学院であるBBT大学院のお話は、途中で飽きてしまい、その部分は飛ばして読んだりしました。
BBT大学院、すばらしいと思います。でも、そんなにたくさんこの本に書かずともいいだろうと、思うのです。
そして、他の方のレビューにもありましたが、2005年に書いたことをそのまま文庫にされるのはどうなんでしょう。題名が発想術だから、書き直しは必要ないのでしょうか。
でも、やっぱり、その割りに発想術のくだりが少ないと思います。。。
大前研一という「商品」の意味。 私は「大前ファン」であったことはないが、大前氏の主張や論理に多くを学ばせてもらった者である。20年以上まえの氏の著作を再び手に取ってパラパラめくると、自分なりの思いや考え、反論を赤ペンで記入してある箇所が沢山ある。
しかしいつからか、そう、それは恐らく例の敗戦本の前後からだろうか、氏の発言内容にハートが感じられなくなった。既成の悪党どもをバッタバッタと切り倒すチャンバラ的なカタルシスを読者に与えるだけが目的の文章の比率が多くなったように思う。
息子であり、弟であり、夫であり、父である氏の、生活者としての熱い思いがこもった嘗ての書籍の方が、今の行き方指南本よりもよほど論理的で、真摯に向き合う意義があると思う。
確かに「発想」はいま旬なキーワードだけれども 2005年出版の書籍が単行本としてリバイバル。
・・はされておらず、内容は前のまま。
大前氏による本文やあとがきへの追加は無い。
少し考えてみれば、この本は日本人の一部に対してなにかを試しているのかもしれない。
売れてしまうことを懸念するためのものだろうか。
それが本当の意味で読む人には辛い「侮日」にあたることを予測できなかったはずがない。
大前氏のタイトルは少なくない数を読んできたが裏切られた気分だ。
これで最後にしたい。
そして、これが大前氏本人の意図しない出版社側の都合であるならば、これからはそれらを通さずにネットから直接データとして(PDF)販売していただけることを期待する。
膨大な情報、仮説と検証、そして情熱と実行 一読して、こういう言葉が頭の中にたくさんはじけました。
今回の大前氏の本は、なぜ、ビジネス・ブレイクスルー大学院大学と
いう、校舎のないバーチャルなラーニングの場を発想し、構築し、実践する
ことにしたのか?これが、導入になって、大前研一氏の、いつもの、力強く、
聡明で、ときに、実績に裏打ちされた、自信過剰が顔を出す、元気をもらえる
内容になっています。
素材は、BBT大学院大学、政治体制、アジア情勢、韓国、北朝鮮、日本
の未来など、時事ネタを使っていますが、その根底にあるのは、思い込み
や偏見、さらに、怠慢で事実をみない姿を排除して、リアルタイムで、世界
レベルの壮大な事実をネタに、仮説、論理、検証を行うための、ヒントを
平易な文章で展開しており、読みやすいです。
他の著書でも言っていますが、21世紀は、社会の構造、ルール、知恵が
変化し、世界情勢もすっかり変わり、20世紀の知恵、知識、経験は通用しない。
そのために、何を目指すのか?本書も明快な書きっぷりで、勇気がわいてくる
一冊になっています。
いづれにしても、人間を動かすのは、夢と情熱というエンジンだということが
よくわかります。
著者の慧眼と行動力には脱帽 最初は確かに発想法についての解説ですが、その過程で語られる「ビシネス・ブレークスルー大学院大学」というインターネット上で設立された大学の教育システムの素晴らしさに感動すら覚えました。そこに入学すれば、確実に発想法だけでなく、事実の捉え方や予測、対応力、判断力が身に付くと思います。
また「どのような人間を育てるのか」という目的が曖昧なままの日本の教育の問題点を捉え、それを払拭できる具体的な大学院大学という解決法を実践してしまう。やはり著者の慧眼と行動力にはいつもながら脱帽です。
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[ 新書 ]
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上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
・橋本 治
【集英社】
発売日: 2004-04
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
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・橋本 治
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カスタマー平均評価: 3.5
橋本治らしさ全開 資本主義というものに対する懐疑心から、歴史をさかのぼって現代日本の姿とオーバーラップさせる後半のおもしろさは、たいしたもの。行政のいい加減な無責任さの理由付けも、角度を変えたおもしろい見方だと思う。
ただ、解決策が「あきれること」というのはなぁ。もっと過激なことを言ってもよさそうだし、それとなく暗示はしているようなのだが、この人の温厚さが出て、穏健なところにまとまってしまっているような気がする。
著者がもっと激高して派手に暴れるところを見たい。
会社ってそんなものです
会議に出ると何も考えていない上司が、発言して偉い人が言った言葉を
修正することなく、そのまま会議の決定になったります。
会社という組織の中で働いていると、自分の思ったことと違う決定がされる
事があります。
入社するときには、何かを感じて会社に入って来ている人でも、一度会社の
中に入ってしまうと「なんでそんなところにいるの?」と問われると、「いやー
はいるまでどんな会社かわからなかったんだ」とぼやいている人は結構いると
思います。
バカな上司が良く考えて発言していないことが良く理解できます。
上司の一言で辞めたくなった方にお勧めの一冊です。
うまい。でも理解するのは難しいかも 橋本治という人はセンスのいい人だと思っている。
桃尻娘もそうだったし、この「上司は思いつきでものを言う」もそうだ。
まったくタイトルだけで手に取ってしまった。
ある編集者に聞いたところ、「本は装丁とタイトルで売れるかどうかが決まります」とのこと。
中身で売れることもあるだろうが、外見で決まることも多いとのこと。
ぼくがこれまでに読んできた中で、外見だけだったものちょくちょくあるから、まさしくそうなのだろう。
しかし、橋本治さんの上司は思いつきでものを言うは違う。
中身も伴っている。
なぜ、上司は思いつきのようなことを突然言ってしまうのか?
それは、日本に伝わって独自に発達した儒教が原因らしい。
そんな見方があったのか!
またビジネスマンの戦国時代好きも、それにかなった現象だそうだ。
さらにスポーツの世界で日本選手がトップレベルになるとことごとくルール変更されてしまうことも。
そんな下地があったのか!
さて、この本を読んだぼくは「現場」を訪ねてこの事態を克服しなければいけない。
関心だけに終わらせず、明日からのやる気を引き起こさせてくれる、さすが橋本治と思わせる本だ。
一風変わった日本企業論 今売れに売れている内田樹がどこかで、エッセイにおいては本書の著者橋本治をお手本にして
いる、というようなことを書いているのを読んだことがある(※出典求む!)。たしかに、内
田樹のあの文体に似ている、というかこっちが本家なのだが。
この本はタイトルの「上司は思いつきでものを言う」という、ささいな出来事、一個人の短所
ともいえるちっぽけなことから話が広がっていき、日本企業の構造的欠陥、ひいては日本、儒
教の文化的な浸透にいたるまで、幅広い内容が壮大なスケールで論じられている。
今や「現場」を離れてしまった上司と、今現在「現場」で活躍しており今の「現場」の状況を
詳しくわかっている部下。この両者の現場に対する認識度の差異という、会社の規模が大きく
なるにつれて、不可避的に生じる企業内の構造的な欠陥がこの上司の思いつきでものを言うト
リガーになっているという。なぜ認識に差が生じるのかと、それがどのように「思いつきでも
のを言う上司」を生み出すのかを明かすのが前半。
それに対して、年功序列を生み出した儒教文化をおおまかに洗いなおして、それが大陸から入
ってくるときに起きたねじれによって、日本においては特有の儒教文化の浸透がおきたという
ことを認識し、そこから日本企業構造論になっていく。
内田樹の原型というだけに読みやすい。多少は論に無理があるかもしれないけど・・・。
今年最低の本! タイトルに惹かれましたが、この作者の本は、もう二度と読まないでしょう。本書は、内容らしいものは何もありません。自己中心的な論理で、回りくどく、話がすぐに飛躍します。いわゆる酔っ払いの戯言につきあわされたようで、最後まで読むのが苦痛でした。
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[ 新書 ]
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ロハスビジネス (朝日新書 97)
・大和田 順子 ・水津 陽子
【朝日新聞社】
発売日: 2008-02-13
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
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・大和田 順子 ・水津 陽子
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カスタマー平均評価: 4
ロハスビジネス、気づきの書 本書では、「ロハス層」と呼ばれる人々が持つものの考え方、生活や人生に
対する志向性が具体例を交えて分かりやすく解説されています。また、そん
なロハス層に受け入れられている企業の活動が詳しくレポートされているの
で、実際にロハスビジネスを行う際に、手元に置いて日々読み返す教科書の
ような役割も果たしてくれるのではないでしょうか。
ロハスの要素である「持続可能な生活」をビジネスの視点で考えると、消費
者に「普遍的な価値」を提供すること。どんな分野であれ、これからのビジ
ネスは、「本物であること」「作り手の理念、想いが明確に込められている
こと」が不可欠で、流行や時代の空気に流されないモノ、サービスの提供が
求められています。それは、流行語としての「ロハス」に流されることなく、
あくまでロハスが目指している理想の将来像を念頭に置いて、そこから逆算
して「今何をすべきか、3年後、5年後何をしているべきか」を考える必要
があるのだと、この本を読んで改めて感じました。
前著お持ちの方は買う必要はないです よくまとまった本ではあるが、前著:日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHASと内容がほとんど変わらずに残念。新しい視点はとくにありません。
直感に導かれ あまりに流行りな語感のために避けていたところがあるロハスでしたが、本書の新聞広告を見た瞬間になぜか読まねばならない一冊と感じ、購入。
ところが読み始めてすぐに自分がここに定義されているまさにロハス層であるこを知りびっくり!(笑)。目から鱗でした。
そしてたまたま今、起業セミナーに参加しているのですが考えているプランもここで定義されているロハスの括りに入ることを理解して、方向性が間違っていないことを確認。
様々な事例も興味深く励まされました。
LOHASについての漠然とした知識の整理にも最適。 おそらくこの本を手にされる方は、少なからずLOHASについて関心のある方だろうと思います。
私自身もこの本の前にピーダーセン氏の著書を読んでいたので、
おおよその復習にもなりました。
で、こちらはより具体的な例も多数登場していて、
自分が知っているものいないものとありましたが、
この列挙によって、日本における、
まさに今のLOHASの潮流を頭の中で体系的に捉えられました。
そして自分自身がどのようにしてこのスタイルのビジネスに参加出来るかという、
チェックシート的な内容を提示しているところが新しいと思います。
ロハスビジネスが本当のビジネスになるためには ロハス発想でロハス指向の人を対象にしたビジネスが、もはや単なる「流行り」ではなく構造的に市場を形成するようになって来ていると、客観的なデータを示し解説してくれている。
これまでに成功してきたケースも豊富に紹介されており、草分けの道を歩んできた人たちの情熱も、そのビジネスが提供している商品やサービスも、たいへん魅力的で興味深い。
しかし、最終章に「ロハスビジネスをどう始めるか」が書かれているが、これはやや楽観的で迫力を欠いているように思われる。
まだ、ロハスが注目される10年前にスタートするビジネスなら、記述された内容でよいのかもしれないが、これからはロハスビジネスと言えども、ビジネスとして利益を出して行こうとするならば、競争はますます激しくなると考えるべきで、「どう独自性を出し」、「どうそれを実現する経営資源を持ち活用するか」などについて、もっと厳しい見方も必要ではないかと感じた。
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[ 新書 ]
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組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)
・樋口 晴彦
【祥伝社】
発売日: 2006-06
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
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・樋口 晴彦
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カスタマー平均評価: 4.5
組織人は自分の組織を振り返る良いきっかけになる 失敗学を組織的な観点から描いている。JR西日本福知山線の事故、美浜原発事故など数多くの有名な失敗の原因は、組織の要因にある場合の事例研究と提言である。職種を問わず、一読しておくと非常に参考になる。
福知山線の事故は私鉄から顧客を呼び戻すための過密スケジュールと行きすぎた合理化のための結末であり、美浜原発事故は合理化のためのアウトソーシングの方法に責任があるとしている。
コスト削減を目標にした場合に最も費用が削られるのが安全対策であることや、間接部門が自分の仕事を示すために現場からの報告文書を多く求めるようになり、結果として監督者が事務作業に追われて現場を把握出来なくなる事例が多いと述べる。ISO9000はその一例とも。
ベテランや有能社員ほど自分の能力を過信してミスを犯しやすい。内部調査委員も身内だと正直に意見できない風土もある。大事なのは責任追及ではなく、規則や組織文化まで本質的に踏み込んだ徹底的な調査と改善であると述べている。
なるほどヒトはミスを冒すものだ、、しかし、その対策はどうする?特効薬はあるか? 【そんなあなたに本書をお奨めします】
・大きなミス、大事故はめったに起こらない。
・失敗は起きても仕方ないものだから防ぐことはできない
・大企業、行政の不祥事などは自分とはまったく関係ない
と思っているヒトにお奨めです。
【thekankichi】
本書は、組織管理、組織運営、日常的な企業活動(組織、個人含めた)に関する、「失敗学」と言えると思う。当初本書を手に取った時はそう感じたが、まったく同じことを本書の著者が述べていた。
人間はそ気はなぜミスをするのか。しかも歴史は繰り返すというように、日々同じ失敗が世間を駆け巡るし、自分の机のまわりも駆け巡っている。過去の大きな失敗、事故の原因を本書では、以下のように分類しているかと思う。
1)ちょっとした些細な慢心、油断
2)慣れ、熟練に対する過信
3)「集団責任は無責任」状態の蔓延
4)自己目的化した強力な「推進力」の負の側面
5)危機感の麻痺
6)安全対策の警視、無視
7)アウトソーシングに対する監督責任の放棄
8)効率化自体が目的し、安全への基本的なコストの無視
9)成果至上主義による、目的の手段の取り違え
10)コンピュータなどのハイテク機器による過度なシステム化による組織的硬直化
11)初動措置及び避難訓練の不足
13)専門家のみに判断に頼る悪い癖
14)監視役とされる機能そのものの実質的機能不全
15)一見「自己完結型で優秀」な人材を有能だと評価し疑わなくなる習慣
上記以外にも、大事故につながる要素は日常的にありふれているように思える。上記のことを列挙しながら、自分自身いかに多く、この15項目の中を右往左往しているかが分かる。こうして考えてみると、我々が生活すること自体が非常にリスクの高いことのようにも感じられる。上記の15項目が完全に克服されたとしたら、この世から「失敗」はなくなるのだろうか。恐らく答えはNOだろう。
言い古されたことかもしれないが、ミス、事件、事故をなくすにはやはり、どんなことにでも「この考え方は正しいか」「なぜ正しいか」「ほかに通用しうる考え方はないか」などを多面的に考えることだろう、それでもミスは起こるものだが、そういう時に問題が深くならないうちに解決できるよう、組織、人間関係そのものを常に風通し良くするしか道はないような気がする。本書は様々な事例を通して、日常の危機管理意識を高めなければ、致命的なミス、事故は常に発生しうると我々に語りかけているのではないか。
充実した「失敗」の検証 長崎での客船火事のことなど、
今まで知らなかった実相がわかって面白かった。
リスクマネージメントあるいはクライシスマネージメントの失敗は、
どの業界でも共通する点が多いものですね。
組織のリスクマネージメントは
人事とか財務、経営戦略(戦術)、その他多岐に渡ります。
この本の「まずい!!学」の領域は絞られていて解りやすくはあった。
今後、もっと領域を広げた「まずい!!学」の展開を期待しています。
ケース・スタディを充分に行なった結果の提言 最近多発している企業の不祥事に対し、ヒューマン・エラーを低減する工夫、危機管理等の面から提言した書。著者の経歴に警察の警備部長、外務省の情報調査局勤務が含まれ、実際にこうした問題に直面した経験が活かされている。また、豊富が実例が挙げられているので分かり易い。
私も企業人なので、隠蔽体質が問題を中々表面化させず、事態を更に悪くすると言う指摘は耳に痛い。また、私の会社でも「目標管理制度」を導入しているが、著者の言う通り有名無実化している。上司と部下との面談は単に"気まずい"時間を過ごすだけだ。どんな有益なシステムを考案しても、形骸化しては意味がない。本書で述べられる安全の問題とは異なるが、私の会社は設計会社であり工程管理が重要なのだが、著者の言う"マネージメント"は殆ど行なわれず、担当者(弊社では課長も担当者)の経験に頼っているのが実情である。経験が活きれば良いのだが、失敗すると大幅な工程遅延となり顧客に迷惑を掛け、ひいては自身の損失に繋がる。こうした点を著者は良く調べてある。机上の論ではなく、ケース・スタディを充分に行なった結果を書いてあるので、言葉に重みがある。一つ々々はなんでこんな事ができないのかと言う、当たり前の事なのだが...。それを実現する風土を養う事が肝要と言う事だろう。
安全と効率はトレードオフで考えるのではなく、安全第一で考えるべきである。原子力や食品など安全に直接係る方には是非読んで頂きたい良書。
取り返しの付かないコスト 一つ挙げよと問われれば、コンコルドの事例検証の章。
取り返しの付かないコストを取り戻そうと執着した挙句、深みへ落ちていく
有体は、日常にも近い何かを感ずる。
取り返しの付かないことだと早めに気づく、時既に遅しであったとしても
気づいたのだから良しと考えることが対策の一歩であると受け止めた。
まずは気づくことから始まると再認識させてくれたので、星5つとした。
失敗の本質、戦略の本質を読まれた方に、是非、お勧めしたい。
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[ 新書 ]
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会社の品格 (幻冬舎新書)
・小笹 芳央
【幻冬舎】
発売日: 2007-09
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
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・小笹 芳央
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カスタマー平均評価: 4
当たり前のことが出来ていないことを再認識 モチベーションエンジニアリングという手法で企業変革や活性化のコンサルティングを行っている方だそうだ。「良いこと」というよりは「当然のこと」が書かれていると思うが、現実には当たり前のことが出来ていないことが多いので、改めて会社について、組織について考えるのに役立った。
著者は「おわりに」の中で誰もが当事者意識を持つことが重要で、社員一人ひとりが「会社の品格」に責任を持つべきと言う。これは全くその通りだと思うが、最近は「会社は株主のもの」という理屈を言う者がいて、当事者意識を持つことを妨げようとする考え方が横行しつつあるのも事実だ。
また著者は、若くして成功した事業化や資産家に対する社会の目が優しくない、その分だけ税金を払って国家に貢献しているのだから、それを賞賛すべきと言う。これは誰のことを思い描いて言っているのかはわからないが、きちんと努力して技術力を付けて事業を興して成功したのであれば賞賛すべきだが、企業買収や株の操作などで大金を得たような輩を賞賛する気にはなれない。
この本の執筆は2007年9月で、ホリエモン事件は2005年頃だから、まさかホリエモンのことではないと思うが、この「おわりに」を見たとたんに、しらけた気持ちになってしまった。
以前のほうがよかった気がします。 小笹氏の本はいくつも読みましたし、直接お話したこともありますが、
最近の本でないほうが感銘を受けました。
最近の本は、同じことの焼き直しな気がします。お忙しくされている中での本ですし、軸がぶれておられないのはさすが!の一言ですが。
いたるところに気づきがあります 良書です。クールな視点で物事を捉えており、「なるほど!」
とか「お!」などと思う箇所がかなりありました。ただし組織の
品格、上司の品格についてはビジネス書を多読する方であればど
こかで聞いたような話が多いのでそこだけ星マイナス1とさせて
いただきました。
処遇の品格の章で「お!」と思った箇所がありましたので抜粋
させていただきます。年功序列や就寝雇用という仕組みは実は女
性がすべてを支えていたのだ、という話なのですが改めて考える
とまったくもってそのとおりであり女性の存在感が大きく感じら
れます。女性のお陰で満足に稼ぐことができているのであり、
「誰が稼いでやっているんだ!」などと妻に暴言を吐くなど勘違
いも甚だしいと言えるでしょう。
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結婚して子供が生まれる。その子供は誰が育てるのかというと、
女性でした。親が病気になった、倒れてしまったら面倒を見るの
は、女性でした。人は生きていれば、さまざまなライフステージ
の変化に見舞われます。そうなれば、生活を変化せざるをえなく
なる。
ところが、男性は男のムラ社会の中で、右肩上がり一辺倒で年功
序列、終身雇用の世界にいることができた。これらは、女性がいた
から可能だったということに気づくべきです。女性が会社を離れて、
家庭に入ってくれたことによって、男性はライフステージの変化に
さらされることなく、男のムラ社会に安住していられたのです。
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(品格ある)『幻冬舎』じゃなかったら、危うく無視するところだった... また「品格」かよ?、便乗も程々にせい!、が第一印象。
『幻冬舎』よ、ついにお前もか?と心配しつつナナメ読みして、結局大量購入決定。
役席・支店長達に配って、4月1日の部店長会議の課題図書としました。
今(特に期初)企業のリーダー達が考えるべき「正論」が、よく整理されて、ぎっしりと詰まってます。
「何のために働くのか?」を再認識するために大変役に立ち、勇気とエネルギーをもらえました。
考えさせられる1冊 自分の会社の環境について考えさせられる1冊ですね。
派遣、契約社員、正社員としてさまざまな会社で仕事をしてきましたが、
どの会社にも良いところ、悪いところは必ずある!
と言ってしまえばそれまでですが。。。
実際、会社の実態はその会社の中に入ってみないとわからないし、
中に入ってみても、見えない部分も必ずあるはず。。。
会社の悪いところを客観的に見れるように心がけたいですね。
いい意味でその会社に染まるのはよいですが、
悪い意味では染まりたくないですから。。。
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[ 文庫 ]
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若手行員が見た銀行内部事情 (アルファポリス文庫)
・稲村 圭
【アルファポリス】
発売日: 2006-10
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・稲村 圭
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カスタマー平均評価: 3.5
ふみえ 重たい雰囲気の表紙と思わせぶりなタイトル。本書の舞台となっている某都市銀行(名前を隠さなくてもバレバレですが・・)の表にでてはならない事実についてかかれて・・
は、いません。(笑)告発モノではなく新人さんからみた会社の変なとこ、理不尽に感じたこと、それらを経験したうえでの自身の考えなどが本書の内容です。
一言でいうと愚痴が色々と書いてあります。ただ、本書は銀行に就職希望の人にとって踏み絵としての役割を果たしているのではと思いました。
たとえば、本書を読んで
「これくらいのこと、自分だったら平気」と感じた方→挑戦する価値があると思います
「これは極端な例だから自分には関係ない」と感じた方→他の業界を目指されたほうが・・・
など。まあ物事は人によって捉え方が違いますし、本書も絶対の真実ではないと思いますので本来なら星3つ。だけど訳あって贔屓で4にさせていただきました。
銀行の暗黙知 作者の言うように、銀行には様々な暗黙知が存在し、それは決して文書化されることはない。文書化されると困るからだ。作者は2001年入行。本書で紹介されている世間的には非常識と思われる銀行内部のしきたり・暗黙知は、様々な形で世間に知れ渡ることになり、今ではこのような非合理的暗黙知の多くが解消されてはいる。閉鎖的で、外部と隔絶された過去の銀行の悪癖の一端が垣間見れるようだ。作者は若い。文書や内容も十分に練られたものとは言い難いが、作者が銀行独特の内部事情に触れ、将来につき考え、退職という結論に至る過程には真剣なものがあり、一気に読まされた。収入の安定だけで銀行を志向する学生には、参考になるものと思われる。
普段は読まない本の類いなんだけど。。 表題だけみて買ってしまった (;'Д`)。真偽は別として、内部事情は本当に事細かに書かれている。と同時に、親しくなる先輩をことごとく小ばかにしたような描写からも作者の性格がわかろうというもの。そもそもなんで日本の金融機関に就職していながら、"堂々とウォール街を闊歩する!!"という希望に満ちて入社するんだ?!外資系の金融機関に入社したのであれば、いずれ本社で働きたいという気持ちもわからなくはないんだが。
周りの見えていなかった学生が、自分の適正すら推し量れずに就職してしまったばかりに、不幸な日々を送ることになるというトンデモ本。著者は、銀行就職におけるミスマッチを減らす手助けをしたいという一心でこの本を書いたという。これは原稿を読んだ編集者が、いの一番に受けた印象ではなかったか。
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[ 新書 ]
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トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書)
・若松 義人
【PHP研究所】
発売日: 2007-03-16
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
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・若松 義人
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カスタマー平均評価: 4
概念的or精神論的 若松氏が書かれた本を直前に何冊か読んでいたこともありますが、説明が概念的で具体性に欠けているように思われました。 また扱っている事例も、「あそこに書いてあったことを見方を変えて書いているな」と思える部分がありました。 よって若松氏の同種の本をすでに何冊かよまれた方には、物足りないかもしれません。
また、トヨタトヨタと最初から最後まで連呼されていたのは、トヨタの現時点の決算状況や、収益改善にトヨタが真っ先に行った行為を見ると一部乖離していると言わざるを得ず、ちょっと目ざわりでした。
トヨタとGoogleの類似点 本書を拝見して思ったことは、
「トヨタとGoogle、そして一流経営コンサルティング・ファームは似ている」
ということである。
HBS等が80?90年代にトヨタを勉強し、それを一流コンサルティング・ファームが世界中の企業に売り込んだ。その後に、大学ベンチャーで非常に優れたアイディアと技術を持った若者がオモローなシステムを開発し、その企業の拡大をコンサルティング・ファーム経験者やIT企業経験者が支援した。それがGoogleである。
本書に書かれており非常に重要なことで、Googleが実践している(らしい)ことは以下である。
1. 将来を予測するのは困難のため、とにかくやってみる(トライアンドエラー)
2. 手を汚すような現場の仕事をする
Googleではシステム運営という地味な作業を一流のエンジニアが行い、実際に何が問題であるのかについて知るという現場主義である。成果が出るまでには時間がかかるため、少しでも早い段階で取り組むことが重要である。そのため、トライアンドエラーという文化が根付いている。ただ、Googleでは失敗に対してどのように扱っているのかは分からないが、トヨタでは失敗を共有するために、失敗に関するデータを残し、共有化を徹底している。ラインを止めてまで問題点を洗い出すというのもまさに失敗の共有化のひとつの方法である。
本書を「ふんふんと」読んだ後に、どれくらいのことをあなたは実践できるだろうか。おそらく、10%もできれば良い方ではないだろうか。なぜなら、多くの人が何気なく考えてしまう思考方法とは真逆だからである。
また、トヨタは小さな改善のチャンピョンとして言われることが多いが、根本的な改善を考えることを非常に重要視している。その発想はPanasonicでも同様であり、ある日突然「この製品の製造コストを3割カットね」と軽いノリで言われ、現場が既存の考え方を捨てて、新しい考え方で取り組み、気が付けば3割カット以上をサクッと実現するという結果を生んできたのである。
トヨタとPanasonicは似ており、Googleとも似ている。そして言えること。
トヨタはお金が全くない頃から、莫大な投資をしていたということ。つまり、あなたの企業で「うちはお金がないから投資なんてとても・・・、トヨタさんは別格ですから」と言うのは、単なる言い訳なのである。
人が人を引き上げ育てる トヨタ 会社の強みは 何といっても 人材にあるのではないか
人材を ”財” にする言葉がいっぱい詰まっている。
言葉を発しても 相手に伝わっていなかったら ただの掛け声に過ぎない。
言葉と行動が実践されて 初めて現実となる。現実から また 言葉が生まれる。
アイデアの賞味期限は短い。しっかりやれではわからない。段取り八分ができるには・・など
若松氏がトヨタでの経験をもとに 人材が⇒人財に なる言葉をわかり易く説いた本です。
世界のトヨタの強さの秘密 トヨタ自動車工業の元副社長大野耐一氏のもとで「トヨタ生産方式」を身につけ、実践し、トヨタ以外の企業にも普及を図った若松義人氏による一冊。
トヨタは世界最大の自動車メーカーになろうとしている今でも、なぜ成長を続けられるのか?
そこには始祖・豊田佐吉、創業者・豊田喜一郎の残した意思・言葉があり、それを受け継ぐ文化がある。
これだけ大きな会社になればどこにでもカネをかけてやっているんだろうと思われがちだが、その根底にあるのは「人を育てる」ことにあるという。
現場の社員が自分で考え、問題を改善できるようになること。問題があることは改善し、伸びる余地があるということ。など世界のトヨタの強さの秘密が地道な努力の積み重ねにあることがわかる。
如何に人を育てていくのか 「如何に人を育てていくのか」
内容は一言で表すとこのようだと感じます。
トヨタ流の自己啓発本です。
トヨタならではの名言がふんだんに使われています。
人とはこのように育てていく、育っていくのだと分かります。
トップの利益を上げ続けているだけのことはあるなと感じます。
考えることを常に続けていかないと成長していかないということが痛いほど分かってしまいました。
いいところは素直に真似する。ただし、同じことをやったのでは意味がないからさらにひと工夫したものになるように改良する。それを繰り返し続けていくことがパフォーマンスの維持・向上に繋がっています。
ただ、ここまで優秀な人ばかりを作り続けることによってはっきりと社内で格差ができてでしまうのではとも感じた。
自分の努力次第で現場の作業員から社長にまで昇格することができる反面、考えることをしない人、考えることをやめた人はどうフォーしていくのかと考えてしまう。
大企業で社員数が膨大なだけに人材は貴重だという主張していながら考えるのは上層部だけというようで多少矛盾を感じた。
常にポジティブに前を向いて働くことが大切だということは簡単なようだが非常に重要だと言うことを再度感じた。
とても勉強になる読み終わって納得がいく一冊でした。
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[ 文庫 ]
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私は株で200万ドル儲けた (PanRolling Library 16)
・ニコラス・ダーバス
【パンローリング】
発売日: 2008-04-11
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
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・ニコラス・ダーバス
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カスタマー平均評価: 4
マーケットの魔術師のオススメ本 デビット・ライアンがマーケットの魔術師の241ページで推薦していますし、成功したホームトレーダーのゲイリー・スミスが著書の中で、自分が最も影響を受けた本として推薦しています。
これが日本語で読めるなんて嬉しいです。
「トレーダーの行動を決めるのはマーケットであって、トレーダー自身の意見ではない」というのは非常に素晴らしい考えたと思いました。
1950年代で200万ドル稼いだというのは、驚異的なスコアだと思います。
現代の貨幣価値におきかえると、かなりの金額のはずです。
やはり成功する人は言うことが違うなと思いました。
成功の鍵は変動感覚をつかむこと 本書は著者の売買履歴が詳細に記されている。最初は偶然買った株での大儲けに始まり、情報を求めて、損の売買を繰り返し、今度は自分でファンダメンタルの研究をして自信満々で望むが、大きく損をしてしまう。結局、売買のコツをつかむのは、仕事で海外に居たとき、株価と出来高のみの電報で売買をした時であった。これは余計な市場の情報を排し、値動きと出来高のみの情報で、いわゆる変動感覚をつかんだと言うことであろうか。著者が大成功を収めたボックス売買もこの変動感覚によるものと思われる。
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[ 単行本 ]
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アンケート調査の進め方 (日経文庫)
・酒井 隆
【日本経済新聞社】
発売日: 2001-05
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
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・酒井 隆
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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セムラーイズム 全員参加の経営革命 (SB文庫)
・リカルド・セムラー
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2006-09-22
参考価格: 893 円(税込)
販売価格: 893 円(税込)
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・リカルド・セムラー
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カスタマー平均評価: 5
いいと思います。 ともかく読んでみると良いと思う。最近はボトムアップのリーダーシップ等、種々のリーダーシップ本等を読むようになりましたが、かなり前にこの本を読んだ時の、「ああ、いいな」というか、何というか、職場というもののイメージを変えてくれる本でした。これを読むと、企業家が雇用を創出する、という話が、現代では、企業家の役割は、個人が個としての創造性を生かすことが出来る場を創造し社会に貢献することと言えるなら良いのに、と思うようになりました。(むろん行うは云々ということなのでしょうが、それを言い出したら実現しないことは各種の知見が語ることなので、ここではそういう立場に立たないで言わせていただきます)当然、ドラッカー大先生等の著述も今更私如きが語るまでもなくすばらしいのですが、また違った視点なのかな、と感じたのでした。皆さんは如何お考えになりましたでしょうか。
経営を向上させる素晴らしい指南書 飽和状態の業界において、経営者個人のがんばりでできることはたかが知れてます。私の参加している業界も非常に飽和状態です。
そんな中でも2割の勝ち組にはお客さんも売り上げも集中します。そのために、社員全員で経営に参画することは、勝ち組への扉をこじ開けてくれます。そういう未来型の経営がここにあります。
京セラの稲盛さんのアメーバ経営の原型もあります。どちらがモデリングしているか解りませんが・・・。
私自身もこの先を目指して、この本を参考に、社員にオープンブックマネージメントを行う準備を進めているところです。
風通しのよい会社 「セムラーイズム」は常に会社に必要なのは「風通しのよさ」だと強調する。会社と従業員の間に、「疑い」や「不信」はあってはならない。それは当たり前かもしれないが、このセムコ社に関してはそれの徹底ぶりがもの凄い。「従業員=その人の生き方」が会社を創るのだという強固な信念がこの本にはある。その生き方を認める、つまり「信頼」するということが、「風通しのよさ」ということなのだろう。同じブラジル生まれのカルロス・ゴーン氏が、会社にとって必要なのは「透明性」だ言っている。著者と共通するのは故郷だけではないと感じたのはぼくだけではあるまい。
ハッピーな職場で業績急拡大!? ブラジルの若き2代目経営者が果たした前代未聞の経営革命が、克明に書き綴られている。潰れる可能性さえあった小規模メーカーのセムコ社には旧態依然たる空気が漂っていたのだが、経営を引き継いだ新社長・セムラーは泥臭い現場での意識改革を率い、ブラジルで人気ナンバーワンの企業にまで育てている。全世界の経営者が同社とその経営者であるセムラーに注目し、見学者が絶えないという同社のストーリーには、ホリエモンや村上ファンドの騒動で多くの日本企業が忘れかけた、「会社にとって本当に大切なもの」を理解させ、同時に業績拡大まで約束してくれる。
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